令和元年のベースボール|脚本
※不条理コメディとなります
あらすじ
令和元年。多摩球場では今日も終わることのない試合が行われていた。
選手たちは「野球人」と呼ばれ、引退まで球場から出ることが許されない。
野球人である武田球児(37)は偉大な野球人の息子として生まれた。
しかし父のような才能はなく、武田のベンチ生活は果てしなく続き…
《登場人物》
武田球児(5)(18)(37) 東方ジャイアンツの選手
武田竜二(24)(30) 武田の父
前園(24)(30)(43) 武田のチームメイト
武田恵里佳(25)(31)(44) 武田の母
岡野(56) 東方ジャイアンツ監督
城(49) 東方ジャイアンツコーチ
小野(14) 武田のチームメイト
リトバルスキー(30) 西部ライオンズ選手
ロナウド(62) 西部ライオンズ選手
ロナウジーニョ(58) 東方ジャイアンツ選手
その他
脚本
○多摩球場・グラウンド(令和元年・現在)
青空が広がっている。
○同・スコアボード
チーム名の欄に「西部ライオンズ」と「東方ジャイアンツ」。
「イニング数」と「R」「E」「H」の数字が全て「99」とカンストしており、見た目には試合状況がわからない。
○同・スタンド席
大勢の観客の姿。
ウグイス嬢の声が響く。
ウグイス嬢の声「37万飛んで9051回の裏、東方ジャイアンツの攻撃…四番ファーストジーコ」
○同・東方ジャイアンツのベンチ
武田球児(37)、座っている。
武田、無表情でグラウンドを見ている。
打席には、ジーコが立っている。
ジーコ、打つ。
観客の歓声があがる。
武田、無表情のまま。
武田、眠るように目をつぶる。
○暗闇
脳裏に父竜二の声が響く。
竜二の声「俺たちはこの地で生まれ、ここで最期を遂げるんだ」
○同・控え室(38年前)
武田竜二(24)、緊張した様子でカメラの前に立っている。
隣に女子アナの恵里佳(25)、マイクをもって立っている。
恵里佳「東方ジャイアンツの武田竜二選手にお越しいただきました」
竜二「(帽子をとって頭を下げる)」
恵里佳「まずは先日達成した通算4000奪三振、おめでとうございます」
竜二「ありがとうございます」
恵里佳「12才で初登板を果たしてからわずか12年での4000奪三振は球団記録となります。今のお気持ちは?」
竜二「はい。達成できたのはファンの皆さんの応援のおかげだと思ってます」
恵里佳「今後の目標を聞かせてください」
竜二「試合は続いていくので、一点でも少なく抑えられるように投手の役目を…」
× × ×
竜二、恵里佳に一礼し、立ち去ろうとする。
恵里佳「あの」
竜二、振り返る。
恵里佳「一つ質問していいですか?」
竜二「…?」
恵里佳「野球人には引退するまで球場から出られないという厳しいルールがありますよね? 野球人としての人生に後悔したことはありますか?」
竜二「…」
恵里佳「(慌てて)あ、やっぱ気にしないでください。なんか失礼なこといってしまって…」
竜二「(笑顔で)いえ。後悔なんかないです。自分は野球人であることに誇りを持ってますから」
竜二、颯爽と去っていく。
恵里佳、竜二の背中を見つめる。
○同・グラウンド
太陽の陽射しが照りつけている。
竜二、ピッチャーマウンドに立っている。
竜二、一塁ランナーをちらりと見る。
竜二、投げる。
バッター、打つ。
ボテボテの打球が三塁へ転がっていく。
サード、捕球し、セカンドの前園(24)へ送球する。
一塁ランナー、二塁ベースへ突っ込む。
二塁審判、セーフのポーズ。
前園、グローブを突き上げてアピールする。
前園「(抗議し)アウトだっつーの!」
二塁審判、首を振る。
