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映画 | ダーティハリー

クリント・イーストウッドさんって若かりし頃、どんな感じだったのか観たくて「ダーティハリー」を観ました。

冒頭、セクシーな女性がビルの屋上にある野外プールを優雅に泳いでいて、このシーンの尺が意外に長い。その後も展開上、このセクシーなシーンって何の意味があるのか?とちょいちょい入る意味がわからず考え込んでしまいました。

シティハンターのようなアクション・シーンを想像していたから、のっしのっしと歩くハリー・キャラハン刑事のアクションは(あぁ、そんな所作だと撃たれちゃうんじゃないか?!)とドキドキ。

クリント・イーストウッドさん、もっと若い頃の作品だと思い込んでいたけど観終わってから調べてみたら当時30~40代前半だったから”のっしのっし”も納得。歩き方、大胆不敵で渋く、そしてクール。上司からの無理難題に対して言うこと聞く気がまったくなく、その際に上司へ魅せる笑顔が屈託なくて腹立たしい(いい演技という意味で)。

様々なシーン、展開に意見したいわ~って思いますが、そんな感情を吹っ飛ばしてくれるのがヴィラン「さそり」を演じるアンディ・ロビンソンさん。無差別殺人鬼さそりの無軌道、意味のない残虐性、自身の快楽・欲求のみを追求するクズっぷりがそれは、それは見苦しく、腹立たしくてとってもよかったです。

あと不条理なシーン、キャラハン刑事が令状を取らずに容疑者宅へ踏み込んで逮捕した結果、法律違反だと無罪放免で釈放してしまう。無差別に射殺を繰り返す、少女を誘拐監禁の上に殺害した犯人を!証拠が明らかだというのに違法捜査で取得した証拠類は全て認められない、「人権がある」と!

被害者たちのことは?!はぁ?!って、キャラハン刑事と同じ気持ちになりました。そらぶっぱなすよねぇ、マグナムを。己が正しいと思う「正義を行使」したくなるよねぇって思いました。実際に同じ場面になった際、キャラハン刑事のような行動をわたしにはできないだろうから、ダーティハリーを観て、代償行為として欲求を満たそうとしているような気がした。



アンディ・ロビンソンさんの演じるさそりの下衆、クズっぷりがとにかく!良かったです。

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