ジョーカー フォリ・ア・ドゥ
#映画 #ジョーカーフォリアドゥ #screenx
監督・脚本 #ToddPhillips
脚本 #ScottSilver
出演 #JoaquinRafaelPhoenix #LadyGaga
■内容
ダークヒーロー、ジョーカーと化して5人を殺害したアーサー。あれから2年、彼は病院に拘留されていた。
弁護士は、幼少期のトラウマが原因で生まれた別人格がジョーカーであると主張し、アーサーを死刑から守ろうと動いていた。
ある日、アーサーは音楽療法セッションでリーと出会う。ジョーカーのファンであった彼女は、彼に近づく。アーサーは、自分を認め愛してくれる存在が現れたことで変わり始め、弁護士の言うことにも耳を貸さなくなる。
■感想
知識ゼロだったのでレビューを見たら、前作と比較しての賛否両論が多かったので、敢えて前作は観ないままにした。結果、サイコスリラーでなくヒューマンドラマとして違和感なく観ることができた。
観た後、早く店に入って色々話さずにはいられない!という気持ちになった。じゃないとその日は悶々として眠れなくなるような、考えさせられる作品。
アーサーにとって救いのない悲しい物語だというレビューも多かった。
観て数日経って今思うのは、そうだったとしも、本当の自分を隠して周りが求める自分のまま賞賛されて終わるより、例え周りが離れていっても最後に自分自身に嘘をつかなかったことはある意味で救いだったのではないかなということ。
少なくとも、元同僚ゲイリーだけは、小人症のゲイリーを見ても嗤わなかった優しくて気が弱い、本当の「アーサー」をずっと見ていてくれていた。
証人席に立つゲイリーは本当に辛そうで、あの涙は今でも焼き付いている。
ダークヒーローとして担がれたアーサーの末路と、持てはやすときだけ持てはやして、用が済んだらポイっとして、きっとまた新しいジョーカーを探そうとするであろう聴衆は、現実世界のメディアだったり、色々なものを示唆しているように見えた。
リーの「相手の一部だけを見て自分の理想だと盲信して近づくけど、違う一面をみた途端、あ、思っていた人と違ったって冷める」感じや、
アーサーの「これまで人と深く関われなかった自分を慕ってくれる人が突然現れて、期待に応えようと自分を演じてしまう」感じも、映画世界だけのこととは思えなかった。
誰もがどこかリーでありアーサーであると感じた。
リーが無表情になり傍聴席を途中退席するシーンでは、人の気持ちがすっと冷めるその瞬間をリアルに感じた。
私自身これまで、真面目、変態、優しい、狂暴、気にしやすい、ストレスなさそう、と違う人から言われたことがあるけど、きっと、無意識にそういう面をその人に見せているんだろうな。あと相手の思い込みだったりするんだろうな。映画を観て考えさせられた。
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