英語と向き合ってきたこと
多分、ほとんどの人の生涯に共通するチャレンジが、英語の力をつけることだと思うので、特に自分のような凡人がどう向き合ってきたかを、書き記しておこうかと思います。
高校まで
英語は、苦手科目でした。赤点スレスレみたいな点数も取っていたと思います。大学受験のため、嫌でも勉強しないといけませんでしたが、最後まで苦手は克服できず、他の科目で補ってどうにか合格はできたという状態でした。
学生時代
喉元すぎればなんとか、みたいな感じで、学部生の頃はあまり英語の勉強や練習に取り組みませんでした。人生で一番時間が作れる時期なのにね…。語学の単位は、必修の英語何単位か以外はどの言語で取っても良かったので、「どの言語でも初級は楽に違いない」という作戦で、中国語・フランス語・ドイツ語・ロシア語を1コマずつ取りました。作戦はうまくいったのですが、結局、これらの言語は何一つ身につかず、本当に単位を取るためだけに時間を使ったことになってしまいました(大反省)。
ただ、大学院に進むと、英語の文献を読まないといけないし、国際会議で発表もしないといけないので、やっと必要性にかられました。特に話すほうは全く自身が無かったので、ひとまずNHKラジオ英会話を聴きはじめました。これが効果があったかどうかは分かりません。この時期、国際会議のため、初めて海外(イギリスのブリストル)に行きました。手配から会場に着くまで、全部一人でした…(指導教官は、その前に確かアメリカに用事があったとかで現地合流だった)。発表前日は、緊張で文字通り食事が喉を通りませんでした。まあ、発表は丸暗記してたし、質疑は座長や先生が助けてくれたのでなんとか乗り切れたのですが。それから、ドイツ、シンガポール、マカオなどにも出張に行かせてもらって、経験だけは積みましたが、英語力が伸びている実感はほぼゼロでした。あくまで学位を取るための実績作りが目的で、正直、誰かとコミュニケーションをすることはほぼゼロでした…(ほんと大反省)。
すこしの転機
ある日、研究室の同期に、英会話の先生を紹介してもらいました。研究室に出入りして、学生や若手教員を相手にプライベートレッスンをされている方です(いまだにどういう経緯で出入りしていたのかよく分からない…)。で、皆と一緒にレッスンを受けることになりました。英会話のレッスンを受けるのは、初めてでした。修了までの半年ぐらいだけだった気がしますが、コミュニケーションの技術に絞った内容だったので、それなりに身につきました。学生生活も残りわずか、最後にTOEICで今の力をはかってみようと思い初めて受検しましたが、結果は720点!思ってたより良い結果でした。リーディングの方も、論文などをたくさん流し読みしてたので出来るようになっていたのかもしれません。
社会に出てからの壁
就職してから2年ぐらいでTOEICはもう少し伸びて、820点まで行きました。これが人生の最高点です。
ただ、役には立たない。海外拠点のメンバと仕事をすることは多いのですが、会議では他の出来る人に頼りっぱなしです…。点数を取る力と、実践力は全く違ったようです。多分、自分の言葉で伝えたいことを表現する実践をやってなかったからかなぁと思います。忙しさにかまけて何もしなかったら、そのうちTOEICすら下降する始末。
ある時、出張先で夜遅くなったときに、ある方に車で駅まで送って頂いたことがあったのですが、その方は会議でも凄く英語ができるのですが、カーオーディオで流れていたのは英語のレッスン。皆さん日々努力しての英語力なんだなと気づきました。
危機を感じて、英会話スクールに通い始めました。皆さんご存じのメジャーなところの一つです。1年ちょっと、講師1名と生徒2~3名のレッスンを続けました。意識を持つきっかけにはなったのと、800点には戻せたので、やってよかったと思います。
今に至る
海外拠点の方々と飲みに行ったときも、そこそこ話すようになりました。まだまだ不自由することも多いので、英語力は生涯のテーマですね。最近はリモート会議でAIが同時通訳するアシスト機能も使えるようになってきたので、なんかずるいと思ってしまいますが(笑)。
歴史は繰り返すといいますか、最近は息子が同じ道をたどりつつあり、英語が大の苦手で受験も他の科目でなんとかカバー、入学後のテストも絶望的な点数…。今は昔以上に重要なので、頑張ってもらうしかないですね!