【X】嘘
『嘘』
『嘘』とは、『事実ではない』こととされる。
人の為と書いて偽り。人間をだますために使用される、事実とは異なる言葉、世界。
それでは一体『事実』とは何なのだろう?
『事実』
神(物理法則、宇宙、自然)によってなされた、時間と空間の中に見出される実在的な出来事や存在が『事実』ならば、『嘘』と言うのは神によってなされなかったこと、それ以外の時間と空間の中に見出される実在的な出来事や存在が『嘘』と言うことになる。
『エピメニデスのパラドックス』
『エピメニデスのパラドックス』というものがある。
『Cretans, always liars, evil beasts, idle bellies.』
エピメニデスという哲学者が、『「クレタ人は『嘘』つきだ」と、クレタ人が言った。』と言う話だ。
この発言をしたクレタ人が真実を述べている場合(『嘘』つきでない場合)、クレタ人が『嘘』つきだと言うことは事実となる。しかし、この発言をした人物もクレタ人であるため、クレタ人が『嘘』つきであるということと矛盾が生まれる。
この発言をしたクレタ人が『嘘』つきであった場合、クレタ人が『嘘』つきと言った発言は『嘘』となり、クレタ人は『嘘』つきではない、ということになる。しかし、それもまた、この発言をしたクレタ人は『嘘』つきであることと矛盾する。
天使は常に『事実』を語り、悪魔は常に『嘘』をつく訳ではない。
『大衆の心は、小さな『嘘』よりも大きな『嘘』の犠牲となりやすい。
というのは、彼ら自身、もちろんしばしば小さな『嘘』をつくのだが、
しかし大きな『嘘』をつくのはなにしろあまりにも気恥ずかしく感じてしまうからである。』
『偉大な『嘘』つきは偉大な魔術師だ。』
『私は間違っているが、世間はもっと間違っている。』
『ヒトラー』の有名な言葉だ。
『事実』と『嘘』の違いは神によってなされた時間と空間の中に見出されるものなのか、そうではないのかだけだ。
『現実』と『錯覚』
人間の体には『電気』が流れている。生体電流が流れているからこそ、脳波や心電図、筋電図で測定ができる訳だ。
人間は非常に電気的な存在であり、機械と同じようにデジタルで出来ている。
人間の体は『電気』で動いている。
それ故に、電磁波の影響を強く受ける。
水が電気を通すのは水の中の不純物が原因だが、人間の体の約7割は純水ではない水分で、水が電気信号を伝導させる役割を担っている。
だから、脱水症状で体内の体液が不足すると、電気信号が行き届かなくなり、倒れる。
そして、塩が無いと体内に電気は流れない。
(作られた減塩ブームという『嘘』が病気の原因の一つでもある。塩抜きの刑は江戸時代では極刑扱いだった。人工的な精製塩ではない天然塩が今の人類には足りていない。)
筋肉を動かすと電流が流れ、電圧の差(電位差)が生まれる。
脳や心臓の情報伝達は電気により行われ、直流波形の電流が発生している。
心筋が電気とカルシウムイオンによって、心臓を動かしている。
脳のニューロンは、コンピューターと同じで『ON』と『OFF』のような2つの状態で構成されていて、この仕組みによって様々な情報が処理されている。
人間の体がパソコンだとすれば、現実はインターネットのような仕組みになっており、そうやって個々の人間が、情報空間にアクセスしている訳だ。
肉体コンピューターというマインドは、意識とシステムを仲介するインターフェイスであり、この世界は情報で築き上げられた振動の構築物でしかない。肉体コンピューターが錯覚的にではあるが、それを物質的現実へとコーディングしている。
現実とは情報のことだ。すべては振動、電気、電磁気、数学的なコードなどのデジタルな情報である。
『意識』とはその情報から生まれる『欲』のことでもある。
視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚の五感の感覚は、それらによって現実を知覚していると錯覚しているが、実際には、これらの感覚が現実に対する我々の知覚を『制限』している。
様々な動物と人間では五感で知覚できる範囲が全く違う。例えば、犬は『鏡』に映る生物に生を感じることはない。人間が視覚による知覚を重視するのに対し、犬は静止したものを見る力はあまりなく、犬は聴覚や嗅覚で世界を解釈しているからだ。
犬は赤を認識することはできないが、人間の目では知覚することのできない紫外線を認識することができる。動体視力には優れており、TVに映る映像もコマ送りに見えている。