東方ジャイアンツ監督の相馬、ベンチから出てくる。
○同・スコアボード
チーム名の欄に「西部ライオンズ」と「東方ジャイアンツ」。
「イニング数」と「R」「E」「H」の数字が全て「99」とカンストしている。
○同・グラウンド
相馬、ホームベース付近で主審と話し合っている。
竜二、ピッチャーマウンドから様子を見つめている。
相馬、ベンチへ戻っていく。
相馬、手を振りあげて選手たちにベンチへの引き上げを命令する。
竜二、表情がぱっと輝く。
× × ×
夜。ナイター照明が灯っている。
マスコットガールが踊っている。
ウグイス嬢の声「ご来場の皆様へお知らせします。ただ今試合が中断しております。もうしばらくお待ちください」
○同・ロッカールーム
竜二、前園らと麻雀をしている。
前園、ビールを呷る。
前園「竜ちゃんよ。今回はいつまで続くかなあ?」
竜二「(考え込んで)リーチ」
竜二、牌を捨てる。
前園「ロン」
前園、手牌を倒す。
竜二「あ」
前園「(にやり)前回はまる1ヶ月。今回も長引けばいいんだけどなァ」
○同・スタンド(翌朝)
観客、歯磨きをしている。
ウグイス嬢「ご来場の皆様へお知らせします。ただ今試合が中断しております。もうしばらく」
○同・控え室(夜)
パーティ会場と化した室内。
竜二と前園、スーツをキメている。
二人の視線の先に、オシャレをしたマスコットガールたち。
前園、女の一人から思わせぶりな視線を浴びる。
前園、ニヤケる。
前園「(竜二へ)お先」
前園、女のもとへいく。
竜二、エスコートする前園の姿をみて微笑む。
竜二、恵里佳の姿に気づく。
恵里佳、竜二に気づく。
二人、見つめ合い、微笑む。
○同・医務室(1年後)
赤ん坊、恵里佳の胸に抱かれて産声をあげている。
○(戻って)同・東方ジャイアンツのベンチ(現在)
声「(怒鳴る)おい!」
武田、はっと目を開ける。
目の前に監督の岡野(56)が立っている。
岡野「バカたれ! 仲間が一生懸命プレーしているのに居眠りするやつがあるか!」
武田、重たそうに姿勢を正す。
小野(14)を含むスタメン選手ら、颯爽とグラウンドから戻ってくる。
コーチの城(49)、ベンチ裏からやってくる。
城「みんな! 昼飯だ!」
スタッフら、ラーメンの丼を持ってやってくる。
スタメン選手ら、ラーメンを受け取る。
武田、じっと座っている。
小野「(武田にキレる)座ってないで手伝えよ!」
武田「…」
武田、ぐっと堪えて立ち上がる。
× × ×
スタメン選手ら、ラーメンを貪っている。
武田、横目でそれを眺める。
武田、生唾を飲む。
武田、ポケットからキャラメルの箱を取り出す。
武田、キャラメルを一粒口に入れる。
城、岡野のもとへいく。
城「中継ぎを予定していた名良橋ですが、体調が思わしくないようなので二三日は休ませたほうがいいかと」
岡野「うむ。北沢はどうだ?」
城「肩のケガがまだ治りません」
岡野「(しかたなく)武田! ブルペンで投げてこい!」
武田、弱々しく立ち上がる。
○同・ベンチ裏
武田、背を丸めて歩いている。
ユニフォームの背番号は88。
その背番号と重なって…
○同・グラウンド(32年前)
武田(5)の小さな背中に88の背番号。
ベンチ前で、ユニフォーム姿の武田、竜二(30)とキャッチボールをしている。
武田「お父さん! ほんとなの?!」
竜二「もちろんだ。背番号をもらった日からお前も立派な野球人だ」
武田、はしゃぐ。
竜二「(笑う)」
武田「早くぼく試合に出たいよ」
竜二「試合か」
武田「あと何回練習したら出られるかな?」
竜二「俺が野球人になったのも球児と同じ5歳だった。そこからうんと練習を積んで、初めてベンチ入りしたのは10の時。試合に出たのは12の時だ」
