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セールスフォース業界におけるリリース自動化プロセスとCI/CDの応用不足、そしてfuruCRM Inc.による新しいツール「DevOpsCenter Plus」の紹介

セールスフォース業界におけるリリース自動化の現状

セールスフォース業界において、CI/CD(継続的インテグレーションと継続的デリバリー)を活用したリリース自動化のプロセスは、まだ広く採用されていません。多くの企業は手動でのデプロイ作業に依存しており、これが作業負担やエラーのリスクを増大させています。特に日本市場においては、CI/CDの導入や応用が他国に比べて遅れており、業務プロセスの効率化において大きな課題となっています。

DevOpsCenter: Salesforceのネイティブソリューション

こうした背景の中、Salesforce社は「DevOpsCenter」という無償で提供されるネイティブツールを開発しました。このツールは、CI/CDのプロセスを支援することを目的としていますが、実際の案件で活用する際には、UIやUXの面での使い勝手の悪さや、いくつかの機能不足が指摘されています。特に、より高度なプロジェクト管理やカスタマイズが求められる場面では、まだ十分なサポートが行き届いていないことが現状です。

furuCRM Inc.の取り組み: DevOpsCenter Plusの開発

この問題に対処するため、私たち**furuCRM Inc.**は、独自のR&D(研究開発)を通じて「DevOpsCenter Plus」を開発しました。このツールはDevOpsCenterの機能を強化し、プロジェクト管理の効率を向上させるために無償で提供しています。現在、Google社によるセキュリティレビューを依頼しており、2024年10月中旬頃に正式リリースする予定です。

DevOpsCenter Plusのアーキテクチャー概要

アーキテクチャー図

DevOpsCenter Plusの主要機能

DevOpsCenter Plusは、以下の7つの主要機能を提供します。

1.スクラッチ組織の作成
DevOpsCenterのサイドバーから直接スクラッチ組織を作成でき、Salesforceの「Scratch Orgs」メニューやCLIを使用する必要がありません。


2.サンドボックスの作成
パイプライン設定用のサンドボックスをDevOpsCenterのサイドバーから簡単に作成でき、Salesforceのサンドボックス設定メニューに移動する必要がありません。


3.サンドボックスのリフレッシュ
DevOpsCenterのサイドバーから直接サンドボックスのリフレッシュが可能です。これにより、Salesforceのサンドボックスメニューに移動する手間を省きます。

4.Pull Requestのレビュー
特定のWork Itemに関連するPull Requestの変更を、GitHubのPull Requestレビュー画面に遷移せずに、DevOpsCenterのWork Item詳細ページで確認できます。さらに、変更されたメタデータをリストアップし、Excel形式でダウンロードすることができます。

5.Pull Requestのレビュー担当者の指定
標準のDevOpsCenterではできない、Pull Requestのレビュー担当者の指定が可能です。

6.CI/CDの簡単設定
GitHub Actionsを利用したCI/CDパイプラインを簡単に設定できます。また、Prettierによるソースコードのフォーマットチェックや、Salesforce Code Analyzerによるコードのセキュリティと品質のチェック機能を搭載しています。

7.Work Itemのタグ管理
Work Itemをタグでグループ化し、関連する変更メタデータをダウンロードすることが可能です。これにより、複数のWork Itemを効率的に管理できます。

まとめ

セールスフォース業界におけるリリース自動化は、今後ますます重要性を増す分野です。DevOpsCenter Plusは、DevOpsCenterの限界を補い、より効率的かつ使いやすいCI/CDプロセスを実現するために開発されました。10月中旬のリリースをどうぞお楽しみに!

ツールのプライバシーポリシーについてご覧ください。
https://www.furucrm.com/devopscenterplus/privacypolicy

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