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あみだくじ恋愛論:焦燥感にかられるのは悪なのか


焦燥感とは、異常に落ち着かないという感覚や、張り詰めたまたは緊張した感覚を指す。双極性障害(躁うつ病)では、活動的になる躁状態と、気分が落ち込み何をしても楽しいと思えなくなるうつ状態と躁状態にもうつ状態にも当てはまらない時期が繰り返される。

躁状態では、気分が高揚する、怒りっぽくなる、開放的になる、活動性が増加するなどの症状が1日の大半でみられ、うつ状態では一日中、毎日ゆううつな気分が続く状態が2週間以上みられ、何をしても楽しいと思えなくなり、思考がうまくはたらかなくなったりする。また多くの場合、食欲が低下したり、眠れなくなったり、疲れやすくなったりなどの体の症状も現れる。これらの原因は、遺伝子が影響するという説もあるが、明らかになっていない。

焦燥感で視野が狭くなるのは、一種の呪いみたいなもので、解決策はない。

よく例に出すスティーブ・ジョブズ氏も焦燥感にかられて、あれもやらなければ、これもだとか、いや、あれはダメだとか年がら年中、ドタバタ騒ぎを繰り返していたが、スタッフに恵まれていたのか、なんだかんだでうまくいった例外的な人物である。

彼はサイコパスという一種の狂人なんだけど、失敗した数も多いが成功することもある。だいたい、世の中で富者になる人はこのタイプが多い。

基本は千三つせんみつである。

成功者といえども千回チャレンジして成功するのは三つくらいだ。それでも成功者になれたのは、頭が良かったのではなく、運が良かったわけでもなく、ただ、チャレンジし続けたからだ。

その中で成功したものだけを伸ばしていったからだ。

これを恋愛に置き換えると300回チャレンジしてようやく見つかった一人の人と一生、末永く添い遂げるみたいな話だ。

例えば、ストレスを感じたくないから不健康でもいいんだ。好きなものを食べて、運動もしないんだという人もいる。

これは良い悪いの問題ではない。
それがその人の生き方戦略だからだ。
戦略なわけ。

もちろん、ハイリスクハイリターンの範疇に属する戦略なので、多くの人は採択しないだろうけど。

で、戦場では戦略ミスを犯すと死が待ち受けているのであり、それによって本人も多くの人も死ぬ。

「勝つときもあれば負ける時もある」なんて人もいるかもしれないけど、それが戦場だったら、負けると終わりでネバーモア(二度とない)になる。

戦場でなくても、レバリッジ型の株式投資(株式博打)などのハイリスクハイリターンに挑む人は死に追いやられたりする。

恋愛だって、ヤバイ人と絡むとネバーモアになるけど、普通の人はそうなる前に逃げ出すから生きているのだと思う。しかし、その差は思われている以上にわずかで、微妙な行き違いでネバーモアになったりすることがある。

交通事故みたいなものだけどないとは言い切れない。

視野が狭くなり、思い詰めて、目先が見えなくなると交通事故の確率も増すけれど、このような状態にハマると中々抜け出せなくなるのは躁うつ病をみれば分かる。

転ばぬ先の杖と言われるけど、杖でつんつんついて確認するとか、直感と五感を働かせて逃げるとか、そのような癖をつけていると不思議とその時に妙案が閃くこともある。これだから人生は捨てたものじゃない。

第三次世界大戦が勃発して原子爆弾の嵐が吹き荒れたとしても無問題だ。放射能が落ち着いた頃に、また、転生すればいいだけだから。

エドガー・アラン・ポーによると大鴉の野郎は、恋人を失って嘆き悲しんでいる男のところにやってきて、「Nevermore(二度とない)」という言葉を繰り返し、主人公の悲嘆をさらに募らせたらしいが、実は、大鴉は正しい。人生は戻れない。300回のうち299回は「Nevermore(二度とない)」なのだから、それは捨て去ればいい。多分、大鴉はそれを言いたいのだと思う。
ちなみに、男は恋人の死を4年で忘れ、女は2年で忘れる。ネバーモアは正しい。


 
 


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