武田、指で数を数えている。
武田「(数えおえ)わかった。7年したらぼくも試合に出れるんだ」
竜二、武田のもとへいく。
竜二、しゃがみ込む。
竜二「…球児、俺と約束しよう」
竜二、武田に小指を差し出す。
武田「…?」
竜二「俺たちは野球人だ。死ぬまで野球人として生きていく。できるか?」
武田「うん」
武田、小指を差し出す。
二人、指切りげんまんをする。
武田「指切りゲンマンウソついたら針千本のーます。指切った!」
二人、指を離す。
竜二「(笑顔)」
と背後のベンチで、監督や選手らが何やら慌ただしく動いている。
竜二「(見て)…?」
× × ×
ホームベース付近で、審判、マイクを持って立っている。
審判「(観客へ)29万飛んで2回の表、ワンアウトランナー一塁の場面で東方ジャイアンツから判定に抗議がありましたが、協議した結果、二塁ベースへの送球が早かったとみなし、ツーアウトランナーなしの状態から試合を再開します」
× × ×
前園(30)ら内野手、竜二のいるピッチャーマウンドに集まっている。
前園「長い休暇だったなァ」
竜二「俺の息子はもう5才だ」
前園「…竜ちゃん、腕はナマってないだろうな」
竜二「(笑う)」
× × ×
竜二、投げる。
バッター、三振。
審判「ストライク! バッターアウト!」
○同・スコアボード
カンストしたイニングに「0」の得点が並んでいる。
○同・ロッカールーム(数日後・深夜)
竜二、寝袋で寝ている。
スタッフ、駆け込んでくる。
スタッフ「乱闘だ!」
竜二、飛び起きる。
○同・グラウンド
騒然としたグラウンド内。
選手たちが揉み合っている。
その真ん中で西部ライオンズのロナウド(62)と東方ジャイアンツのロナウジーニョ(58)が息巻いている。
ロナウド「(ポルトガル語で)お前! わざと当てやがって!」
ロナウジーニョ「(ポルトガル語で)文句があるならやってやるぞ!」
ロナウド、ロナウジーニョに飛びかかる。
○同・スタンド
観客ら、俄然盛り上がる。
観客「おう! やれ! やっちまえ!」
○印刷機で刷られるスポーツ新聞
以下の見出しが踊る。
「真夜中の乱闘で負傷者」
殴り合うロナウドとロナウジーニョの写真。
「乱闘が収まらず一週間。今日も負傷者」
相手ベンチ内で暴れる西部ライオンズ選手の写真。
「両チーム共に戦力補強を発表」
○多摩球場・グラウンド(二週間後)
両チームの助っ人外国人たち、ベンチ前で対峙している。
西部ライオンズのリトバルスキー(30)をはじめ、いずれも屈強な外国人たちがずらりと並んでいる。
× × ×
夜。リトバルスキーら西部ライオンズの選手、相手ベンチへボールやバットを投げつけている。
○同・ロッカー室
ボールがぶつけられる音が響く。
武田、怯えている。
竜二、武田を抱きしめ、
竜二「大丈夫だ」
と、ドアをガンガン叩きつける音が響く。
リトバルスキーの声「(ドイツ語で叫ぶ)ロナウドの敵討ちだ!」
ドア、壊されていく。
竜二「球児! 隠れてろ!」
武田、ロッカーの下のスペースに身を隠す。
ドア、開く。
リトバルスキー、金属バッド片手に乱入してくる。
竜二、バットを持って立ち向かう。
リトバルスキー、竜二めがけてバットを振り下ろす。
竜二「!!」
○印刷機で刷られるスポーツ新聞
以下の見出しが踊る。
「エースの死をもって乱闘終結」
○同・医務室
竜二、安らかな顔でベッドに横たわっている。
恵里佳(31)、ベッドにしがみついてむせび泣いている。
前園、呆然と立っている。
前園「竜ちゃん…早すぎるよ…」
武田、息のない竜二をじっと見つめている。
画面が暗転する。
○暗転画面
以下のテロップが流れる。
