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教養として知っておきたい映画の世界 

DVDが擦り切れるほど観たという表現があるが、かち割れるほど観た映画が、ジブリ映画である。

展開も次に言う台詞ももう頭に入っているのだけれど、それでも繰り返し観てしまう。

ジブリ好きと話をする分にはいいのだが、映画好きの方と話をする際に「好きな映画は?」と聞かれ「ジブリ映画です」と答えると、大抵そこで話が終わってしまう。そりゃそうだ。

野球好きが「野球好きなんです!」という人に対して、好きな選手を聞いたら大谷翔平と返ってくるようなものだろう。

だからといって通ぶった映画のタイトルを挙げる自分はもっと嫌なので、正直に「ジブリ映画」と答えているのだが、単に観てきた映画の本数が少ないのだ。

水道橋博士に付かせていただくようになって、比喩表現として映画のシーンを用いられる際に、その映画を観ていないので曖昧な返ししかできない自分がもどかしかった。

そんな折、博士が月に1度高円寺で開催されるトークイベント「博士と教授と寿司(コトブキ)と」でバラエティプロデューサーの角田陽一郎さんと映画パーソナリティのコトブキツカサさんのトークを直接聞かせていただける機会ができた。

「人は好きなものの話をしている時が1番輝いている」という言葉があるが、コトブキさんがお話しされる映画の話は「観ておかなければ」という使命感よりも、純粋に「観たい!」と思わせられる話ばかりだった。

そのトーク力から「話し手」というイメージだったコトブキツカサさんがこの度「教養として知っておきたい映画の世界」という本を日本実業出版社さんから出版された。
著名人へのインタビューや名作映画の解説など内容の濃さもさることながら「書き手」でもあったのだと認識されられる筆力だった。

映画はエンターテイメントの中心なのか?という問題提起から始まる本書は、そもそも映画業界に興味のある人や映画鑑賞が趣味の人から、興味はあるけれど何から観ていいのか分からない僕のような人まで、幅広い層の方々が読んで楽しめる構成になっている。

映画の誕生から現在までの歴史を通して、そこから見えてくる現状と課題、業界の裏話まで赤裸々に綴られていて、1頁1頁、一コマ一コマのクローズアップで読むと発見や驚きの連続で、1冊というロングショットでみると教養として知っておいてよかったという読了感で、それこそ映画を一本分観た後のような余韻に浸った。

チャップリンの名言のようなまとめ方になってしまったが、若者の読書離れや映画離れと言われて久しい昨今、一度スマホというエンタメから離れ、本書を読み映画への熱が高まった上で、映画館に足を運んでみてはいかがだろうか。

僕は早速今から映画館に「侍タイムスリッパー」を観に行くことにする。


※明日木曜19日19時30分から「博士と教授と寿司(コトブキ)と」のライブが高円寺パンディットで開催されます。
今回のメインテーマはなんと「教養として知っておきたい映画の世界」
配信もありますが、ここまで読んでくださったからには、直接観に行くしかないですね。
ご予約は下記リンクから↓


※先週始まった毎週木曜25時〜26時のラジオ番組「水道橋博士のオールナイトイッポン」第二回目にしてスペシャルウィーク、コトブキツカサさんにゲストとして出演していただけることになりました!
教養として知っておきたい映画の世界について直接お話を伺える貴重な機会なので、リスナーの方々からの質問も受け付けております。
宛先は、kojinsha333@gmail.com  まで。

下記リンクから視聴可能です。
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