自己紹介。
ゼツメイというヴィジュアル系バンドで、
メインコンポーザーとしてバンドの立ち上げからやってきました、ギターの不律(ふりつ)です。
2024年8月11日に諸事情により脱退という決断に至りました。
僕に何が出来るのかずっと考えていた。
普段は話す機会がないから、僕の事を知らない方もいる。
noteをはじめるにあたって、まずは自己紹介しようと思う。
僕は三重県の田舎町で生まれ育った。
周りにあるのは山と海。
田んぼすら無いほどの小さな町。
中学の時の全校生徒は50人ちょっと。
今はもう廃校になっている。
クラス替えなんて知らないから、高校に入った時が全て新鮮だった。
僕が音楽に出逢ったのは3歳の頃、ピアノ教室に通い始めた時。
気づけば通っていたから、始めた頃の記憶は無い。
練習曲として有名な?ブルグミュラーのアラベスクが好きで、ピアノ発表会で演奏できるのが楽しみだった。
その時から人前で何かするという事に緊張しなかった。
むしろ練習の時よりも実力以上に発揮できてた。
きっと本番に強いタイプなんだと思う。
13歳で中学に上がった時に、ピアノのこれまでの先生が変わる事を知って、新しい先生が厳しいと有名で。
それが怖くて辞めてしまった。
でもそれと同時に学校でギターブームが巻き起こって、はじめてギターに触れた。
当時の僕はORANGERANGEやロードオブメジャー、BUMP OF CHICKENをよく聴いていたからロックバンドへの憧れがあった。
だから親に初心者入門セットのギターを買ってもらって、毎日何時間も練習した。
弾けないフレーズやコードが、いつの間にか弾けるようになる達成感が心地よかった。
そしてZepp NAGOYAでロードオブメジャーのライブを見た。
はじめてのライブハウスで、ステージで演奏するバンドが輝いて見えて。
自分もいつかこの時の僕が感じたように、他人の気持ちを動かせる事が出来たらなって。
そう思えた。
高校は軽音学部が無かったから、軟式野球をやっていた。
思えば小学校から剣道、サッカー、陸上競技など色んな事に挑戦してたスポーツ少年だった。
中途半端が嫌なので、どれもある程度結果は残した。
剣道は有段、サッカーと野球はレギュラー勝ち取って、陸上は県大会入賞までなら進めた。
高校まではそんな運動部で活発に活動していた。
大学に進学した時、絶対に軽音学部に入ろうと思っていたから迷わず入部。
RADWIMPSやHi-STANDARD、椿屋四重奏、175R。
ヴィジュアル系とは。
実はヴィジュアル系はそこまで深く通ってきてなくて、高校の時に出来た親友がthe GazettEをよく聴いていて、その影響で入ったぐらい。
ただ、メイクをしてしっかりと衣装も決めて演奏するヴィジュアル系は、表現力が凄いなと思っていて。
バンドは演出も大事だと思っていたから、一度はヴィジュアル系をやってみたかった。
その後、名古屋でセッションから始めた。
1年後にはオリジナルバンドを組んだ。
そこから僕の人生がスタートした。
作曲は大学のゼミで少しかじったぐらいで、当時の僕はギターのアレンジ力すら無かった。
必死に勉強した。
作曲のソフト、所謂DAWやスピーカーなど必要なものは揃えた。
色々なバンドを経験した後、バンドを辞めた。
そして、東京に出て誰もいない所からスタートしようと思い、上京した。
そこから僕達の計画の初期メンバーと出逢い、翌年にはデモ始動する事が出来た。
作曲はその時に詰め込んだ。
思えば、作曲の勉強をし始めてから何年も経っていたから、改めて曲を作れる人に対する尊敬が生まれた。
受け入れられるか分からなかったけど、頭の中でファンの子がどういうフリをするのか想像しながら作っていった。
自分のやりたい音楽が何かわからないけど、今はまず見に来てくれる方を第一優先に曲を作った。
所謂バンドマン受けしない曲を作ろうと。
やりたい事があるなら、売れてからやれば良いと。
今はその時じゃなく、まずは受け入れてもらえるようにする事。
結果、僕の作る曲が好きって言ってくれる方が沢山できた。
バンドマンの方でも
「カラオケで絶やさぬ命歌いました!」
って言ってくれたり。
嬉しかった。
自分のやってきた事が少し報われた気がした。
わざわざ遠い所から見にきてくれたりする方もいて、友達に誘われたからじゃなく、自分の意思で見たいと思ってくれた事を教えてくれて。
誰かに価値を提供できたのが、嬉しかった。
まだ程遠いけど、それでも少しは夢が叶い始めてるんだと。
僕は可能性がある限り、色んな事にこれからも挑戦し続けていく。
言い訳している時間が惜しい。
語り尽くせない部分もあるけど、僕はやれる事を精一杯やりたい。
ゼツメイを辞めざるを得なかった事に、どうしても君の居場所を守れなかった事に、ずっと悩んでいる。
きっと悩みが晴れる事は無いだろう。
でも立ち止まって、悩み苦しんでる僕を誰も見たくないと思う。
また近いうちに戻って来れるように、頑張る。
頑張る事しか取り柄のない僕。
先に触れたけど、ロードオブメジャーをはじめてみたZepp NAGOYAに立ちたい。
ワンマンは無料枠とかよくヴィジュアル系はやっているけど、単純にバンドに価値を持たせたい。
チケットを買ってでも見に行きたい。
そんなバンドを作り上げたい。
同じ志を持っている人を見つけ出して、次こそは。