「武田竜二(享年30)
東方ジャイアンツ 投手
通算25年
登板1208 先発0 完投0 完封0 無四球0 勝利0 敗戦 0 セーブ0 ホールド0 勝率 0.00 打者 13963 投球回 6662.2 被安打 6038 被本塁打 608 与四球 2288 敬遠 54 与死球 496 奪三振 4726 暴投 99 ボーク16 失点2804 自責点 2400 防御率3.24 WHIP 1.25」
○(戻って)多摩球場・ブルペン(現在)
投手ら、レーンで投球練習をしている。
捕手ら、投手の球を受けている。
武田、やってくる。
武田、空いているレーンのマウンドに立つ。
捕手がいないまま、武田、投げる。
ボールが壁に当たって転がる。
武田、ボールを取りにいく。
武田、ボールを拾う。
武田、マウンドに戻る。
武田、投げる。
ボールが壁に当たって転がる。
武田、ボールを取りにいく。
武田、ボールを拾う。
武田、マウンドに戻る。
武田、投げる。
ボールが壁に当たって転がる。
武田、ボールを取りにいく。
武田、ボールを拾おうとする。
捕手「邪魔だ!(と武田にキレる)」
武田「…」
武田、ボールを拾う。
武田、マウンドに戻る。
武田、ポケットからキャラメルの箱を取り出す。
武田、キャラメルを一粒食べようとする。
投手「ブルペンで食うな!(と武田にキレる)」
武田「…」
武田、キャラメルをポケットにしまう。
武田、構える。
武田、ボールを投げるフリをする。
武田、構える。
武田、ボールを投げるフリをする。
武田、構える。
コーチの城、やってくる。
城「武田!」
武田、城のほうを振り向く。
○同・ブルペン(19年前)
武田(18)、投球練習をしている。
監督とコーチら、別のレーンの投手の練習を見ている。
コーチ「(捕手へ)外角低めに投げさせてみろ」
捕手、ミットを構える。
投手、投げる。
ボールがミットにピシャリと収まる。
監督「ふむ」
監督とコーチら、別のレーンに移動する。
レーンにいる投手、投げる。
投手、もう一度投げる。
コーチ「(見て)フォームがゆったりすぎる! もっとタメをなくしたほうがいい!」
投手、頷く。
監督とコーチら、武田のレーンに移動する。
武田、投げる。
武田、もう一度投げる。
監督とコーチら、何もいわずに去る。
武田「…」
○同・東方ジャイアンツのベンチ
武田、落ち込んでいる。
スタンドから歓声があがる。
武田、グラウンドを見る。
○同・グラウンド
前園(43)、マスコットガールから花束を渡される。
○同・スコアボード
スクリーンに以下の文字。
「前園選手 引退
今までありがとう!」
○同・グラウンド
前園、観客に向かって手を挙げる。
○同・東方ジャイアンツのベンチ(夜)
武田、座っている。
前園、武田の隣に座る。
前園「よう」
武田「(前園へ頭をさげる)」
前園「(試合を眺めつつ)…球児。俺ァ少し早めの引退だ」
武田「はい…」
前園「コーチとしてここにとどまるつもりはない。外の世界で商売を始めようと思ってる」
武田「…」
前園「ラーメン屋をやるんだ」
武田「ラーメン屋?」
前園「そうよ。ここの飯はマズいからな。俺の特製ラーメンをここに売り込んで一儲けしようって算段よ(と笑う)」
武田「(笑う)」
前園、真剣な顔になって、
前園「球児」
武田「…?」
前園「俺についてこないか?」
武田「(はっとして)え?」
前園、立ち上がる。
前園「野球だけが人生のすべてじゃない。世の中にはきっと可能性がいくらだって転がってるんだ」
武田「…」
前園「それに、球児はなんたって竜ちゃんの息子だからな。俺の相棒として力になってくれるはずだ」
武田「…」
