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ガチ恋客とBBQ
リア充イベントの象徴、それすなわちバーベキュー
昭和、平成、令和と3つの時代を生きてきたけど、
私が知るかぎりどの時代もバーベキューはリア充が嗜む代表的な娯楽だった。
しかし物事には例外というものが常に存在する。
バーベキュー+風俗嬢+客=非リア充
バーベキューという陽を相殺してしまう陰がそこにはあるの。
初見の方のためにお伝えしておくと、私は現在探偵の仕事をする傍らソープでも働いていて、私のお客さんに男児と呼ばれるガチ恋客がいる。
先日そのお客さんと店外でバーベキューに行ってきた話を書く。
バーベキュー前日、男児からこんなLINEが来ていた
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健康診断前日さながらの食事管理の指示。
自身が開催するバーベキューに空腹というスパイスを全力でふりかけるつもりだ。
了解した旨を伝えたものの、意志の弱い私は蕎麦ならいいかと富士そばでもりそばを食べてしまった。男児ごめん。
迎えた当日、待ち合わせへ
いつも男児が早く到着することからこの日は私もかなり早く家を出て先に到着したのは私だった。
ほどなくして男児らしき人物の姿が遠目から見える。
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もしこれがTinderの待ち合わせだったら視認できた段階で半数以上が逃走すると思う。
たしかに暑いけどさ、、もう少しなんというか露出をおさえてほしかった。
露出しすぎな彼女を心配する彼氏と似て非なる感情を抱えたままバーベキュー場へと向かう。
ちなみに本人のイメージではこうだったらしい。
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いやどっちでもいいわ!
そもそもランボーを正解としてることが問題なんだよ。1980年代から出ろ。
せめて車移動にしてほしかった。
お忍びで移動したかったけど、男児お酒が飲みたいという理由で電車移動。
せめて今日がハロウィンならな、、、ギリ紛れられたかもしれないのに。
そうこうしてバーベキュー場に到着。
ド平日だから意外と人が少ない。
これはよかった。
こちらのバーベキュー場は手ぶらでもバーベキューができる施設。
食材は男児が用意してきたので、器材だけ一式借りて準備していく。
一式借りて準備を始めるや否や、自分のバッグからおもむろに食材以外のものを取り出す男児。
出てきたのはサバイバルナイフとマッチ。
貸し出された器材の中に包丁も着火ライターも入ってるのになぜ。
触れないわけにもいかないので、
なんで持ってきたの?と聞いた。
男児いわく貸し出しのナイフの切れ味が信用できないらしい。
マッチに関しては「マッチのほうがいいから」というメリットの説明を放棄されたので私もそれ以上の追及しなかった。
店外デートは枠をお金で買ってるので時間は限られてる。
そんなわけで男児、手早く準備をしていく。
とにかくスピードを重視したいせいか野菜を割りばしにぶっ刺して網に並べ始めた。
そしてデザートであるマシュマロも同時に。
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その絵がこれである。
この異常事態を私が止めなかった理由
それはXに載せてやろうと思ってしまったから、、
前の記事でXに毒されるなと言った私が一番Xに毒されていたかもしれない。
男児が網に乗せた豚肉に手を合わせながら一言
「命に感謝だね」
たしかにそうなんだけど、私がずっと納得いかなかったのは
今仕留めてきたみたいな雰囲気をずっと出してたのよね。
ジビエ猟師みたいな。
スーパーの店頭という流通の末端で購入した肉なのに。
しかも買ってから一度冷凍してるからねこの豚肉。
死後何日経ってるんだよ。
マッチで火をつける男児
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なにこの無駄にエモく撮れた写真。
状況がまったくエモくない事を考慮すると、これが本当の「盛れた写真」だよ。
その後一瞬でマシュマロが焦げて避難させたのは言うまでもない。
やっぱり食材も切ってから焼いた方がいいよねという当たり前の順序を踏んでバーベキューは進行していった。
料理自体は晴天の屋外という雰囲気も相まって美味しくいただいた。
食事も一通り済んだ時だった
男児が改めてサバイバルナイフを手に取り、こちらに近づいてきた。
緊張が走る、、、
「ふろたん、心配だから教えとく」
ここから男児のナイフで襲われた際の護身術講座が始まった。
もちろんこの講座、申し込んだ覚えはない。
男児いわく自分はクラヴ・マガという護身術?的なやつの使い手だという。
クラヴ・マガは、20世紀前半、戦火が絶えなかったイスラエルで考案された近接格闘術。一切の無駄を省いたシンプルかつ合理的な格闘術であることから、モサド等のイスラエル治安部隊に採用されたことで洗練され、現在、殺人術を除いた形でCIAやFBIなど世界中の軍・警察が導入している。護身術や逮捕術の一環として防御に重点を置いたレッスンも提供されている。
周りの視線も痛いので、私がやんわり断ると
「ふろたん、平和ボケしちゃってるね😅海外では◎$♪×△¥○&?#$~」
ダントツで治安の良い日本という国に生まれて戦争も経験してないこの男は何を言ってるんだろう。
それに加えてだらしない身体とプレイ中に息切れを起こす体力が説得力の無さをより強固なものにする。
私は万が一その状況になったら潔く死ぬからよろしく。
男児の言う通り「ナイフから身を守りたいよー」って人がいましたら、一応クラヴマガのジムのHP載せておきます。
そんな世界一ムダな指導を受けていると
どこからか視線を感じた。
やっと歩けるようになったくらいの子供がこちらをじっと見ている。
子供って異彩を放つものを見逃さないよね。
平日ということもあり人はそんなに多くなかった中で一組だけ家族連れがいた。
子供の視線に男児も気づいた。
サバイバルナイフ片手に笑顔で手を振る男児。
怖すぎるだろ。サバイバルナイフをまず置け。
子供の今後の人格形成に影響を及ぼすワンシーンになりかねない。
苦笑いするしかない親御さん。
親御さんの本心ではもう場所を移動したかったはず。
しかし、絵面からシリアルキラーの可能性を捨てきれなかったのだと思う。
万が一この男がシリアルキラーだった場合、露骨に場所を移動して機嫌を損ねたらバーベキュー場が血の海になる可能性すらある。
その場所にとどまったのは賢明な判断と言える。
一連のホラーシーンをクランクアップした男児が一言
なんか子供に好かれるんだよね😅
好奇の目で見られたことを好かれるにカウントされた、、、
幸せそうだなって思うけど、こうはなりたくないんだよ。
「底なしのポジティブ」と「空気が読める」を両立したいけど難しいね。
これ以上家族にトラウマを植え付けるわけにもいかないので、何より早く人目のつかない所に移動したかったので、そそくさとバーベキュー場をあとにしてホテルへと向かった。
その後のプレイの話は割愛させてもらうけど、ひとつだけ気になったので
焼きマシュマロを食べた影響か、男児がプレイ中に
やたらと「マシュマロボディーだね」を連呼してたのが気になってしょうがなかった。
マシュマロ焦がしてマシュマロボディーに恋焦がれてってか、、、
おあとがよろしいかわからないけど終わり!