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マルシェにようこそ!-商売の本質が息づいてるよ
日本茶テノチャを立ち上げて気づいた、もう一つのビジネスの形。それがマルシェでした。
週末、街角や広場で開かれるマルシェ。最初はただの市場と思っていましたが、ここには、ひとりひとりの強い意志と挑戦の物語が散らばっていたんです。
マルシェの本質
マルシェに出店するのは、大企業や資金調達を前提とした流行りのスタートアップとは異なり、殆どが自己資金で事業を立ち上げた人々。年齢性別も多種多様で(自己資金なのでむしろ若者が少ないかも)、大げさなビジネス戦略よりも、「本当に良いものを届けたい」「自分が信じるものを形にしたい」という純粋な想いが原動力です。こだわり抜いた食材、丁寧に作られた工芸品、大手企業にはできないけど自分だからこそ届けられるものー限られた時間と資金の中で、試行錯誤を重ねて重ねて重ねて生まれた商品ーそこには、作り手の哲学が息づいていました。
近年、急成長を目指すベンチャー企業や、資本主義の最前線で戦う起業家たちが注目される一方で、マルシェの世界はまるで対極にあります。いや、対極というよりも、むしろ商売の原点が生き続ける場所と言えるかもしれません。規模の拡大や利益の最大化ではなく、「自分が納得できるか」「お客さんに直接届けられるか」を大切にする。これは、昔から続く商いの本質であり、文化や地域経済を支えてきた営みそのものだと思います。
マルシェでの買い物は、単なる消費ではなく「体験」とも言えます。
商品が生まれた背景を知り、作り手と直接話すことで、その一品に込められた想いを感じる。大量生産・大量消費の時代とは異なる、人と人とのつながりが生まれる場。近年広がる「持続可能な暮らし」や「エシカルな消費」の流れとも通じており、行き過ぎた資本主義に疲れている私達を癒してくれる場所にもなっています。時代がどれだけ変わっても、人は本質的な価値を求め続ける、マルシェはその証なのかもしれません。
「市が立つ」というこの仕組みが今も残り、地味ながらも広がり続けていること。その事実を知り、その中で「一挑戦者」として参加できること。日本茶テノチャを立ち上げて、今、本当に嬉しいことでもあります。
マルシェに出店するたびに出会う、素敵な商品と素敵な店主たち。皆さんの姿勢に学び、刺激を受けながら、私もまた、自分の信じるものを届け続けていきたいと思います。
マルシェで出会った素敵なお店のご紹介
前置きが長くなりましたが、想像以上に素敵なお店に出会える場所、そこがマルシェ!食べ物は素材に拘り間違いなく美味しく、アクセサリーや雑貨は店主の「好き」がぎゅっと詰まって小さな店構えからキラキラがあふれ出ていることもしばしば。
ということで、独断と偏見で紹介させて頂きます。皆さんの「スキ」が繋がってくれると嬉しいです🥰
甘味系
1)モチモチ焼ドーナッツ Cafe Smiley-Smiley
一口目から驚いた!しっとりモチモチ、平飼い卵と北海道産小麦粉の滋味があふれる焼ドーナッツです!油で揚げていないからか、素材の味がよく分かります。ケーキよりパン、パンよりケーキ、という不思議な位置づけのお食事ドーナッツです。私のお気に入りは「プレーン」と「シナモン」。
アトリエ(製造場所)での販売は月に数回、基本はマルシェ出店されています。インスタグラムで出店スケジュールをご確認下さい★ 最寄駅や職場近くに出店される際は要チェックです!
https://www.instagram.com/cafe_smiley_smiley/
2)お花の姿のおはぎ屋さん oh!!huggy!!京王よみうりランド店
その可愛らしさにテンションがあがる、お花の形のおはぎ屋さんです!
