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『フライング・ベイビー』

※恐らく完成させる気がない。


 人工商業都市ナイトシティ。WENタワーの腐敗が世に示されストリートがお祭り騒ぎになった後の、特になんでもない朝。
俺は耳障りな目覚ましを止めて自分のベッドからずり落ち、パジャマのままフレッドの家のリビングに直行した。本来なら玄関を経由しなければならない道筋は、フレッドの父エイブラム・ゴールデンラインの金の力によって壁はぶち抜かれドア一枚で行き来できる。
ほわぁとあくびをしながら彼の部屋に入り、音楽機材に囲まれた机の上でペンを走らせているピンク頭に声をかけた。

「おはよー」
「んぇ? ん!? もう朝!?」
「徹夜?」
「うおー! もうちょっとしたら寝ようと思ったのに!」
「朝メシ食って寝れば」

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