病院で働いていて良かったと思えた瞬間~エピソード1
こん〇〇は、ふるべです。
かれこれ16年、病院で事務員として働いています。
『医事課』って、医療機関関係者でなければ、なかなかに耳慣れない言葉だと思いますが、そんな世間の認知度の低い仕事を続けております。
さて、やはり何かしらの仕事をしているからには、誰でも「この仕事をしていてよかった!」と、思える瞬間が訪れることを首を長くして待ちわびていることと思います。
私自身、「病院で働いていて、良かった!」と思える瞬間に出会ったことがあります。
それは、、、
『元気になって退院する患者さんの笑顔が見れたとき』
え?
は?
、、、いや、そんなんじゃなくて(笑)
私も、ふと気がつけば40歳を過ぎ、体力の衰えを日々実感しているところです。
そしてあれは、忘れもしない数年前のある日。
朝からなぜだか、おしっこの出が悪い。 トイレに行ったと思ったら、また行きたい。 言っても、数滴しか出ない。
じんわりと下腹部を鈍痛が包み込み、これはよもや、なにか変な病気でももらってしまったのか? と不安になっていました。
それでも忙しい時期でしたし、8時には普通に病院に出勤。
で、10時過ぎくらいでしたかね。
急に右の脇腹が痛くなってきました。
脇腹と言っても、前面なんだか腰の方なんだか、内側なんだか表側なんだかわからない。
「ン? なんだろうな?」
で、一応、診療情報管理士なもので、一般人よりは疾患についての知識があるわけでして、朝からのトイレ関連のエピソードといい、お腹の痛みといい、これはまさか、、、
「尿管結石では!?」
と、不安を覚えました。
えーと、ICD-10だとN20だっけ? N21だっけか? とか余裕があったのも一瞬のこと。 わずか数分後には痛みがピーーーーーークに!!!
痛みで顔からザーーーっと血の気が引いていく感覚と軽いめまいを覚えました。
いつも通りに医事課の事務室内でPCに向かって作業をしていたのですが、隣の同僚に「ちょっと腹痛いから、消化器受診してくる」と言い残して、逃げるように離席。
受付窓口の委託の女性スタッフに、消化器科の受け付けしてほしいとお願いすると、ことの緊急性が伝わらず、自分で受け付けしろ的な対応。
※ちなみにその日は泌尿器科の医師が休診でしたので、次点で消化器を選んだ次第です。
、、、これは後でそのスタッフとそれを見ていた周囲の人に言われたんですが、どうやら「いいから、さっさとしてよ!!!」的な怒声を浴びせていたようで、、、。
普段、何事にも動じない、というか「冷静ですよね」といい意味でも悪い意味でも言われている私が、このときばかりは別人だったそうです。
※ときどき、「仏様みたいですよね」とも評されています。
処置室で問診されて、CTの結果で尿管結石と診断され、鎮痛剤を注射されて落ち着くまでの数十分は、ほんと辛かったです。
もう、ほんと気を失ってしまえたらいいのに、と思いました。 鎮痛剤を打たれて痛みが引き始めたら、とたんに寝入ってしまいました。
※ソセ〇ンって、話には聞いてましたが、ほんとに気持ちよかったんだ。
、、、これが、もし病院以外で働いていたらと思うとゾッとします。
お腹が痛い、何だこりゃおかしいぞ、、、。
あっと言う間に限界だ、、、。
「課長、ちょっと医者に行ってきていいですか?」
「誰か車で乗せて行って、、、。」
「いや、救急車、、、。」
10分経って救急車がやっと到着、、、。
病院まで10分、、、。
いや、想像したくないですね。
以上が、私が10年以上病院で働いていた中で「病院で働いていてよかった」と最も強く思ったエピソードでした。
ちゃんちゃん(笑)