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『フレッド・アンド・シアン。略して』

「実家を飛び出して来たのは分かったけど荷物がギターだけとは恐れ入ったぞ、相棒」

 会って間もないというのにフレッドは彼女にそう語りかけた。
ナイトシティ、コーポゾーンのどこか。高級マンションの一角にフレッドは住居を構えていた。傍らには年端も行かぬドレスエプロン姿の少女。玄関にカードキーをかざしフレッドは自宅へシアンを招いた。

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