SKK ... 一割位の人達に取って、十倍位、便利なもの
諸君、月配列「樫」は、いいぞ。と、私のリスペクトする御仁に倣って、言っておこう。いや、新配列の使い手は、それを黙々と使うのでは無く、その良さを辺りに伝え広めながら使え、みたいな事を、彼《か》の方《かた》が書いていた様なので。
cf.
大岡俊彦の作品置き場
http://oookaworks.seesaa.net/
さて、私は、コンピュータで文章を書く、と言う、以前の習慣を取り戻すべく、これを emacs + DDSKK + 月配列「樫」、と言う組み合わせを用いて書いている。この組み合わせが、私に心地好い。私は mozc にも「樫」を搭載して使っているのだが、私の文体と、今時の、スマホから取得した大量の変換データに基いている IM 提示の変換候補文体の間には、溝がある。私には、それよりかは、 SKK の使い勝手の方が好ましい。
率直に言って、 SKK は万人にお薦め出来る IM では無い。何しろ、長い一文を一括で変換する事が出来無い。SKK では、変換開始位置と変換の開始との指定を、文節毎に、自分の手で行わなくてはならない。何だったら、動詞に対する送り仮名の指定迄をも、だ。これだけを見たら、 SKK が、実に非効率的なものに思えるかも知れない。
しかし、である。先にも書いた通りに、私の文体と IM 提案の文体との間には、小さくない差異がある(多分、私の文体は、平均的なものでは無いのだろう)。そんな私が SKK 以外の IM を使ったなら、文節の指定のし直しや単語の変換のし直しと言った、IM 提案の候補文を自分の文体の文章へと改める為の手間が、一文を書く度に発生する。その手間と、 SKK の操作の手間とを較べてみたら、どうか?。純粋に作業量だけだったら、それでも SKK の方が多いかも知れない。しかし、自分の望む言葉を最初から揃え易い分、 SKK の方が、使っていてストレスが無い。ストレスのある無しは、長く書く事に於いては、非常に大きなファクターでありますよ、貴兄?。
そう言う訳で、自分の文体と言うものを持っておられる方達に取っては、 SKK と言うのは、選択肢の一つとなり得ると思っている。
又、 SKK と古文調/擬古文調の文体とは相性がいい。その様な文章を指向する書き手にも、 SKK はお薦め出来るかも知れない。
以上、書き手の方達に、幸せのあらん事を。
cf. SKK の解説に就いては、以下が詳しい。
ニコニコ大百科 - SKK
https://dic.nicovideo.jp/a/skk