『ヘイ、マイスウィートシスター』
運命が全てだと言うなら、あたしはどこへ向かって飛べばいいのだろう。
ナイトシティ郊外。中心部と違って広がっているのは荒れ果てた大地に石、それから人の溜め息。
あたしとシアンは郊外も郊外、寂れた場所にいた。気が付いたらお互いしかいなかった。時々通る車や人を襲って日々の飢えを凌いで、でもそんな生活もそのうち辛くなってあたしらは通りかかったノーマッドたちに助けを求めた。
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