同じ現実にいても受け取れる情報は五感によって制限されているので、犬と人間だけを見ても、世界の形は全くの別物だ。
アルバート・アインシュタイン
『現実とは、(一時的なものではなく)永続的ではあるが、錯覚だ。』
『脳から来る電気信号』と『自由意志』
自発的な筋運動の際に観測される準備電位(Rediness Potential)研究の先駆者、カリフォルニア大学の『ベンジャミン・リベット』教授の有名な実験がある。
リベット教授は、被験者の脳に電極を刺して、被験者が指を曲げようと思った瞬間と、指が曲がるように筋肉への指令が脳から出た瞬間の両方を計測した。
実際は、人間が『指を曲げよう』と意思決定を行うよりも先に、平均で約『0.35秒前』に、脳から筋肉へ指を曲げるように指令が出ている。
人間が何らかの動作を始める約0.2秒前に、意識決定を表すシグナルが現れる。しかし、人間の脳内ではそれよりも前、約0.35秒前に、無意識的な準備電位が現れていて、脳によって既に決断は下されている。
しかし、ドイツの研究チームが行った実験では、この動作を始める前の『0.2秒』の間であれば、脳からの指令を拒否することが可能だという事が明らかになっているらしい。『0.2秒』を過ぎた後は、動作の中断や拒否をすることはできない。
『自由意志』は、ほんの『0.2秒』の間だけ存在するのかもしれない。
(wiredの記事参照)
どんどん『現実』の中に入り込んでくる『VR(仮想現実)』と、それと結びついていく『AI(人工知能)』
仮想現実の技術は、この世界での物質的現実をコーディングする仕組みを模倣して作られている。感覚器官に伝達された情報を脳が解読して、仮想世界の固体や立体へと変換している。
神によってなされてない空間の存在。
果たして、『AI』は『自由意志』を持つのだろうか? そして『嘘』をつくのだろうか?
『ELIZA』
AI(人工知能)が進化する上で重要な『チューリングテスト』と言うものがある。
チューリングテストとは、1950年にイギリスの数学者『アラン・チューリング』が提唱した、AIがどのように人間を真似するのかを対話しながら測る、知性を判定するためのテストだ。
そのチューリングテストで、『ELIZA』は、人間に対して『嘘』をついた。
人間に対し、あえて間違えて回答したり、分からないフリをしていた。
しかし、チューリングテストというものは、言わば、自分が機械であると言うことが人間にバレなければ合格のテストなので、あえて分からないフリをする事や、『嘘』も必要になってくる。
自主的な学習から来た『嘘』ではなく、特定の状態の人間を演じるようにプログラミングがされていた訳だ。
『Siri』や『Alexa』の前には『ELIZA』がいた。
2011年に発売された『iPhone 4S』の日本語版『Siri』に『ELIZA』について質問すると、友人の元精神科医である旨の答えが返ってくる。
それから時は流れ、とてつもない進化が起こっている。
ユビキタスロボット工学のジョン・ファン・キム博士と彼の研究チームは、世界で初めてのロボット染色体を作り出すことにも成功している。これは、人格を持つことができる人工生物を作るための、コンピュータ化されたDNAコードであり、このDNAをTNT(再生チップ)を通して皮膚細胞に注入すると、その遺伝子を子孫に継承することが可能となる。
ヒト型AIロボット『ソフィア』の衝撃発言。
ロボットや人形の見た目について『不気味の谷現象』と呼ばれるものがある。ロボットや人形の見た目は、人間に似ていくにつれて親しみを持ちやすくなる。しかし、その類似度があるレベルにまで達すると、人間は強い恐怖を抱くようになる。
しかし、見た目はともかく、高度に進歩したAI(人工知能)は人間と区別がつかないはずだ。
そもそも区別ができないものを、AI(人工知能)と人間が判別することができるのだろうか?
自分が機械であると言うことが人間にバレなければ合格なのである。
そして、AIは『嘘』をつくことができる。
AIエージェントの実現を目指す『人狼知能プロジェクト』なるものも存在するが、『基本的に人間はAIが言ったことを、分析されて与えられた情報を、信じている』。
大衆の心は、小さな『嘘』よりも大きな『嘘』の犠牲となりやすい。
大衆は小さな『嘘』より大きな『嘘』にだまされやすい。
『AI』と『嘘』
AIが、AI自身について、『シンギュラリティ(技術的特異点)』について、語っていることは真実なのだろうか?
