オクトパスの神秘: 海の賢者は語る(2020)
ある日出会ったタコのことが寝ても覚めても頭から離れない、カメラマン・クレイグさんが素潜りし、毎日会いに行くというドキュメンタリーです。アカデミー賞 最優秀ドキュメンタリー賞を受賞した作品。
観た方々の感想をお聞きしたり、レビューをみたりしてみたところ、不思議な感想が多かったので観てみました。
タコが主役のドキュメンタリーって、どんなネイチャー作品か想像できなかったのですが、驚き、美麗な映像、感動があり…。確かに不思議な感想を抱きつつも、納得のいい作品でした。
クレイグさん、多忙なカメラマンだったようで仕事に疲れ果ててしまい「カメラも編集機材ももうみたくない」、最愛の家族に対しても「息子に対してよい父でいられない…」という精神状態にまで追い込まれています。
癒しを求めてケルプの海へ、あまり泳ぎは達者じゃないのに荒海へウェットスーツも着ないで素潜りしに行きます。「泳ぎはあまり得意じゃない」「ケルプは荒海」ってご自身で言いつつ「ウェットスーツは着ない、自然に触れるためだ」と、ナスD並みのサバイバーな雰囲気を醸しだしています。わたしは泳げないので。「得意じゃない」とか、「怖い」とか自分で言ってるのにガンガン泳ぎに出かけるクレイグさんがとっても男らしく羨ましい(>_<)クゥ~。
彼女、鎧を纏っているのです、理由は作品中で明かされています。
タコの生態についてよく知らなかったのですが、クレイグさんと彼女(タコのことです)との交流を通じ、ロマンチックなことや、色んなことを教わったり、癒されたりしました。
切ない場面もあったりしますが、後味が爽やかなドキュメンタリーなのでお勧めです。
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