2023年ITトレンド7選

非構造化データ

非構造化データとは、項目の形式や順序などについて明確に定義された構造を持たない不定形なデータ集合のことです。主に人間が情報を把握するために作成されるデータ群で、コンピュータによる内容の自動処理には適さない。コンピュータが理解できる構造化データとは対照的です。例えば、テキスト文書、画像、動画、音声、SNSの投稿などが非構造化データにあたります。

データクレンジング

データクレンジングとは、データベースなどに保存されているデータの中から、重複や誤記、表記の揺れなどを探し出し、削除や修正、正規化などを行ってデータの品質を高めることです。データクレンジングは、データ分析やマーケティングなどにおいて、正確なデータを活用するために必要な作業です。

エンドポイントセキュリティー

エンドポイントセキュリティー対策とは、PCやサーバー、タブレット、スマートフォンなど末端機器のセキュリティ対策を指します。サイバー攻撃やマルウェア感染といった脅威から、エンドポイントを保護することが目的です。保護対象はエンドポイント自体だけでなく、エンドポイントに保存された情報も含まれます。これまで一般的な企業は、アンチウイルス製品やファイアウォールを使ってセキュリティ対策を施してきましたが、近年ではEDR(Endpoint Detection and Response)やNGAV(Next Generation Anti-Virus)などの次世代型のソリューションも登場しています。

クラウド管理

クラウド管理とは、クラウドで動作するすべての製品やサービス、つまりユーザーとアクセス制御、データ、アプリケーション、サービスを制御し、オーケストレーションする方法のことを言います。その主眼は、管理者がクラウドの使用率やコストを監視しつつ、必要なリソースにアクセスし、自動化が必要なプロセスを自動化し、適切に調整を行えるようにすることにあります。また、柔軟性およびスケーラビリティの維持と、状況の変化への迅速な対応を両立させる方法でもあります。クラウド管理ツールを使うと、あらゆる種類のクラウド(パブリッククラウド、プライベートクラウド、ハイブリッドクラウド、マルチクラウド)とクラウドアクティビティ(リソースのデプロイ、データ統合、Kubernetes 、障害復旧の追跡など)を監督できます。

OT制御システム

OT制御システムとは、工場などで利用されている制御技術の総称です。OT(Operation Technology)は一般的に、センサーや駆動装置等の被制御システム、ワークステーション等のからなる制御側システム、両者を仲介するPLC(Programmable Logic Controller)などのシステムから構成されます。OTは物理的な環境を制御するシステムとして長年活用されていますが、近年ではITとの連携やセキュリティ面で注目を浴びています。

メタバース/Web3.0

メタバース/Web3.0とは、インターネット上にある3次元の仮想空間であり、リアルの空間と同様に他者とのコミュニケーション、取引を行うことが可能です。メタバース上での売買において、商品が本物であると示す必要があり、ここで利用されるのがNFT(非代替性トークン)です。また、支払いに関しては暗号資産を用いることが主となると考えられています。つまり、メタバースではNFTおよび暗号資産が重要な鍵となると考えられています。上述の通り、Web3.0では情報が分散され、DAO(自律分散型組織)と呼ばれる組織により意思決定がなされます。メタバースはWeb上にある、個と個の間のやり取りの場であり、メタバースはWeb3.0に内包されたものと言えます。

デジタル免疫

デジタル免疫システムとは、生物の免疫機能の仕組みをヒントにデジタル技術に応用した概念です。ウイルスや細菌のような異物から体を防衛する免疫という仕組みのように、システムに異常をおよぼす危険性がある要因に対し、適切に処置する仕組みをつくり、障害への耐久性や復旧の迅速性を向上させる取り組みのことです。可観測性や自動修復、サプライチェーンセキュリティなど複数のシステムを組み合わせることで、システムのレジリエンス(回復力)を最適化するものです。

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