大人のリカレント教育を地方で!熱中小学校探訪vol5.ちば銚子熱中小学校
ちば銚子熱中小学校の事務局の寺野事務局長、伊藤さん、ふるさとみつけ塾よりちば銚子熱中小学校1期に入学した有井さんに、弊社代表大桃がお話しを伺いました。
大桃)皆さん自己紹介をお願い致します。
寺野)東京の大学を卒業後、22年間宿泊業に従事し、東北地方をはじめ、全国各地で働きました。ちょうど東京で働きながら、次を探していた時に、廃校となった高校を活用して宿泊施設を運営し、スポーツを軸に地域を活性化する「銚子スポーツタウン」の事業に興味を持ち、3年前に銚子へ移住しました。
伊藤)スポーツタウンのある「旧市立銚子西高等学校」、ちば銚子熱中小学校のある「旧猿田小学校」の卒業生です。単身赴任で57歳まで東京で働き、子供も独立したことを機に地元に帰ってきたいなあと思っていたところ、妻から旧銚子西高で仕事あるみたいよ、と聞いて戻ってきました。まさか母校で働くことになるとは思わなかったですね(笑)
大桃)寺野さんも伊藤さんも、ふるさとみつけ塾生から見ると、セカンドキャリアの先輩なのですね。
有井)会社での望まない異動の後、何とかしたいとの思いからふるさとみつけ塾1期に入り、そこで紹介頂いたちば銚子熱中小学校に入学、2期の現在も通っています。
大桃)寺野さん。ちば銚子熱中小学校の開校経緯の紹介をお願いします。
寺野)2018年4月に銚子スポーツタウンがオープンし、スポーツ合宿で多くの団体様にご利用頂いております。2019年秋にスポーツタウンのサテライト施設として、「さるだ学集館(旧猿田小学校)」をOPENしました。
昨年4月弊社代表の小倉と、(一社)熱中学園の堀田代表理事が出会って意気投合し、さるだ学集館にぴったりな内容であることもあって、その日の内に2020年秋の開校が決まりました。
大桃)2020年夏に行われた、最初のオープンスクールは、クーラーが故障されていたのか?皆さん汗だくでしたね。
寺野)開校前のオープンスクールに合わせて、空調の設置の準備をしていたのですが、間に合わず、魚屋さんで大きな氷を大量に買ってたらいに入れ、扇風機の風をあてて涼を取ってもらいましたが、皆さん熱中症になるのではないかと、心配しました。
大桃)手作り感満載で熱中らしいですね。
寺野)あれからまだ1年なのですが、最初は完全に手探りのスタートでした。空調やwifiの設備面はもちろん、進行や配信のクオリティも徐々に上がり、第1期の後半あたりから、形が出来てきたと感じています。
2期の現在は男性34名、女性19名、平均年齢は52歳です。20代~80代まで幅広い年齢構成になっています。銚子市内在住の方が25名、その他千葉県内が21名、残り7名の方が東京都、埼玉県在住です。
大桃)地元出身の伊藤さん、銚子の人ってどんな雰囲気ですか?
伊藤)房総の端なので、少し引っ込み思案で内輪で固まっちゃうところがあるかなあー。一度輪の中に入れるととても仲良くなれるのですけれど。
有井)小倉教頭もおっしゃられていましたけれど、コロナが終わったら、内田洋行さんからふるさと納税で頂いた寄付で購入したmont-bell(モンベル)のキャンプチェアーやテーブルを校庭に出して懇親会で、皆さんと仲良くなりたいですね。
大桃)それ仲良くなれそうですね。熱中小学校の場は、地元の人と仲良くなれるのが魅力ですね。有井さん、初めてリアルにちば銚子熱中小学校に登校したときのことを覚えていますか?それまではオンラインでの受講。画面越しに見ていた学校を、リアルで訪問した時、どんなことを感じたのでしょうか。
有井)初めてのちば銚子熱中小学校の登校のために、総武本線の猿田(さるだ)駅に向かいました。東京からJR特急“しおさい”を使えば約2時間で到着、千葉県銚子市にある駅です。線路をまたぐ跨線橋をわたり、SUICAで料金を支払い、無人の改札を出て外から見ると小さなかわいい駅舎。
しかし駅前のローターリーには自動車どころか人ひとりいない。ちば銚子熱中小学校のある旧猿田小学校(現さるだ学集館)に行く道を聞こうと駅前の交番に行ったら、お巡りさんはパトロール中。駅からはそれらしき建物も見えず、途方に暮れていたら、駅前のポストにおじいさんがはがきを投函しているではないですか。近寄って尋ねてみると、「近くを通って帰るから」と、車に乗せてあげると親切な言葉。おじいさんのブルブル言いながら走るマニュアル車に乗せてもらい数分(えっ、走り始めるまでの方が時間かかったのでは・・・)、「この坂を上ったところだよ」ということで、お礼を言って、緩やかな坂を上って行くとそこに小学校がありました。
2017年に閉校となったとのことでしたが、小さな校舎、芝生の運動場、ジャングルジム、桜の木がそのまま残っていて旧小学校は生きつづけているようでした。そして目の前には風力発電の風車が見える。東京では決して見られないのんびりした風景と世話好きな人達。これが猿田というところ。
ちなみに猿田の駅は猿田神社へのお参りのためにできた駅とのこと。地元の人たちが七五三のお祝いにお参りする、地元に根付いた神社です。熱中小学校に通い始めてから、私も途中に寄ってから登校しています。山門の前ではお参りが終わり遠くに見える本殿にお礼をする人の姿が、階段を上ると三間社流造りの本殿に数人の参拝客やお札を渡す巫女さんとかだけがおられる静かな風景。また境内には行徳の寺社彫刻師でもある後藤直光の神輿が飾られています。
大桃)東京などの都会の風景は全く違いますね。時間の流れも変わり、懐かしい感じがします。それでは寺野さん、銚子熱中小学校のおすすめポイントお願いします。
寺野)ちば銚子熱中小学校に参加される目的は、皆さんそれぞれですが、ふるさと銚子を盛り上げるための、きっかけになれば、と参加されている方も多いと感じています。
授業(講師の先生)に関しては、授業後にご記入頂く生徒の皆さんのアンケート結果を重視して、聞きたいジャンル(地域活性、農業、芸術、コミュニケーション等)の先生をお呼びしています。
東京に近いこともあり、先生方も気軽に訪問していただけています。ネット授業が充実してきたので、コロナ禍、遠くでなかなか来られない方のために、3期からは割安なオンライン参加限定コースも始めます。
また法人会員も開始、銚子の企業とちば銚子熱中小学校の新たなネットワークもできたら、と考えています。
課外活動は、さるだ学集館内にある農園を使っての農作業。収穫した野菜は、生徒の皆さんにお持ち帰り頂いています。また、元ロッテの名投手、木樽校長が率いる木樽ドリームズなどを行っています。
また、不定期ですが、銚子マリーナでのカヤック体験や、イルカウォッチングなど地元との提携で、色々なスポーツがお楽しみ頂けます。
銚子スポーツタウンは宿泊施設ですので、授業の前後泊での宿泊も可能。
授業の翌日に、銚子観光も可能です。
有井)さすが銚子スポーツタウンが母体となっているだけのことはありますね。野菜はとても美味しい。さすが野菜の生産地、銚子。
寺野)まだまだ、開校して1年のちば銚子熱中小学校。多くの皆さんにご参加頂き、新しい学校を一緒に作っていきませんか?
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