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吟行句会考察(種類・開催)

こんばんは
以前一人スペースで吟行句会開催の仕方という話をしたのですが、今回吟行句会に焦点を当てた自分なりの吟行句会について、吟行句会の開催の仕方をまとめてみました。
自分なりのやり方なので他の吟行句会主催者とは手順や手法など違うかと思います。あくまで参考までに本記事に興味のある方は読んでいただけると嬉しいです。

本記事に書かれていること
句会の種類
吟行エリアの種類
吟行句会について決めておくこと
・場所について
・内容について
企画から開催までの流れ
最後に

句会の種類

1.持ち寄り句会

メリット
句作に時間をかけることができる
自分の実力を存分に測ることができる
句の水準は高めとなる
句会時間のみなので半日あれば参加できる

デメリット
よくも悪くも当日までに俳句を用意しなければならない

2.即吟句会

メリット
予め句を用意する必要がない
即吟力を鍛えることができる
句会の時間のみなので半日あれば参加できる

デメリット
句作時間が短いので句作に対する消化不良
句の水準が持ち寄りより低めになる

3.吟行句会

メリット
予め句を用意する必要がない
フィールドワークで俳句を作る楽しさ
皆と同じ体験をすることができ思い出を共有できる

デメリット
吟行と句会の時間がいるので基本1日かかる
吟行分の費用がかかる
天候に左右される
句会場を探すのが大変

吟行句会はデメリットが多いがそれでも俳句をやる上でこれ以上面白いことはないと思っている。

3.の吟行句会について

吟行エリアは三種類に分かれる
1.散策型
2.拝観型
3.体験型

1.散策型
(例)公園(飛鳥山公園)庭園(浜離宮庭園)神社仏閣(円覚寺)商店街(巣鴨商店街)
自分でなにか句材となるものを拾うアンテナが必要

2.拝観型
(例)博物館(江戸東京博物館)美術館(五島美術館)水族館(カワスイ)動物園(野毛山動物園)
動物園などは動物を観察。博物館などは発想を飛ばす句作のやり方もあり

3.体験型
(例)スケート(明治神宮外苑)プラネタリウム(生田緑地)公園レクリエーション(国分寺公園)
体験の中から句材を探す

吟行句会をひらくにあたり決めるべきこと

場所について

1.吟行エリア
2.句会場
3.昼食場所
4.印刷場所(夏雲システムを使用する場合)
5.打ち上げ場所

1.吟行エリア
核となる部分、ここ皆で周ったら面白そうだと思える場所。
良い吟行エリアについてはまた後述書くつもりだが主催者自身がここで皆と吟行したい!と思える意欲があるならあまり難しく考えず開催してほしいと思う


2.句会場
①会議室などの個室型
②ファミレスや居酒屋などの店舗型

共通項
人数に適した広さか
料金が高すぎないか
吟行エリアから遠すぎないか


space marketというアプリが便利なのでお勧め。駅名で検索をかけると最寄りの貸し会議室が出てくる。
また公共施設(公民館、区民会館)で会議室の貸出もあるので調べるのもあり。公共施設の方が予約に手間がかかることがあるが料金は安い。


「場所代」としての料金はないので安くなり
手軽さが魅力
ただ、予約しない限り混雑などで句会ができなくなることもある。
人数は多くてもファミレスなら8人が限界(4席×2)
他のお客さんの声などもあるので聞き取りづらくはなる


3.昼食場所
料金と混雑具合

12:00〜13:00あたりは混雑しやすいのでエリアによっては避けるのがベター
観光地エリアは割高になりやすいので注意(1,200円〜1,800円)
人数が多くなると並ぶことになりタイムスケジュールが大幅にずれてしまうので事前にどこに行くのか決めておくのが大事。
自分自身軽視していたところがあるがしっかり決めておいた方がよいと結論

4.印刷場所
自分はファミリーマートかローソンで印刷している。セブンイレブン派もいるがともかく事前に印刷場所を把握しておく。
何店舗か把握しておくと余裕がでる。
印刷ツールについてはアプリの更新やアップデートの関係ですぐにできないこともあるので前日にスムーズに印刷できるか確認した方がよい

5.打ち上げ場所
句会場または駅からの距離が近いところ
色々あるが自分は飲み放題付きか、料金、分煙か禁煙か座席喫煙可か
くらいしか見てないが、最近女性参加者に対してのトイレが綺麗かも重要な気もしてきたが流石にそこまでは確認できないのでお許しを。
値段も3,000円〜4,000円あたりを目安にしている