○同・素振り部屋(翌日)
マスコットガールたちがティータイムをしている。
恵里佳(44)、素振り用の大鏡の前に座って櫛で髪の毛をといでいる。
入口に立つ武田の姿が大鏡に映る。
恵里佳「(気づいて)…」
○同・控え室
部屋の片隅に置かれたテーブルに竜二の遺影。
恵里佳、線香をあげている。
武田、後ろで立っている。
恵里佳「どう? 野球のほうは?」
武田「うん…まあ何とかやってるよ」
恵里佳、手を合わせる。
恵里佳、振り返り、武田を見る。
恵里佳「何、さっきから浮かない顔して」
武田「…うん(とうつむく)」
恵里佳「何なのよ?」
武田「(ぼそりと)…引退したらさ、ラーメン屋やるんだって。前園さん」
恵里佳「…」
武田「それで…一緒にこないかって」
恵里佳「…そう」
武田「…」
恵里佳「あんたは何ていったの? まさかついていくつもりじゃないでしょ」
武田「…まだ返事してないけど…ここにいても、俺、たぶん」
恵里佳「(遮って)ラーメン屋なんて失敗するに決まってるじゃない。あんたたちは世間知らずなのよ。だってそうでしょ? 野球しかしてこなかったんだから。外の世界はあんたが思ってるようなそんな甘い世界じゃない。それはお母さんが一番よくわかってる」
武田「…」
恵里佳「野球辞めてラーメン屋になるなんていってみなさいよ。あの人が生きてたらぶん殴られるよ」
武田「…」
恵里佳「前園さんに何いわれたかしらないけど、このまま野球人を続けてればいいの。それがあんたにとって一番いい選択なの」
武田「…」
○同・関係者専用駐車場(夜)
バスがとまっている。
前園、荷物を手にバスへと乗り込む。
武田、寂しげに見送る。
○(戻って)同・ブルペン(現在)
武田、城のもとへいく。
城「新人に投げさせることにした。ベンチに戻れ」
武田「…」
○同・グラウンド
リリーフカーが出てくる。
10歳くらいの少年が乗っている。
ウグイス嬢「選手の交代をお知らせします」
○同・ベンチ
武田、座る。
武田、無表情でグラウンドを見つめる。
武田のそばに空になったラーメンの丼。
武田、丼を見る。
メンマが一つ張り付いている。
武田「…」
武田、メンマをつまむ。
武田、メンマを口に入れる。
武田、ぐっと噛みしめる。
ウグイス嬢の声「37万飛んで9055回の表、西部ライオンズの攻撃。六番センター…」
武田、じっと目をつぶる。
○同・グラウンド(32年前)
ベンチ前で、幼い武田、竜二とキャッチボールをしている。
恵里佳、楽しげに眺めている。
恵里佳「球児、上手じゃない!」
武田「(得意げ)」
武田、ボールを投げる。
竜二「(捕球して)いいぞ! 球児!」
恵里佳の声「見て!」
恵里佳、空を指さしている。
恵里佳「おっきな雲!」
武田、空を見あげる。
武田「ほんとだ! お父さん! 雲だよ!」
竜二、武田のもとへいく。
竜二、一緒に空を見あげる。
透き通るような青空に巨大な雲が浮かんでいる。
空に竜二の声が響く。
竜二の声「球児。俺たちは野球人だ」
武田の声「うん!」
竜二の声「俺たちはこの地で生まれ、ここで最期を遂げるんだ」
画面が暗転する。
○暗転画面
以下のテロップが流れる。
「武田球児(享年80)
東方ジャイアンツ 投手
通算75年
登板0 先発0 完投 0 完封 0 無四球 0 勝利0 敗戦 0 セーブ0 ホールド0 勝率 0.00 打者 0 投球回0 被安打0 被本塁打 0 与四球 0 敬遠 0 与死球 0 奪三振 0 暴投 0 ボーク0 失点 0 自責点0 防御率0.00 WHIP 0.00」
(おわり)
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