Up in the Air
Netflixにて「マイレージ、マイライフ(原題:Up in the Air)」を観ました。
できる男ビンガムをジョージ・クルーニーさんが演じています。
ビンガムは企業から過去通告を請け負い、代わって従業員へ解雇通告をするリストラ請負人。最初、どんどん解雇通告をしていくところや、通告後の行動など鼻持ちならなくてイライラしていました。
解雇通告の仕事は景気が悪くなる一方のようでどんどん仕事は舞い込み、ビンガムは年間300日以上も全米中を駆け巡る日々。バックパックに入りきらない荷物や人生の重荷・厄介ごとなどは持たない主義。ミニマリストでそれはビンガムの人生哲学においても同様、極めて合理的。
そんな自由を謳歌するビンガムに出会いがあって、同じく出張族の女性ビジネスマン、アレックス。ビンガムが所属する会社へ入社、リストラ請負人の活動コストをネット経由での解雇通告をするシステムを構築することで大幅なコスト削減を提案したナタリー。
そんな二人との交流や周りの人々、リストラ通告を受ける人々との関わっていくなかで、徹底した合理主義のビンガムがこれまで想像もしたことのない、新たなことを知っていき、変わっていく姿が描かれていました。
◇
ビンガム、序盤はとても鼻持ちならない仕事ができて、スマートで、ダンディな人生を謳歌している男(なにせジョージ・クルーニーさんはかっこいい)なので、羨ましくて、嫉妬心など抱きつつ(器がちっちゃい、わたし)観ていました。
物語が進むにつれてちょっとづつ、ビンガムのなかの価値観、物事の見方などが変化していく姿をみていて最初羨ましく、そんな羨ましい姿を妬ましく思っていたのですけど、これは本当に羨ましいのか。いや、ちょっと違うぞと、少しづつ感じさせてくれることがあって、色々と考えさせられます。
クライマックスでは徹底した合理主義一辺倒だったビンガムがナタリーのある決断をとても力強く後押ししたり、ビンガム自身の仕事にまた大きな変革がきたり、とても切ない終焉を迎えてしまったりすることなどがあり、観終わった後、色んなことを考えるきっかけを与えてくれて。本作もとってもよい作品。やっぱり、映画はいいなーっと感じ入っていました。
ここ最近、私事だったり、仕事だったりで凄くイライラしていて、自身の都合を優先したりしていたのですけど、本作を観終わったあとにうっとりしているところ、私事でごもっともな指摘をやんわりいただいて、とても反省する機会をいただいてしまいました。
ごめんなさい…。
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