ころんとしたお団子バージョンと、もち米ベースのおはぎの2種類あります。季節の花々に加え、季節の「素材」も使った、見て嬉しい華やかな和菓子です。パイナップルやラムレーズンのおはぎに、ルバーブ、ハスカップの団子と、今までにない驚きの組み合わせ(小豆xルバーブ??)でしっかり美味しい、奥ゆかしくも新しい美しい和菓子たち。4個や6個セットなど、組み合わせて買えるのでお土産にもピッタリです★
京王よみうりランド店さんは新しい食材に積極的にチャレンジされており、毎回新商品が楽しみです。
店舗もお持ちですが、都内マルシェに積極的に出店されていますのでインスタグラムから確認下さい!
https://www.instagram.com/ohhuggy_keioyomiurirando/
余談ですが、25年春の「花ともフェスタ」に出店されます!!!ガーデニング好きさん必見の和菓子屋さんです。わたくし、タニラーの端くれとして、多肉植物おはぎの開発をリクエストしてみました!
3)正統派の美味しい焼き菓子 Tigger’s Bake
文句なしに美味しい焼き菓子があるお店です。オンラインショップもお持ちですが、マルシェ出店時には様々な焼き立てお菓子が楽しめます!高級パティスリーの味わいをカジュアルに、お子様でも楽しめるお菓子に仕立ててくれていて店主の人柄が伝わります。家族の団らんに、拘りのママ友へのプレゼントにもぴったりだと思います!
お菓子教室も主催されており、各種受賞歴のある若きパティシエの技術を惜しみなく伝えてくれるその心意気がまた嬉しい。きっぷの良さが素敵な女性が店主です。
https://www.instagram.com/tiggers_bake/
4)東京都産はちみつの店 83はちべえ
東京都昭島市の「はちべえ養蜂場」のお店です。店主ははちみつ好きが高じて養蜂家になったツワモノ!(見た目は怖くないですよ~)
ご自身で作られている東京産はちみつに加えて、世界中から蜂蜜を輸入されており、コーヒーに合う、ヨーグルトに合う、などと用途に応じて蜂蜜を提案してくれます。私も、紅茶に合うはちみつを提案頂き、全然違うはちみつを購入しました(どうしても、マカデミアのハチミツが食べてみたかった、、、)。
赤坂ヒルズマルシェでは知る人ぞ知る人気店です!最近は、「はちみつ味比べ」も開催されているとか。健康にも良いはちみつ、是非、お試しあれ~
https://www.instagram.com/83hachibee/
アクセサリー系
1)チベタンアクセサリー Atelier Phayul
そこはまるでチベットの町角のアクセサリー屋さん。商品だけでなく、店構えや店主のたたずまいまで含めて、まるで旅先にいるような不思議な気分にさせてくれます。それはきっと店主が定期的にチベットを訪れ、地元の市場(道端?)で買付をし、素敵なアクセサリーに仕立てているから。布一枚や店舗の小さな飾りものにも物語があります。
東京だけでなくちょっと遠方や時に九州まで、まるで古来の行商人のように軽やかに各地を巡ってらっしゃいます。近くの町に彼女が来た際には、ぜひ訪ねてみて下さい。
インスタも積極的に発信されています。チベットの旅風景やチベットにまつわる文化風習のこと、様々な作家さんとのコラボレーションなどなど、気付けば「チベット好き」になっているかも?
https://www.instagram.com/phayul_atelier/
2)揺れる色合いアクセサリー yamadakoubou
素材はなんだろう?と思わず立ち止まってしまう、繊細なグラデーションと色の揺らめきが特徴のアクセサリー屋さん。その秘密は、筆で一つ一つ丁寧に色付けしたパーツを使っているから。
明るくも透明感のある店主の感性が生み出すアクセサリーは、可憐でもどこか陽気さを感じたり、スタイリッシュなデザインの中に優美さをのぞかせたり、カジュアルにもビジネスにも使えるものが多いです!派手でも上品、上品でも華やか。絶妙なバランスが素敵です。
オンラインショップもとっても素敵ですが、マルシェなどでの対面販売では限定品も含めて一度にまとめて見れるのでお勧めですよ~。インスタグラムをチェックしてみて下さい★
https://www.instagram.com/y_amadakoubou/
もっと色々と紹介したいお店があるのですが、今回はこの辺で。次回は調味料系や飲料系の「辛口」を紹介したいと思います!
皆さんにもきっと身近なマルシェ。積極的に覗いて頂けると嬉しいです★