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夏休みオススメ コミック③
『俎上の鯉は二度跳ねる』水城せとな
前回書いた『窮鼠はチーズの夢を見る』の続編ですが、題名は違えど上下巻だと捉えて下さい。
『窮鼠…』必読の上、お読みになる事が必須だと思われます。
前回も言いましたが、9月に実写化の映画が公開されるので、話題になっていますね。
成田 凌くんと、関ジャニの大倉くんが主演です。
成田くんは、脚本の段階からヤル気満々だったようですから、彼の今ケ瀬が楽しみです♡
この作品、実は2004年から2008年にかけて掲載され、2009年にコミック化された物なんですが、今読んでも全く古さを感じさせません。
だからこそ、今更 映画化もされるのでしょうし。
恋愛って…結局、普遍のものだからねぇ!
この題名『俎上の鯉は二度跳ねる』が秀逸。
ホント主人公の今ケ瀬が往生際が悪く、まな板の上でピチピチと!
もがいたところで終えられないのは変わらないし、
徐々に状況の深刻さは増してゆくのに。
「もう こっちの弾倉は空っぽです。万策つきました…」
この、セリフに入ってる感情。
やだ…私も知ってるわぁ〜って、なりましたわ!
恋の土壇場で、そんな経験ないっすか?
「でももう疲れたな。なんか人生って結構長いみたいだし…これからどうしょう…」
コレはどうですか?
ありません?
イノシシみたいに突進出来てる20代を過ぎて、はたと足元を見る。たいていの大人は感じたことがあるのでは?
そうだよ、今ケ瀬。おまえは年寄りじゃないけど、もう若くもないのさぁ!人生長いんだよわりとな!
ずっと恋に突っ走ってくのはしんどいぞ!
この30という曖昧な年齢の溜息としてリアルだったから、ちょっと思い出してキュンとしたわ!
で、物語の終盤での大伴のセリフですが……
「恋愛でじたばたもがくより大切なことが、人生にはいくらでもあるだろ…お互いもう、そういう年だろ」
はぁ〜やっと大人の人生見えてきたかい!
じたばたし続けるよりも、ふたりで大事な時間を過ごしてゆくことの方が大変だけど素敵な事よ!!
やっと、ここまで来てくれて、オバサンはうれしい。
でも、そうやってジタバタ出来るってこともまた、
貴重な時間です。もう懲り懲り…って、思う時も来ますからね!
恋愛って奴には、男も女も関係ないんでしょうね。
一応に愚かしいし、愛らしいという事。
あくまでもBoys Loveの形をとっただけで、異性間よりも、ちょっとややこしく縺れさせてくれる装置のようなものです
とにかく、なんだかんだ泣かせられました。
涸れた私に懐かしい恋の沼を思い出させてくれたことに感謝するとしょうかな♡
恋の疼きを思い出しムズムズしたい方々、是非に御一読を!で、映画も楽しみにしてみませんか?