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ひとりメーカーの小商い

みなさん、こんにちは
ひもろぎ@小商いプロモーターと申します。
性別は女性。年齢的には人生の折り返し地点を越えてまーす。

特技は、「共感能力」と「レジリエンス」と「作ること」
人生の羅針盤は「好奇心」と「楽しいが正義」
私の人生ひとことで言うと波乱万丈。もしくは行き当たりばったり(笑)


1年前まで、自営業を7年ほどやっていました。ちょっと行き詰まったので、休止して1年間、勤め人をしています。
今は自営業の経験を活かして、商品開発と製造、小売り、ネットショップなど、一部門を任されて働いています。再びお勤め人になってみて、自分で自営業をしていた時には、商売ってものが何なのか、ちゃんとわかってなかったんだなということを、今のオーナーから学んでいます。(笑)
今年(2021年)の2月あたりから、また自営業に戻る予定。
今はお勤め人の立場なので、noteに書くことは副業になってしまい、副業は禁止のため、本名や小商い自体も伏せていますが、その内公開するかもしれないし、しないかもしれない(笑)

自営に戻るからには、前回の経験を踏まえて同じ轍を踏まないように、いろいろ考えたことなどを文章にしました。
これは、これから自分で商売を興そうという方にも必要なものだろうと感じたので、noteで公開します。

あくまで自分の経験したことのみを文章にしているので、足りないこと、間違っていることなど、いろいろあると思います。
ただ、この文章にしたことは、私ひもろぎが7年かかって学んだこと、経験したり教えてもらったことばかりです。
勉強はカンニングはご法度ですが、商売では真似ることやカンニングは必須。これらの言葉が必要な方に届けばいいなと思っています。
イヤ、実はこの文章が一番必要なのは自分なので、備忘録としても書いています。

また、今までいろいろ経験してきた中で、子育て、パートナーシップ、仕事やお金のことなどなど、全部根っこは繋がってると気がつきました。
ジタバタしながら生きてきて、ここまでに気がついたことも言葉にしようと思います。



ひとりメーカーの小商い

私の起業のきっかけは、「自主的に」とか「社長になりたい!」とかではなく、離婚がきっかけで、どちらかというと成り行きで起業したって感じでした。
それまでは、中小零細企業の正社員やらパートやらで、事務職を中心にいろいろと転職しつつやってきました。なので事務仕事は得意。
でも始めたことは製造業(笑)。ひとりメーカーの小商いでした。
結婚したり子育てしたり離婚したりと、人生いろいろありましたが、昨年自営にちょっと行き詰まったので、一年前に一旦休止してお勤め人になりました。

でも、改めてなった「会社員」としての立場は、学ぶことも多い反面、以前はまったく気にならなかった息苦しさを感じてしまいました。
イヤ、以前も何度か転職してるということは、もしかしたらずっと息苦しかったのかもしれない。

そして、失敗しても自分が責任をとればいい自営業と違って、会社では責任が上に及ぶのが、ものすごいプレッシャーに感じてしまいました。
ん?普通は逆なのかしら?
まぁ組織の中で働くということは、それがたとえ一部門を任されたとしても、判断やら責任やらを他人に支配されるということ。
起ち上げた一部門を成り立たせるために必死で仕事をこなす中で、ペットロスやコロナのことも重なって、適応障害と診断されました。
いろいろ悩みましたが、また自営業に戻る予定。


人生に「自由」を求める人は多い。

私もその中のひとりです。

よくよく考えてみると、これまで引っ越した回数は、多分普通の人よりかなり多いし、若い頃はバイクの中型免許を取っていろいろな場所に行ってみたし、今は車を運転していろいろな場所に行くことが好きです。
パートナーにしてもそうだし、仕事においてもそう。転職した回数は、履歴書の行数じゃ足りないくらい(笑)

私はなりゆきで起業して自営業になったけれど、商品を創り出したり、マーケティングを学んで自分なりに工夫したり、何より、たくさんの人との出会いやご縁は、楽しかったし本当に感謝しています。
多分、会社員や普通の主婦として生きていたら、毎日新しい出会いなんてなかったと思う。

今も昔も、会社という組織から「自由」を求めて起業する人は珍しくないと思います。でも実は、起業したからと言って、自由になれるわけでないんだな、これが(苦笑)
逆に24時間、年中無休に事業のことを考えて、時間に縛られたりします。

ビッグビジネスを夢見て起業して、巨額の資金を調達できれば、たしかに大きな事業に取り組めます。
でも融資を受ければ銀行とのしがらみが生まれ、出資を受ければ投資家からの口出しから逃れられない。時間に縛られ、資金繰りに悩み、社員の管理や雑務などに骨身を惜しんで働く毎日は、本当に欲しかったはずの「自由」から遠ざかってしまう。それは大きい事業のジレンマだと思います。


深く考えないで起業した私は、事業を起ち上げたら大きくしなきゃいけないという謎の思い込みと、自分の経営者としての実力の乖離とで、自分がどこに進みたいのか、売り上げをどのくらいあげたいのかなど、もうブレブレでした。
ありがたいことに、それでも7年続いたことは、お客様を含めて、まわりの皆様に助けていただいたおかげと思っています。ほんとに感謝です。


「自由」を求めるのなら、スモールビジネスは答えのひとつ。


再度会社と言う組織に所属してみて、その経営の仕方を学んで、いろいろ考えた結果、ようやく出た答えは、

「自由」を求めるのなら、スモールビジネスは答えのひとつ。
そんな結論に至りました。

商売には、小商い、スモールビジネスというものがあります。
自分が出資者となり誰からの融資も受けず、投資家からの出資も必要としない。わずかな資金しか準備できないので、当然、小さな事業しか行えない。
だけど誰からも支配されることなく、身の丈以上のリスクを負う必要もない。会社の規模や売上などのマウンティングに会うかもしれないけど、そんなのは気にしなければいい。
自分のやりたいことに、学びながら自分なりの試行錯誤や工夫をして、身の丈以上を求めなければ、睡眠時間を削り、自分の能力以上のものを絞り出すようなことをしなくても生きていける。

それが、私の思う「自由」に一番合っている。
ようやくそこに着地できました。

そして「私の夢」

また、
自分で作って売ってみると、「消費者」という一方的な立場から一つ視点が増えて、社会の仕組みが見えてくる。

自らの手で創りだしたものが、何を使ってどれくらい手間がかかって、どうやって使う人の手元に届くのか。消費者という立場だけでは見えてこなかったモノが見えるようになる。

農作物や手工芸品、飲食やサービスなど、生み出す全てのモノに適正な価値をつけて対価と交換する。みんながそうであれば、豊かに循環する社会ができるはず。江戸時代とか昔の日本がそうであったように。

今の「安いことが正義」みたいな風潮は、そこに適正な価値がつかず、食べていくことすら大変になってしまう。私たちは今、そういう仕組みの中で生きている。
だったらそこを理解して、その仕組みをうまく使いこなせれば、みんなが豊かな生活ができるんじゃない?と思っています。

自分のできることは、自分の手の届く狭い範囲のことだけだけど、自分も含めて、手の届く範囲の人を笑顔にすること。まずはそこから。

そして、
小商いやスモールビジネスの人達が寄り集まって、楽しく価値の交換をしながら生きていくコミュニティを地元に作りたい。
それが今の私の夢です。
どうぞよろしく~。

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