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スパイダーマン3

アマプラにて「スパイダーマン3(原題:Spider-Man 3)」を観ました。

サム・ライミ版を観ていて感じたのはスパイダーマン、勧善懲悪というストーリではなくて、いずれのヴィランもそこまでに至る経緯、理由がそれぞれあって完全な「悪」とは断じること、できないです。

ヒーローであるスパイダーマンは完全なる善ではなくて、色んな困難やコンプレックス、時には有頂天となって足元が見えなくなり、大事なものを失いかねないことなどもしでかしてしまう。とても人間らしい「親愛なる隣人」であるところ、とても好きです。

サンドマン、ニューゴブリン、シンビオート(ブラック・スパイダーマン、ヴェノム)などなど、色んなヴィランが登場してきて詰め込み感が凄いですね。

MJはこれまでの作品を通して本作が一番、身近に感じました。相変わらず何かあると色んな男性の元へ走ってしまいますけど…。せっかくかなった夢が散ってしまったり、ピーターの変わり具合に戸惑ったり、怒ったり、悲しんだり。でも、やっぱり好きだから嫌なことがあっても好きが上回って何とか助けになりたいと見返りなど求めない愛情を注いだりするのですけど、報われることなくてまた悲しい想いをしてしまう。

こんなに登場人物たちを丹念に描かれているから、どの作品を観ていてもワクワクしてこの世界観の中へ没入してしまいます…。

CGシーン、三作品を通して観ているとその進化にも驚きます。製作者の方々は皆さん、飽くなき向上心を持っていてきっとそこに安住する気などなくて「もっと、もっと!」と丹念に制作されてきたのだろうな、と思いながら観ていたりしました。

今だからシリーズをまとめて短期間で観ることができて、だからこそ私でもわかることなどもあって、とても面白いし、感動させていただけたりもして、よき体験でした。


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