白いモザイクタイルに思う・大峰温泉(大阪市平野区)
今夜はふらっと、大峰温泉さん。
大阪市平野区。
最寄駅となる、地下鉄谷町線、平野駅からは歩いて15分ほど。とは言え、明るい大通り沿いを歩く道程なので、道に迷うこともない。
フロント式の明るい受付。サウナはバスタオルつきで、入浴料とは別に100円。
サウナの室内は細長く、横に並ぶ形で六席のスペース。備え付けのテレビは部屋の隅にあり、横を向いて眺める形になる。温度計は約80度のボナサウナ。
26日(風呂の日)には、サウナ無料となるクーポンを配布されたこともあるようだ。大峰温泉さんではTwitterの他に公式LINEページも開設されていて、情報発信に積極的だ。簡単に入浴料を上げ下げしたり、設備を変えることが出来ないからこそ、お客さんに向けたちょっとした工夫が、とても愛おしく感じる。
湯船も豊富な浴室で、ふと目を惹かれたのは、男女浴壁に使われている水上花のタイルだった。なんという名前の花なのだろう。水面か、あるいは霧のような背景に、レリーフのように丸い花が浮かんでいる。色々な銭湯に足を運んだけれど、初めて見るようなタイルが多い気がする。
炭酸泉の露天風呂にある壁面も、一面のモザイクタイルだ。炭酸にあてられて、白く沈んでしまっているが、これはこれで良いのだろう。
ここは地元の人が集う場所。子供の頃に通っていた人が久々に訪れて、色褪せたモザイクタイルに過ぎた日々を思う。そんな役割が果たせれば、きっと充分なのだ。
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