日本は核兵器を保有できるのか、既に保有しているのか?
中国は日本だけを狙い打つべく1000発近い核ミサイルを持っている。410発説もあるが、いずれも極秘情報なので真贋を問えない。
そして、「日本を3回滅ぼせるほどの威力を有している」と発言している。
さて、いざその時になって、アメリカは守ってくれるのかといえば答えはウクライナ戦争で証明されている。アメリカはロシアとの核戦争を避けたいがために、ウクライナに米軍を派遣しなかった。つまり、答えはNOなのである。
日本に原爆を落としたアメリカ民主党政権が日本を守るために、自分の身を危険にさらすことは絶対にない。
それでは、日本も核ミサイルを持たねばならないのかという結論になるかもしれないが、基本的に日本は核を作れない。
そのことを強調している日本の物理学者(多田将:高エネルギー加速器研究機構・素粒子原子核研究所准教授)もいる。
こういう男もいるけど、どこにでも顔をだす真贋不明男なので無視しよう。
核弾頭を作るのに必要なのはプルトニウム239とトリチウムだけど、日本の原発では作れない。
黒鉛炉が必要になるけど、日本は持っていない。
黒鉛炉は作るにしても10年はかかる。
だから、日本は核兵器を作れない。
以上が天才と呼ばれている多田将氏の説である。
「3日あれば、日本は核を作れる」という説もあるけど、基本的には原発から出るプルトニウムでは核兵器は作れない・・・とされている。
これが日本の通説である。
それに対して、「いや、作れる」というのが鈴木達治郎:長崎大学核兵器廃絶研究センター副センター長・教授である。
国際原子力機関(IAEA)によると、「プルトニウムは組成に関係なく8キログラムあれば、核兵器は製造できる」としている。兵器級プルトニウムならさらに少量でできるが、日本はこれを所有していない。
日本のプルトニウム保有量は、英国とフランスで一時的に保管してもらっている約37トンと日本国内に約9トン。高速増殖炉の実験炉「常陽」と高速増殖原型炉「もんじゅ」の使用済み燃料から回収されたプルトニウムは、濃度が高く(約70%)、これが約400キログラムある。
「米国は早くから日本の原子力村の『核兵器を作れないという通説』を否定していたことが判明した。77年2月23日付の東郷文彦駐米大使の公電によると、米軍備管理軍縮局の当局者は日本の在オーストリア大使館員に対し『あまり公言したくないが、原子炉級プルトニウムでは爆弾はできないという通説は誤りである』と言明した」(出典:日本経済新聞)。
日本は時間をかければ核兵器は作れるようだけど、それで対応できるのだろうか。基本を言えば、中国相手では数的には1500発以上必要になるので厳しい。一番に狙い打たれる核搭載のミサイルを設置する場所も問題になる。
「イギリスはグラスゴーから43km、ロンドンから68km、フランスはマルセイユから42kmの位置に核兵器を貯蔵しているとみられています。また中東では、イスラエルが首都エルサレム近辺に核兵器を貯蔵しているとみられていますが、いずれも何処にあるのかは機密事項です」(出典:GIZMODO)。
赤色:核兵器保有国、緑色:核兵器非保有国(出典:GIZMODO)。
トランプ氏が大統領になって共和党政権ができれば、日本の立ち位置も変わってくるだろうけど、アメリカ民主党政権では大きな期待は望めない。
とはいえ、中国に足元を見透かされるのも愚策なので、「在日米軍統合司令部」というのが新設されることになった。これは通常の核抑止ではなく、アメリカが核を用いた日本防衛に関与する「拡大核抑止」という方針を閣僚会談で共有した。現実に核をぶっぱなすかどうかは不明だけど、「連携」を示唆したことは対中国への抑止力にはなる。
しかし、実戦に使えるかどうかが疑問の核兵器より恐ろしい武器がある。
それがAIドローンだ。
アメリカ国防省は、25年8月までにAI無人機を数千機装備することを明言した。ちなみに、中国は既に実践配備しているという情報もある。日本は研究費を計上したと言う段階である。
いかに、アメリカの空母打撃群といえども、数百機の無人機による波状攻撃を受ければ撃沈される。
ヘリで水上ドローンを攻撃しているが、なかなか迎撃できない。そして、遂に、艦船に命中してしまう。
ロシアの黒海艦隊が潜水艦を含めてウクライナのドローン攻撃によって大被害を受けたことはご存じだと思う。
画像のように、水上ドローンに対してヘリなどで攻撃しているが、なかなか迎撃できず、遂には艦船が大爆発を起こして撃沈されている。
このように、比較的攻撃しやすいはずの水上ドローンにさえ手を焼いているのが現状なので、空中ドローン数百機で波状攻撃されれば、一撃で終わってしまうだろう。
核は実践的ではないがAIドローンはそうではない。
いかに通常兵器を装備していたとしてもAIドローンを持たない自衛隊が中国軍に勝てるとは思えない。