無駄骨
「小馬鹿になるな、大馬鹿になれ」と親父に言葉であったが、小馬鹿にも大馬鹿にもなれず、ただのおばかさんになっている自分である。ああ、74才の我。しかし、もし自分の人生が無駄骨の時間であるとするなら、偉大な無駄骨になれば、それでいい。
次世代が前の時代の選択よりももっとよい選択ができるように選択肢を紹介するでけでいいかもしれない。
ただ、歴史は結局同じことが繰り返されていくのであるが、そんな時、先人の無駄骨が生きて来るであろう。ただのおばかさんだけはやめておこう。
今日、病院の待合室で森浩一氏による「倭人でを読み直す」という一冊です。それによると「倭」「倭国」「倭人」と言った言葉はそれぞれ昔と今とでは異なるものと捉えるべき、とあった。確かに「倭人伝」だけを根拠とするのと、倭人伝の前に書いてあることなども含めて全体で意味を考えると視点が変る。
・待合室 格好の時間 本広げ のんびりゆっくり 呼ばれなくとも
・CTの 奇妙な音で 科学する 点滅の光 生身の我に
・わが体 幾重にも切り 詳察す 而して安心 ただ薬にて
他にも日本の歴史、世界の歴史、聖書の歴史など、別の視点が出てきた。自分では、まとめるだけ能力にかけるので、自分が、そうだ、と思った本などを紹介するだけでも次世代に役に立てるかもしれない、と思い始めた。
・次世代に 何も残せぬ 我なれど 道を示して 選択助けん
ああ、74年何をしてきたんだろう、と思う。田舎の歴史にしても、わが歴史にしても、全部そうだ。もっと早く知りたかった。でも、次のために、できるだけ、無駄なこともを書いてみたい。無駄な短歌もいっぱい詠んでおきたい。
・無駄骨は すべての時代 常なるも 無駄になるまい 偉大な無駄は
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