間違えやすい日本語

今週末(12/1)に受けるビジネス文書検定のための覚え書きです

〈間違いやすい敬語〉
・とんでもございません  →  お役に立ててなによりです
・お世話様です  →  お世話になっております
・助かりました  →  ありがとうございます or 事なきを得ることができました
・なるほどですね  →  おっしゃる通りです
・お見えになられる  →  お見えになる or いらっしゃる
・説明させていただきます  →  ご説明いたします
・お名前を頂戴できますか?  →  お名前をうかがってもよろしいですか?
・ご理解いただけましたか?  →  説明不足の点はなかったでしょうか?
・了解しました  →  かしこまりました or 承知しました
・ご贈答くださり  →  ご恵贈くださり
・ご拝顔くださり  →  ご引見/ご面会くださり

〈頭語+結語〉はセットで使う
拝啓+敬具 最もスタンダード
拝復+敬具 返信用
謹啓+謹言 丁寧
前略+早々 すぐに要件を伝えたいとき

〈時候の挨拶〉
新春の候、貴社ますますご盛栄のこととお慶び申し上げます。(1月)
初夏の候、貴社ますますご繁栄のこととお慶び申し上げます。(6月)
晩秋の候、時下ますますご清祥の段、お慶び申し上げます。(11月)
https://note.com/furiko_dearu/n/nffb9cb3b5aa7

〈感謝の挨拶〉
平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
平素は格別のご厚誼にあずかり、厚く御礼申し上げます。
過分なるご厚情を賜り、心よりお礼申し上げます。
ひとかたならぬご厚意に心よりお礼申し上げます。

ご盛会をお祈りいたします。
…会合が盛大でにぎやかになることを願うということ

事情ご賢察の上、ご容赦くださるよう、お願い申し上げます。
…事情を察して、許してくださいということ

このたびは結構なお歳暮をご恵贈くださり、厚く御礼申し上げます。
…よいお歳暮を贈ってくれてありがとうということ

ご引見
…身分の高い者が、相対的に身分の低い者を、自分のもとへ招いて面会すること。「ご引見いたしたいと存じます」などは間違った日本語

記書き
…挨拶文のあとに「記」と記載し、伝えたいことを箇条書きにする書式。ビジネス文書でよく使われる。「以上」で締める

前広に(まえびろに)
…前もって、あらかじめ、時間の余裕を持って

長足の進歩
…短期間で大幅に進歩すること

〈ビジネス風言い換え〉
最初  →  当初
行います  →  実施します
受ける  →  お受けする
今度  →  このたび
通知します  →  ご通知申し上げます
おたく  →  貴社
うち  →  当社/弊社
うちとしても  →  当社といたしましても
忙しいにも関わらず  →  ご多忙にもかかわらず
特別の配慮  →  格別のご高配
心からお礼します  →  厚く御礼申し上げます
おかげで  →  おかげさまで
~してくれた  →  ご~くださった
見てください  →  ご高覧/ご査収ください
言ってください  →  お申し付けください
お名前  →  ご尊名、ご高名
~してください  →  ~くださいますようお願い申し上げます
優しくしてくれて  →  格別のご厚情を賜り
がんばる  →  鋭意努力する
これからもよろしく  →  今後とも変わらぬご支援ご愛顧のほど、お願い申し上げます
略式だけど  →  略儀ながら
いつも  →  平素は
ひいき  →  お引き立て
本当にありがとう  →  誠にありがとうございます
行かせます  →  参上させます

おかれましては
…「関しては」を丁寧にした表現
貴社におかれましてはますますご隆盛のことと、お喜び申し上げます
貴社ますますご隆盛のこととお喜び申し上げます。

お越しいただき/ご足労いただき
お越しいただきありがとうございました
お忙しい中にもかかわらず、ご足労いただきありがとうございました

お含みおきください
…ある出来事を心の中に留めておく
諸事情をご理解の上、お含みおきくださいますようお願い申しあげます

お目通し
類語:「ご一読」「ご高覧」「ご確認」
議事録の準備ができましたので、お目通しいただけますでしょうか

ご愛顧を賜り
意味は「日頃から気に掛けてくださって」
旧年中は格別のご愛顧を賜り誠にありがとうございました

努めてまいります
類語:「精進してまいります」「精霊してまいります」「尽力いたします」「身を入れてまいります」

承りました
意味は「聞く」「引き受ける」「もらう」の3つある
「〇月〇日にご予約を承りました」

承知しました
意味は「内容を理解する」と「お引き受けする」の2つある
「納期変更の件、承知しました」

至らない点
「至らない点もあるかと思いますが、よろしくお願いします」

まずは
「まずはご報告まで」「まずはご連絡まで」

取り急ぎ
「取り急ぎご連絡まで」「取り急ぎお礼まで」

つきましては
意味は「〜については」
「その件につきましてはただいま調査中です」

その日は無理です ⇒ 別途相談ください

遅きに失する
あまりに遅れたために役立たなかった様子、タイミングを逸した様子などを意味する表現
「遅きに失した感がある」などと使う

更問(さらと-い)
質問の回答に対して、さらに質問すること

心づもり
意味は「前もって心のなかで考えておく」
「お心積もりだけ取り急ぎお願いします」

倍旧の
以前にも増して
「倍旧のご指導ご支援を賜りますよう…」

ご高承の上
承認のうえ、承諾のうえ

ご高承の通り
そちらも知っての通り

書中をもって
手紙で
「取りあえず書中をもってご通知申し上げます」

時下
この頃。日頃

幸甚
なによりの幸せ

同慶
相手と同様に自分も嬉しいこと

衷心
まごころ

相手の繁栄・健康などを祝う言葉
貴社(皆様)[におかれましては]ますます○○のこととお慶び(お喜び)申し上げます
相手の繁栄・発展を喜ぶ言葉(会社宛て)
ご清栄
ご隆盛

ご隆昌
相手の健康・幸福を喜ぶ言葉(個人宛て)
ご健勝
ご清祥
ご清福

相手の態度や気持ちを敬うときに使う言葉
○○を賜りたく / ○○をいただく
ご厚情 ⇒ 心からの親切。厚い情け。
ご愛顧 ⇒ 目をかけること。ひいきにすること。
ご高配 ⇒ 相手の心くばりを敬うときの言葉。
ご懇情 ⇒ 親切心、真心を敬っていう言葉。
ご芳情 ⇒ 相手の親切な心づかいを敬っていう言葉。
ご高承 ⇒ 相手の承認、承知を敬っていう言葉。

相手に何かの行動や態度を求めるときの言葉
何卒○○のほど、お願い申し上げます / ○○ください[ますよう、お願い申し上げます]
ご鞭撻 ⇒ 努力するよう励ますこと。
ご足労 ⇒ 相手に来てもらう行動を敬う言葉。
ご来臨 ⇒ 人がある場所へ来てもらう動作を敬っていう言葉。
ご了承 ⇒ 事情を納得する意志を敬っていう言葉。
ご承諾 ⇒ 依頼を引き受けるときの言葉。
ご査収 ⇒ 書類や金品などを確認のうえ受け取ること。
ご笑納 ⇒ つまらないものですがお納めくださいと、遜っていうときにいう言葉。
ご自愛 ⇒ 健康面などについて自分自身を大切にすること。
ご寛容 ⇒ 広い心で相手を受け入れること。
ご容赦 ⇒ 相手の過ちを広い心で許すこと。
ご寛恕 ⇒ とがめだてせずに許すこと。
お引き立て ⇒ とくに目をかけて用いること。

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