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初の挿し木とオリヅルランのコルク付け~緑のある暮らし~

緑のある暮らしが憧れの生活…という方、けっこう多いのではないでしょうか?部屋に緑があるだけで癒される感じがしますよね。
今回の、インテリアコーディネーター・整理収納アドバイザーの林啓子さんによるコラムは、「初の挿し木とオリヅルランのコルク付け~緑のある暮らし~」です。
初めてのことに挑戦するって勇気が要りますが、思いがけずそのチャンスはやってくるもの。いつか「緑のある暮らし」ができるように、しっかり読んでおきたいコラムです。

家の中にも緑を

庭の鉢植えでお花や野菜を育てる生活を始めてから、家の中にも緑をという思いが芽生えるようになりました。切り花を飾るというよりは、いわゆる、観葉植物への憧れですね。子供の頃は、母が庭で育てた植物や頂き物の切り花を飾っていることが多く、観葉植物のある家ではありませんでした。母は近所の方に生け花を習っていたこともあったようです。

お花のあれこれを教えてもらった記憶

実家の裏にお住まいだった方がお花畑のような大きな庭をお持ちで、幼稚園に通うようになる前から、というより正確には(決しておおげさではなく)歩けるようになったくらいから、そのお庭を遊び場のようにさせてもらっていた記憶があります。

実家の裏が花畑のような庭があるお家だった(写真はイメージ)

今の時代にはなかなかないご近所関係だったなと懐かしく思います。そこでお花を頂くこともありました。お花の名前を教えてもらったり、どのお花が良いか自分で選んで切らせてもらったり、「お仏壇にはこれ。」と教えてもらうことも。

母の日の前には「お母さんにプレゼントしたら良いよ。」と花束のようにして頂いたことなどもありました。その方のおかげで、実家では季節のお花を飾ることが出来ていたのだと思います。

観葉植物への憧れは増すばかり

子供たちが小さい頃は、室内に緑を置くと何かしでかしてくれるのではないかと心配で、憧れはあったものの、実際に観葉植物を育てたり、お花を飾るという習慣をもたずにいました。
ただ、いつかは!という思いから、ホームセンターやお花屋さんに行っては、このお花が良いかなと目星をつけるだけが楽しみでしたね。日光が足りるだろうかとか、室温を気にしないといけないなぁとか、ここに置くとエアコンの風がどうだろうかと、家の中を見ながら考えたりもして。子供のお昼寝中にそんなことを考えながら、妄想を膨らませていたものです。

思いがけない始まり

息子が幼稚園に入園してから、ありがたいことに親子ともども仲良くさせてもらっているお母さんから、「良かったらもらってくれない?」と、観葉植物を頂いたのです。

思いがけず観葉植物デビューを果たすことができた「カネノナルキ」

どうやら、たくさん育てておられるお友達がいらして、挿し木をして増やしたものが上手く育ったから、もらってくれる人を探しているというようなお話だったと思います。その時はまだ、3.5号鉢くらいの可愛い『カネノナルキ』という多肉植物でした。
丸い葉がまるで硬貨のようであるとか?で『金のなる木』として縁起物の植物になっているようですね。花言葉も「幸運を招く」なのだとか。「丈夫だから、初心者に良いみたい!」という言葉で、心は決まりました。キッチンにある南向きの小さな出窓にぴったりサイズだったことも嬉しく、思いがけず観葉植物デビューを果たしました。

葉っぱのほこりを拭くという癒し

可愛くて仕方がない!と思うようになるものですね。葉っぱのほこりを取るために、一枚一枚拭いてあげたりするようになるなんて!私にとっては何とも言えない癒しの時間なのです。今では二度の植え替えや株分けを行い、今回初めての挿し木に挑戦しました。

うまく育ってくれることを願って見守り中です。最初の頃はうっかり水をあげすぎてしまったり、日照不足なのかと心配することもあったのですが、試行錯誤しながらなんとか…初心者の私を少しずつ成長させてくれています。

つい先日、大きく育っていく姿を見て、「成長したね。子供たちも大きくなってきたし、それだけ私たちも年を取ったってことよね。」と、観葉植物デビューをさせてくれたお友達と確認し合ったところです。

コルク付けってどうやるの?

少しずつ観葉植物との暮らしに慣れてきた頃、ずっと憧れていたコルク付けに挑戦することに!最終目標は、自分で育てたビカクシダの板付けと苔玉を作ることだったのですが、それに向けてまずはオリヅルランのコルク付けをしてみることにしました。お店の方にむいている植物の相談をしたところ、オリヅルランを勧めて頂きました。

コルク付けとは、土の代わりのコルクを土台として植物を育てる方法

これまで扱ったことのない水苔というものとコルクを準備。水苔には等級みたいなものがあるそうなので、これも店員さんのアドバイスを聞いて選びました。乾燥した水苔を十分水に浸してから使用するのだそうです。水苔で根を包むようなイメージでコルクに置きます。クリアのミシン糸などでコルクに取り付けていきます。もうちょっと下の方にしたら良かったかも!と思いつつも、何とか初めてのコルク付け完成です。

園芸用の水苔

水やりはとっても簡単。コルクのまま水にジャボンとつけてしまう!だけです。水苔をしっかり湿らせる感じですね。葉に霧吹きをすることもあります。嬉しそうに元気にピーンと伸びている葉を見ると、こちらも元気がもらえます!

いざ!板付けと苔玉

2年経った今日も、ご機嫌にしてくれているオリヅルラン。そしてその近くには、この2年間育てていた、ネザーランドという品種のビカクシダがいます。この群生株を株分けし、ついに念願の板付けと苔玉に挑戦してみました!緊張しました。この話はまたの機会に…

教えてくれたのは…

インテリアコーディネーター・整理収納アドバイザー / 林さん

林 啓子(はやし けいこ
インテリアコーディネーター資格取得後、設備メーカーで換気・照明などのプランナーとして勤務後、出産育児のため退職。 子供の生活に合わせることを優先するため他業種での2年間の職務中に、整理収納アドバイザー1級、親・子の片づけインストラクター1級、家計整理アドバイザー1級の資格を取得。 4年前から住宅設備関連の仕事と兼業しながら、お片づけや家計整理のセミナー、お片づけサポートなどを行う。また月に一度、お片づけ後などの不要になった子供服リユースイベント(@ろいやるはうす)のスタッフとしてもお手伝い中。


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