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(26)孤独は良いことも多い
孤独はポッチと卑下(ひげ)され気味です。
「友達のいない奴」と後ろ指をさされたりします。
しかし、叩き上げ経営者の多くは「ポッチ」です。
その理由は「遠慮会釈なくはっきり物を言い過ぎて嫌われる」からです。
もちろん、一定のファンは存在します。
でも、なぁなぁの底辺世界では、ほぼ嫌われてしまいます。
要するに人は大別すると、次のようになるわけです。
「年上の人の言うことを従順に聞ける従順型」
「反抗して歯向かってしまう反抗型」
2世、3世などを除く経営者の多くは反抗型です。反抗型の人は永久就職などを願わずに、就業中に何かのスキルを学ぶなどの独立系を意識しておくことがおススメになります。
従属型の人は転職さえも怖がりそうなので、企業と運命共同体となって生きてゆくことをおススメします。就職先は大企業がおススメです。多分、よく似たタイプが多いと思います。企業が滅びると自分も路頭に迷うかもしれませんが、確率が低い話なので、それはそれで仕方がないことです。
このような考え方をしてみると「他力型」と「自力型」に色分けされるかもしれません。「どちらが得なのか」という問題ではなく、どちらが性に合っているかという問題です。
孤独好きな人はもちろん、反抗型(自力型)に属します。なので、「付き合い」をカットして余った時間にスキルを磨いておく必要があります。
孤独はそのような人にとっては「邪魔者のいない時間」になります。
孤高の狼のように、しっかりと爪を研がしていただきましょう。
(27)自分の心に正直に生きる
「自分の感情に従う」もそうですが、
これは「本能の赴(おもむ)くままに生きる」と同義ですね。
でも、いかにも純粋な感じを与えるところがクセモノです。
確かに、本能的には純粋かもしれませんが(◎_◎;)
社会的にいえば、我儘(わがまま)勝手なのです。
あなたひとりで生きている世界じゃない。
誰もが本能と感情に忠実に生きるとどうなるか。
火を見るよりも明らかですね。
現実は、この程度のこともわからない。
現実は、そのように生きたい人があふれています。
人類世界は、実は、大変な不完全世界なのです。
このことを知っている人は少なくありません。
で、彼らはどうしているのかといえば。
さらに欲望を煽って儲けているわけです。
そして、それが成功しているわけです。
本能と感情に基づいた欲望を刺激する。
上の口と下の口を攻める。
最も簡単に儲けられます。
競争は激しいですが。
(28)「でも」から入る人に「人たらし」はムリ
会話の初めに「でも」とか「逆に言えば」「ふーん」とか否定語に通じる言葉を使う人には100%、「人たらし」はムリですね。
出来る人が多く用いている言葉は、「なるほど」「そうだよね」「そうなんですか」などの肯定語です。
でも、そのままでは話は盛り上がらない。モテない君御用達の「聞き上手」は、このままストップして「うなずきマン」と化してしまうからダメなんですよね。これじゃ、案山子相手にしゃべっているのと同じ。これじゃ、イントロだけ聞いて終わった曲と同じ。
女性はね、「刺激」がないと反応できないんですよ。最も強烈な刺激はギャップなんだけど、ここでは、そこまで要求しません。
「なるほど」の後には、「それからどうしたの」という相槌や合いの手が、「そうだよね」の後には、「ところでさぁ」とギアチェンジが必要なんですよ。
そのためには、常に面白い話題を見つけてプールしておく必要があります。「人たらし」ができる人はこまめな人なのです。
(29)人は命令では動かない、動けない
人に命令さえすれば動いてくれると思っている人はアホです。
人は命令されても動けません。例え動いても、心のこもっていない形だけ、手抜き満載の形だけ。これで成果の上がるわけがない。
そもそも、誰であれ、「自分がこうしたい」と思っていることでさえ充分に動けないのですから、他人が下した命令などに動けるわけがないのです。
では、どうすれば動いてくれるのでしょうか。
共感を得ればいい?
それは不可能ですよね。
簡単に共感を得られる技があれば、すぐにインフルエンサーになって稼げますからね。今は、バズったって儲けには繋がりにくいご時世ですしね。共感攻撃はテマヒマがかかるうえにムツなのです。
最強の共感が通じない。
どうすればいいのでしょうか。
答えは居心地の良さです。
「働いていて楽しい」と感じられる職場に勤めている人のサービス精神はハンパじゃないですよ。しかも、真心が籠っているから相手も気持ちが良くなって固定客になってくれる。
そのような職場にする秘訣は高給ではありません。お金の縁は所詮はお金の縁であって真心には繁栄されません。役に立つのは情ですね。演技であっても。
戦国時代に8度も主君を変えた苦労人の藤堂高虎(とうどうたかとら)は、他家に仕官するため暇を申し出た家臣に、茶を振る舞い、「仕官先で思わしくないことがあれば、いつでも帰ってこい」と言って送り出したそうです。
高虎はこのように言っています。「臣僕を使うのに禄だけでは人は心服しない。禄をもらって当然と思っているからだ。人に情けを掛けねばいけない。そうすれば意気に感じて、命を捨てて恩に報いようとするものだ。情けをもって接しなければ、禄を無駄に捨てているようなものである」。
しかし、この「情」を超える技があります。
それは「感謝」です。
具体的には、常に「ありがとう」を言う。
「ありがとうよ」「ありがとうさん」は激安プライドをぶら下げたカスの台詞なので使ってはいけません。
「ありがとう」
「ありがとうございます」
常にこの感謝語を使っていると従業員は居心地の良さを感じ、その居心地の良さを顧客にも向けるので会社は繁盛してゆきます。
(30)自分に期待するのはやめた方がいい
意外なことに、自分に自信を持っている人は少なくない、というより多いのです。しかし、自信があるポジティブと自信がないネガティブと比べるとポジの方が生きていてラクなのは確かです。80歳になっても、やる気があって、もう一旗あげるかなど考えている方が遥かにラクで面白い生き方です。
でも、現実はどうなのかといえば、自信はあっても実力不足で、「オレに対する評価が間違っている」と不平不満たらたらになることが多いのです。
なぜなら、デキル人はハンパないから。
普通の人とデキル人の差はアマとプロくらいの差があるから。
素人でゴルフがシングルだと鼻高々でも、プロテストにさえ合格できないのが現実なのです。なので、最初から「オレはそれほど優秀ではない」と決めつけておいた方がラクで得なのです。
例えばね、自分のことをバカだと思っていれば、まず人に頼ることを考えるでしょうし、独創的なことを考えるより、人の真似をしようと考えるでしょうし。そうすれば、考え方がわかりやすくなってスムーズにゆくのですね。
賢い人の真似をする。
賢い人に頼んでみる。
人任せだからラクですよね。
プライドも高くないから厚かましいお願いも平気でできるし。
恋だって同じですよ。
モテなくて当たり前と考えていれば、美人にもビビらないし。
でも、モテない君なのに美人にビビる人もいますよね。
宝くじを当たるかもと思って買うような人ですね。
ほぼ絶対ゲットできないし、ほぼ絶対当たらないし。
この当たり前をクリアーできない人がわんさかいるわけです。
おかしいですよね。
でも正常なバカならね。
ビビらないし。
誰にだって声をかけられるし。
ここまでバカに徹することができれば強いですよ。