【服語り1】エヌハリのテーラードジャケット
ちょうど二十歳を過ぎた頃
地元の古着屋に足繁く通うようになっていた
年齢が私よりも一回りちょっと上のオーナーが
私より何個か年上のスタッフさんと営む店だった
今はもうなくなってしまったが、私が服の沼にハマるきっかけを作ってくださった店です
古着の知識は愚か、ブランドの知識も浅かったが、その店で売られているエヌハリウッドの服には、よく食指が動き、袖を通す機会が多かった
定番の霜降りパーカーや646、古着にありそうなTシャツなんかもカッコよかった
コレクションのランウェイもかっこよくて、よくホームページで見ていた(今はなくなってしまったみたいです。)
そんな折、グレーの濃淡で描かれたワイドストライプ柄のテーラードジャケットに出合い、購入した(恐らく2005ssのもの)
背中には、まん丸い穴が空いていて、わざと裏地を見せる仕様になっている
大人っぽい表の面構えと、背中の穴あきの間抜けな感じのギャップにヤラれて即決したことをよく覚えている
当時は、そのジャケットにインナーはドイツ軍のアンダーウェア、ズボンはチープマンデーのブラックジーンズ、靴はヴィンテージのコンバースCT(超デカ履き)をよく合わせていた
そして海外のメダイにタコ糸を通してネックレス代わりに
25歳くらいから、なんだか恥ずかしくなり、そのジャケットは封印してしまった
もう10年弱、まともに着ていない
当時は服自体のインパクトによって着られている感があったかもしれないが、歳を重ねた今ならもう少し余裕を持って着ることができるかもしれない
久しぶりに実家のクローゼットから出して陽射しを浴びせてやりたい
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