内容について決めること

1.吟行時間(昼食含む)
2.参加人数
3.選句&句会時間
4.投句数&選句数
5.コンセプト

1.吟行時間
みん吟では昼食時間いれて4時間をベースにしている。各吟行予定エリアの所要時間を調べてタイムスケジュールを組む。
俳句を作るのでネットに書かれている所要時間より少し多めに盛っておいても問題はない。

2.参加人数
みん吟では8〜12人を目安に開催。
それ以下でもそれ以上でも楽しめるとは思うが人数によって句会場や句会時間など変わっていくので注意が必要。

3.選句時間&句会時間
目安までに参加人数10人の句会時間。
選句時間30分1人持ち点7点で2時間30分で進行して少し余るくらい。

4.投句数&選句数
投句数は少なすぎると吟行の緊張感が減り多すぎるとアップアップしてしまうし句会時間に影響を与えてしまう。
みん吟では4時間の吟行時間に対して5〜6句。ほどよいストレスだと思ってる。手練の人にとっては物足りないのかも。
選句数は基本7〜8点にしている。無点の人をあまり出したくないので投句数よりも選句数の数を多めにしている。

5.コンセプト
重要ではないと見方もあるが、すべてのタイプの句会に対しどういう句会にしたいのかやんわりと決めておくのは大事。

自分の句会のコンセプトは「俳句を真剣に作る人にとって一番楽しめる句会」を目指してる。
そのため、拝観散策は決められたエリアの中で完全にバラバラにしている。人によってはさっとまわってカフェやベンチで句作している人もいれば一つの展示をじっと見ている人もいる。

実際企画から開催までの流れ(句会場を予約する場合)

①スポット探し→②句会場→③印刷場所→④開催日→⑤参加者募集⑥タイムスケジュール(昼食場所)→⑦打上げ

①やりたいと思えるスポットを見つけたらざっと所要時間を測る。行きたい場所の休館日なども必ず確認する。開催したら面白そうだと思ったら句会場探しへ

②句会場は思ったよりも空いていないことが多いので注意が必要。

③吟行終了後のエリアから句会場までの動線から印刷する場所を決め句会進行に問題ないか確認する。都内であれば大体問題はないがエリアによってはコンビニない場所もあるので注意

④句会場の日取りに合わせて開催日を決定する。句会場が抑えられていないのに募集をするのは危険(昔えらい目にあった)
カフェやファミレスなど予約を要さない場合は④と⑤を入れ替えてもよい

⑤参加者各々のやり方で。募集制で集まるか不安であれば事前に何人かに声をかけておくのもあり。

⑥各エリアの移動時間も必ず計算に入れる。
Googleマップや乗換案内で時間が出てくるのでそれをもとに計算。昼食の場所も決める

⑦打上げ参加するかどうか確認。参加者によっては打上げ参加しない人もいるので注意


以上、当たり前のことしか書いてないだろ、とか色々考えすぎだろ、と思われるかもしれないが20回やってもいまだにテンパることが多いので準備は万全にしておくに越した事はない。
自分は方向音痴なので下見を必ずすることにしている。拝観料がかかる場所などは入口のみで留めたりすることもある。
下見についてはマストとは言わないがなんとなくエリアの感覚を身につけておくと安心できるので不安な方は一度下見しておくとよい。

最後に
全ての種類の句会において言えるが開催する以上は全ての責任は自分にあるという思いでやるのが大事。
参加者の意見や提案などもあるかもしれないが最後に決めるのはあくまでも自分。
他の人の貴重な休日を自分の句会に委ねてくれているという気持ちを忘れないように。
自分に対しての戒めとしてもここに記す。

ただし、句会に関しては手加減なし。温情選句も手加減投句一切しない。
自分は自分で自分の句会を楽しみたいので全力で句作句会を楽しむ。


以上
ここまで読んでいただきありがとうございました。ちょこちょこメモ書きにしていたものを記事にしたので読みづらいかもしれません。
細かに書きましたが実際企画してみると当たり前のことしか書いていないことに気づくかと思います。
僕は吟行句会が今後俳句という遊びが廃らず続いていく重要な要素だと確信しております。吟行句会の魅力を届けることで俳句界に一ミリでも貢献できるように今後も句会を開けるように努めていきます。
次回は未定ですがまた開催したいと思っているのでご参加おまちしております。

ふるてい

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