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ガチ恋客と花火
夏の風物詩の2強といえば海か花火よね。
その2強の一角を担う花火に行ってきた。
私のストレスの1強を担うガチ恋客(以下、男児)と。
隅田川花火大会自体が4年ぶりの開催ということもあって事前からかなりの混雑が予想されてた。みんな花火に飢えてたんだね。
実際の来場者は例年の90万人程度を大きく上回る過去最多の103万人に上ったんだって。※日経新聞参照
お金のためだけに参加した私の花火そのものに対するモチベーションは103万人中1,029,820位くらいだったと思う。
花火師のみなさんにこの場を借りて謝罪致します。
花火大会当日
集合場所はお店。
店外デートはお店集合が基本です。
お金を先にお店に入れないといけないので。
男児に浴衣で来いと指定されたので、どこにしまったかわからない浴衣を引っ張り出して準備完了。さあ行きますか。
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じつはここで大ボケをかましてることに気づかずに私は家を出てしまった。浴衣着るの久々すぎて襟の合わせ方が逆だったという超痛恨のミス。その痛恨のミスにスタッフも男児も気づかずだれにも指摘されずに一日を過ごすことになった。のちの道中で浴衣ガールを見て気づくも時すでに遅し。
せめてスタッフ気づきなさいよ!この能無しが!(八つ当たり)
花火大会ですれ違ったカップル達にこう思われてたに違いない。
彼氏「見てごらん、ボケとボケのコンビが歩いてるよ。」
彼女「ほんとだ!笑い飯みたい!」
って。
やかましいわ!
浴衣の話はさておき(本当に恥ずかしい)
男児とお店で合流。
例のごとく私より先に到着していた男児。
その手には何か長いものが。。。
杖か、、、
日傘か、、、
いや、自撮り棒だ!
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絶対邪魔になること間違いなしのアイテムなんで持ってきた。
男児「ふろたんちゃん急ごう!場所取らなきゃ!」
この時間から場所取るのは無理じゃないか…
集合時間自体ギリギリだし前回の競馬場デートで入場できなかった反省を活かせていないノープラン。
男児よ…振り返ってくれ…過去を。反省ばかりの人生のはずだよ、あなたも私も。
とりあえずお店で支払いと売上清算を済ませて
メインエリアの浅草へ向かって出発。
浅草駅へ近づくにつれ電車内が激混みも激混み。
自撮り棒の邪魔さがハンパじゃない。
こうなることは自撮り棒を一目見た瞬間からわかってた。
その期待に寸分違わぬ邪魔さを発揮。
男児「これ持ってきたの失敗だったかも💦」
気づくのおっせ!
混みすぎて浅草は諦めて両国のほうへ向かうことに。
なんとか到着。
両国もなかなかの人で花火の見える位置まで歩く歩く。
そのころには疲れた男児がグズり始めた。
男児「こんなに歩かされるなんて💦暑すぎるし!」
しまいには最初からラブホのテレビで見ればよかったと言い出す始末。
ラブホのテレビで見る花火はさすがに邪道だろ…花火への敬意が足りてなさすぎる(私もたいがいだけど)
そんな風情のない花火は炭酸の抜けたコーラも同然。
ここまで来たら肉眼で一目は拝みたいじゃない。
花火の見える位置まであと少し!
バテバテでグズる男児を励ましながら歩いてく。
がんばれ!がんばれ!
もうちょっとだよ!
24時間テレビのマラソンのエンディングのような茶番。
はい、お金のためです。そこも24時間テレビと一致。
道中に休憩がてら路面店に寄った。
そこで買った冷やしきゅうりを食べながらラブホを調べ始めた男児の様子は、
まさに「エロ河童」だった。
河童は実在した。
そうこうしてるうちに花火が始まりそう。
見える場所に到着して待機。
すると男児が
男児「ぼくたちもあれやっちゃう?」
なんか言い出した。
視線の先には
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やめろやめろ
あれは若者の特権だから
50歳以上のバックハグは法律で禁止されていたはず、、
たしか3年以下の懲役又は50万円以下の罰金だったと思う
法に訴える間もなく後ろから抱きついてくる男児。
汗だくのおじさんに後ろから抱きつかれて花火を待機する私
正直泣きたい
花火が始まった
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ビルの屋上から顔を出す花火。
それはまるでアスファルトに咲く花のように。
涙の数だけ強くなれるよってことだよね。
この状況やっぱ泣いていいんだ。
花火が私にくれたメッセージに一人自己完結して納得していた私。
男児はというと、、
男児「よし、終わりまで見ると混むから出よう。」
感受性ゼロの男。
バックハグでギアが入ってしまったエロ河童に花火は何も伝えることができず散った。
10分も見ないうちにその場をあとに。
ラブホに向かうとなると途端に足取りが軽くなる男児。
さっきまで足が折れたかもしれないと言ってたのに。
「病は気から」をここまで体現した男がかつていただろうか。
男児「プライベートなら屋形船予約してもよかったんだけどね、来年は屋形船から見ようね」
あー来年の夏なんだけど予定埋まっちゃってるわ、、、うん1日も空いてないごめんね。
心の中でお断りを入れておいた。
ホテルに着くと部屋に入るや否や汗だくの甚平でベッドにダイブする男児。
ベッドが即死。
「一緒にシャワー浴びたいね」なんて心にもない言葉ですぐさまシャワーへ誘導。
さっさとプレイも済ませて、男児も疲れていたのかそのまま寝かしつけに成功して残り時間を消費させた。
子供の寝顔は疲れが吹っ飛ぶなんてよく聞くが、初老の客の寝顔は疲れが押し寄せてくる。
私も少しばかり仮眠をとって現地解散に。
帰り道、浴衣の襟を正しく合わせて本来の自分に戻った私はマッチングアプリを起動した。
私だってまだ夏をあきらめてないんだから!