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歴史がお前らをここに連れてきた
こんにちは。
仕事前に「ホロコーストの罪人」を観てきました。
レイトショーか土日のどこかで、と考えていたのですが調整できるか不透明だったので観れるうちに行かねばっ!っと…。
ノルウェーで暮らしていた、ユダヤ人一家ブラウデ家の物語です。
冒頭は主人公チャーチルがボクシングに打ち込んでいて試合で勝利、兄弟と仲良く祝勝会へ繰り出して楽しく飲んだり、恋人と一緒に楽しく過ごしたり、はしゃぎ過ぎて安息日にちゃんと帰宅しないで母親からは叱られたりっと、平凡な日常が描かれていました。
ナチスからの迫害から逃れノルウェーへ亡命して、一家はただただ普通に暮らしていたですが、戦火の広がりからノルウェーにもナチスが侵攻。状況が一変してしまいます。
状況の悪化は思いのほか早くて、これまで慎ましく幸せに暮らしていたブラウデ家の日常、社会は急速に息苦しくなっていきます。派手な迫害描写や殺戮シーンなどのある作品ではないのですが、本当に平凡だった一家の日常が一変して悲劇へ向かっていく様が辛くて、私は映画館ではじっとして観ていることはできなくて、両隣で観ていらした方たちにはちょっと迷惑をかけちゃったかも…。
戦後70年近く、この事実をノルウェーは認めず2012年にやっと公式に謝罪したのだそう…。当時、ホロコーストに加担した人たちや、迫害されて大きく人生に影響を受けてしまったユダヤ人の人々はどんな思いだったのか、想像し難いのですが、時流や社会の風潮など、私自身が同じ状況下において異を唱えるような勇気・行動を起こせたかどうかを自分がもし、と置き換えて考えてみると、まったく自信はありません。
ただ、普通に暮らしている平凡な一家の日常が何ら悪いことをしていないにも関わらず奪われていく様を観るのは、本当に辛かったのですけど、このようなことがあったことを知り、作品を通じて体感できて、また、良い経験をさせていただきました。
タイトルは作品中に登場する兵士が収容したユダヤ人の人々へ浴びせたセリフより。こんな傲慢な放言、あり得ない!っと、私が強く憤りを覚えたセリフ。
二度とこのようなことの起きることとのない、社会にしていきたいと思いますが、具体的なアクションプランを思いつかない…。情けないこと、この上ない。