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映画 | 好きにならずにいられない

「好きにならずにいられない」を観ました。

主人公フーシ、なんという懐の深さよ!
時折愛するものへ注ぐやっさし~~~眼差し、ゾウさんみたい。

ジオラマをこよなく愛していてフィギュア、兵装車輛などを造り込む際に注ぐ、注ぐ、いっぱい注いでました。おっきな巨体のおじさんがあんなにも小さなもの達へ着色している姿、可愛らしいのです。

お友達もとってもいいひと。
一緒に第二次世界大戦ごっこしたり、まじめに大人な会話やトラウマになりかねない体験談を共有したり、フーシからの頼み事は何も言わずその場の空気のように応えてくれてしまうところなどなど、なんという頼もしさ!!でも、地味な方なのでわかり難いかも。

いいひとばかりではなくって、フーシの外見で変態・変質者と決めてかかる人々とか、大人しい物静かなのをいい事に意地悪してくる職場の人々とか、残念な人たち、腹立たしいことや悲しくやるせないことなどはいっぱい。わたしだったら怒りに打ち震えるであろうことの数々を、フーシはあのゾウさんのようなまなざしで、全部まるっと"OKAY"って、応えてくれちゃいます。

何かをしてくれるから好き、ではなく、こんな風に何ら見返りを求めることなく誰にでも誠実でやさしいところ、その外見で色んな偏見・誤解で不条理な責め苦にあったりしても自身を卑下することとかなく、ずっとぶれない強さが素晴らしい。

恋愛は成就できたのかは、わからないけど…。
ぜひ幸せになってもらいたい、見た目だけじゃなく心はもっとでっかい、あたたかなひとでした。


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