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【毎日日記】11月28日 【海猫沢めろん随筆傑作選 生活】

毎週木曜22時から虎人舎(水道橋博士と芸術家の金剛さんと3人で始めた出版興業チーム)のYouTubeチャンネルで生配信しているラジオ番組
【水道橋博士のオールナイトイッポン】
第10回という節目を迎えた今回の放送は、ゲストに小説家の海猫沢めろんさん。

11月27日に河出書房新社さんから刊行された最新刊「海猫沢めろん随筆傑作選 生活」

文筆業を生業としてから確実に人生が狂っている――現代を生きる流浪の作家。海猫沢めろんの珠玉のエッセイ集。苦悩と笑いが織りなす、人生の軌跡と奇蹟20年の記録。

素敵な装丁、こんな家に住みたい。
表紙を外すと凝り性のめろんさんのならではの
こだわりが。
サインまでいただきました。


今年作家デビュー20周年を迎えためろんさんの家がなくなり居候やシェアハウスをしていた流浪の阿佐ヶ谷•東大前時代から熊本、横浜時代を経て再び阿佐ヶ谷に帰結する生活の様子が綴られている。

理想と現実の狭間で自意識と葛藤する悪戦苦闘の生活の様子は、多大なる共感と「人はそう簡単には変わらない」という諦めにも似た悟りの境地に導びいてくれる。

なにより、僕だったら逃げ出したくなってしまう出来事にもめろんさんは正面から衝突する。
しっかりと傷つき、悩み、足掻いている様をこれでもかというほど読者に曝け出しているのだか、そのことを感じさせない軽快で小気味良い古風な文体が読み手の笑いを誘う。

これこそが流浪、無頼であるということかと思わせられた。
こういう本が読みたかった。
できればエアコンの効かない木造アパートの2階で窓を開け放ち、煙草の煙と夜風で充満した四畳半の畳の上で。

デビュー当時のフレッシュなめろんさんが、20年の作家生活の経過で時にはドライに、時には腐敗寸前まで追い込まれても尚、熟成していく様をとくとご堪能あれ。
旬は短し食せよめろん。

僕がやっている移動型本屋「古本興業」
毎週日曜日の18時ごろから阿佐ヶ谷の銭湯「天徳泉」さんの軒先をお借りして本の販売をしているのだが、次の日曜日にめろんさんの本を販売させていただけることに。
しかも豪華特典とサイン付きで。

めろんさんがご自身で一つ一つ手焼きで作成された
ストラップ、かわいい。
めろんさんがご自身で作成された「生活新聞」
裏面までびっしりと詰まったこだわりと文字数。

海猫沢めろんさんは12月1日(日)に行われる、
年に2回の本好きの祭典、「文学フリマ」にも出展されます。
めろんさんと直接お会いできるチャンスです。
文フリに迷う方はこのラジオを聞けば万事解決だそうです、ぜひ↓

より濃縮された芳醇なめろんさんを味わいたい方は、来週の日曜日(12月8日)に高円寺の書店•蟹ブックスさんで労働社会学者の常見陽平さんとの対談イベントがあるそうです、この機会にぜひ。
会場チケットは残りわずか、
予約はこちらから可能です↓

そして、同じ日(12月8日)に高円寺のパンディット(ライブハウス)さんで13時30分から、
水道橋博士のTHE対談シリーズ
「本のことしか語らないで」ゲスト:大槻ケンヂ
さんのイベントがございます。
僕も司会として出演させていただくことになりました。
ブルーハーツを聴き続けていた16歳の頃、大槻ケンヂさん著「リンダリンダラバーソール」を読んで衝撃を受け、筋肉少女帯を聴き始めた自分にとって夢のようなイベントです。
まだ何者でもない僕が司会を担当できるなんて、つくづく人生はグミチョコレートパインだと思います、会場は既に完売してしまったそうなので、配信でぜひご覧ください↓

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