この茫漠たる荒野で(2020)
「トム・ハンクスさん出演のウェスタン映画があるよ~」とお聞きしたので観てみました。
原題は「News of the World」なのですが「この茫漠たる荒野で」というタイトルとされた関係者の方、凄いです。まったく意味が異なるタイトルですが本作を観終わったあと、しっくりくると思います。
数々の試練や理不尽な暴力、時には現代社会にそぐわない判断や行動も選択せざるを得ない過酷な時代だったことを描いています。トム・ハンクスさんが演じる退役軍人キッド大尉と、ヘレナ・ゼンゲルさん演じる自身のルーツはネイティブアメリカンだと思い込んでいる白人の孤児ジョハンナとの奇妙な旅路の物語。
音楽を担当するジェームズ・ニュートン・ハワードさんに対し、監督のポール・グリーングラスさんから「これは壊れた世界の物語なので、音楽も壊れた感じにしてほしい」とリクエストがあったそうです。
ストーリー、音楽、映像、そしてトム・ハンクスさんとヘレナ・ゼンゲルさんとの名演技。このカルテットは素晴らしいです。
作品を通じて訴えかけているメッセージが真摯で心に刺さります。現代社会が大変困難な状況から「よりよい未来へ通じる道筋はあるよ」と、一つの解答を観せてくれていて、ぜひNetflixユーザーにはお勧めしたい名作、でした。
いろいろと綴ってみたいのですが、観ていただいてわたしの身悶えているこの気持ち、一緒に体感していただきたいです(笑)。
今日はいくつか落ち込んでしまう出来事があったのですけど、ご紹介いただいたおかげでいい作品を観ることができました。
ありがとう、おやすみなさい。
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