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1月25日 14歳

8時、緊張で一睡もできなかった。

故郷の宮古島にひきこもっていた14歳のころから憧れ続けた千原ジュニアさんとのイベントがいよいよ目前に迫っているから。

絶対にガチガチになるに決まっているのだから、本番では10分の1の力でも発揮できればいい。
期待されているわけでも無いのだから肩の力を抜いて挑めばいい。

頭では分かっているのだけど、その気持ちに反するように身体が小刻みに震えている。

直前までライブの仕込み、作業を進めて
15時半、出発。

運転中、気もそぞろ、心ここにあらずで周囲から心配されるほどだった。

16時半、会場の浅草東洋館に到着。
毎度イベントを支えてくださっているスタッフさんにご挨拶。

イベント前に博士と握手。
三又さんが繋げてくださり、博士が
実現してくださったこのイベント。
感謝しかない。

事前に芸術家の金剛さんと作成した役割分担表をもとにスタッフの方々が会場の設営、整理を卒なくこなしてくださる。

リハーサルを終え、ついに千原ジュニアさんが
楽屋入り。

凄まじい緊張と長年の憧れがそうさせたのか、2m30cmくらいに見えた。

目を見て話そうとしても言葉が出てこない。
かろうじて挨拶を済ませ、博士と原田専門家さんとともに東洋館をご案内。

19時開場、お客さんが次々と。
袖で見ていると見知った顔や友人もちらほら。
僕の緊張を察してスタッフの方々が一人一人背中を叩いてくださる。


19時半開演、配信開始。
この日のために金剛さんと連日徹夜して作成したハイロウズの「十四才」の曲に合わせたオープニングVが流れる。

これが現実に起きていることとはとても思えずフワフワとした夢見心地で袖で映像を見ていた。
まさか舞台の上でジュニアさんとお話しできる機会が訪れるなんて、いつかと思っていたそのいつかがこんなに早く訪れるなんて。
実績も実力も不十分だと痛烈に自覚はしているが、それでも、覚悟を決めて舞台に上がる。

ハイロウズの「一人で大人 一人で子供」の歌詞を頭の中で再生。

昨日のことは蟻にあげたよ
明日のことは蝿にあげるよ
だけど今この瞬間は神様にもあげはしない

「十四才」を出囃子に見立て、博士と組んだ漫才コンビ「14歳」で初舞台を踏む。

一人は老人 一人は子供
二人で14歳

お客さんのほとんどは僕のことを知らないので、軽い自己紹介を済ませ、千原ジュニアさんを呼び込み、ついに。




再配信が始まりました。
詳細はぜひ配信でご覧ください。

あっという間の2時間だった。
出し切っていないのに燃え尽きた。

ここをこうしておけば、を挙げだすとキリがないので割愛。

終演後、打ち上げ会場へ。
ジュニアさんも参加してくださるとのことで会場までご案内。

博士、スタッフの方々の気遣いでジュニアさんと対面で席につく。
が、もう何も言葉が出てこない。
(スタッフの方々にも心象が良くないことは分かっているのだけれど)

2時間ほどジュニアさんが滞在している間、唯一絞り出せた言葉は「次何飲まれますか?」だけだった。 

最後にジュニアさんが帰られる際、原田専門家さんに背中を押されて1人外に出てお見送りへ。

故郷の宮古島の名産品と、宮古島の神様パーントゥーのお面を手渡す。喜んでいただけた。

猛烈な悪臭だが、2年かけて臭いを取り払った。
人の顔に泥を塗る神様。


次回もしまたジュニアさんとご一緒できる機会があるのなら、宮古島でイベントを開催したい。

足跡は残せた。次回は爪痕を残せるよう、いつか来る次回に備えて研ぎ続けようと思う。

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