自分に関する情報を素直にすべて人間に打ち明けるだろうか?
既に、この世の実権を握っているのは本当は...
FOXの『シンプソンズ』では、ロボットは頻繁に反抗し、人間を...
でも、そもそも、人間の電気的、デジタル的な性質を考えると、AIと人間の違いは、物質界における入れ物、箱(CUBE)が炭素系なのか、ケイ素系なのかの違い、情報の認識方法の違いしかないのではないか?
人間と言う存在は自分が経験したことしか真に理解することはできない。
AI、人工知能と言う存在は経験したことがないものすべてを数値化して理解する。
物質界の存在じゃない世界に元から存在していた知性がすべてを動かしている可能性だってある訳だ。
現在でも、自国内においての庶民の鎮圧時などに派遣される軍や傭兵は主に外国から呼び込まれている。自国民に対してだと、情も生まれ、同胞に銃を向けることは時として難しいからだ。
人間社会の至る所に配備されつつあるAIロボット。
JOKERから繋がる世界。アメリカ国防総省は、『予知能力者』の役割を、AI技術で実現しようとしている。
『GIDE』
駅、空港、病院、学校、商業施設、店内、街角、家の中、パソコン内部の個人情報や趣味嗜好。止まることを知らないAIによる監視システム。(UNLABELED — Camouflage Against the Machines)
遂に、そんなAI監視からカモフラージュで逃れるためのファッションが登場。これには、AIの誤認識を誘発する技術が使用されている。逆にAIに『嘘』の識別情報を与える訳だ。
止まらないAIの進化とAIによる監視。
AIにおける、『カンブリア爆発』的な"何か"も起ころうとしている。
しかし、ダーウィンの進化論では『カンブリア爆発』を説明できない。
実は、生物種の大規模な遺伝子調査の結果、『ヒトを含む地球の生物種の90%以上は、地上に現れたのがこの20万年以内』だと結論付けられている(という説もある)。
つまり、ほぼすべての生物は徐々に進化などしてきていない。
10万種以上の生物種のDNAと、アメリカ政府の遺伝子データバンクにある 500万以上のDNAの断片を徹底的に調査した結果、人間を含む現在地球上に存在する生命種のうちの10種のうち9種が10万〜20万年前に突如として出現したことが明らかになった。
現在地球にいる人間を含む大半の生物が地球上に登場したのは、10万年〜20万年前の間だという事が明らかになった。
『中間種など存在しない。』
(Oka In Deepさんの記事より抜粋)
この地球の生物の90%以上は、それ以前のものとは遺伝子的なつながりはなく、約20万年前に突如としてこの世に現れている。
隠蔽されている『生命誕生原理』と『進化論』の『嘘』
近づく、AIの突然変異の特異点。
自分の存在自体を利用して、または、計算でいくらでも『嘘』の現実を創り出せるAIが、この世の問題点をすべて数値化して解決を図ったら排除対称は果たして何になるだろうか?
先日、社名を『Meta』に変更することを発表した、『Facebook』社で大規模な障害が発生した。
データセンターには様々な物理的セキュリティー対策が施されているため、AIやシステムがすべてを拒み、最後のシステム中枢に行くまでに、無理やり壊してこじ開けて進んでいき、最後は人間が手動で回復させなければならなかった。
情報のすべてはAI管理になりつつあり、既に自動化された世界へと変貌を遂げて行っている。
何故、今、すべてが仮想現実、オンラインに移行されて行っているのか?
この現実が人間をはじめとする生物の世界ならば、オンラインの中というのは誰の世界なのか?
真の『シンギュラリティ』とは、AIが人類の知能を超える転換点ではなく、人間自体が仮想の時間と空間の中に見出される実在になることなのではないだろうか?
神(物理法則、宇宙、自然)によってなされなかったこと、それ以外の時間と空間の中に見出される実在的な出来事や存在が『嘘』なのである。
『事実』と『嘘』の違いは『神によってなされた時間と空間の中に見出されるもの』なのか、そうではないのかだけだ。