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アニメ | 魔法少女まどか☆マギカ

「魔法少女まどか☆マギカ」劇場版前後編を観ていました。

前編「始まりの物語」のホラーっぷりに心を折られ、後編は観るのやめようかと思いましたが…なんとか完走。かわいい絵柄からは想像もつかないダークネスな脚本、PSYCHO-PASS サイコパスの脚本家であった虚淵 玄さんが本作も担当されていたので、そうかそうかと納得です。

希望から絶望、等価交換
望みが大きい、希望が大きければ大きいほどに揺り返しの絶望が大きく、まるで救いがなかくて本当に参りました。またミスリードを幾重にも張り巡らしていて、恐らくそのほとんどを辿ってしまったんじゃないかな。ストーリーが進んでいくごとに心折れました。少女たちが主人公だからこの世代の楽しい、不安定なところ、淡い感じだったりからのーささやかな希望から大人だって耐え切れない絶望の底へ落とす…何の価値もないもの、ポイ捨て。

後編「永遠の物語」はまたー…果てしない絶望を繰り返す際限のない旅路。なぜこんな風になったのかを辿ってゆくのがもう、辛くて胸が締め付けられて辛かったです。どうして強大な力を得るに至ったかの仮説が、それを語る明るい語り口がより絶望、深淵へ押し込められていくようでもう駄目って思った。先に心折れました。

クライマックスの決断、そして行動に移したことで多くの方が救われた。よかったぁって思うと同時になかったことと、失われたことがあり絶望しかなかったことから比較すると希望はある…けど切ない。


観ている間、こんなにも絶望を味わされるとは思わなかった、稀有な作品でした。

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