聖人と美術・聖ステファノ
ずいぶんとご無沙汰の「聖人と美術」シリーズ。ここのところ落ち着いて聖人さんを模写をする時間がないので、たまーに更新することになってます。今まで描いた「聖人と美術」をマガジンにまとめてみましたので興味があるという奇特な方は覗いてみてください。
さて、本日の聖人さんは聖ステファノ(ステパノ)です。英語ではスティーヴンですね。この方はキリスト教の成立以来、最初に殉教した方だと言われています。紀元35年頃のことです。聖ステファノが処刑される際、見物に集まった人の中には、キリスト教徒になる前の使徒パウロ(サウロ)の姿も見られたといいます。
聖ステファノは助祭というキリスト教上の職責にあったことから、美術作品に描かれるさいには、ダルマティカという助祭の衣装を着ておられることが多いです。でも一番のポイントは「石」。石打ちの刑で亡くなったことから石を持っている姿で描かれるのが一般的です。手に持っておられる場合もありますが、石が体に「くっついている」姿で描かれているものも多いです。不思議な表現だな~。
下のリンクからホンモノ(オリジナル)も見に行ってくださいね(ウィキメディアに飛びます)。
ハンス・メムリンク「聖ステファノ」
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Cincinnati_art_museum_-_Saint_Stephen_by_Hans_Memling_1.jpg?uselang=ja
カルロ・クリヴェリ「聖ステファノ」
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:St-stephenFXD.jpg?uselang=ja
ジョット・ディ・ボンドーネ「聖ステファノ」
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Giotto._saint-stephen-1320-25_Florence,_Museo_Horne.jpg?uselang=ja
ルイス・デ・モラレス「聖ステファノ」
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Luis_de_Morales_-_St_Stephen.jpg?uselang=ja