生き方について考えさせられる映画
ポジティブ心理学の本で紹介されていた「恋はデジャ・ブ」という1993年(生まれる前!)の映画を見てみました。
タイトルからして普段は見向きもしない映画でしたが、見ていて映画の深いメッセージに考えさせられましたので、紹介します。(ネタバレあります)
内容は、気象予報士の主人公が地方へ取材に行った1日が、何故か彼にだけ毎日繰り返され、もとの日常に戻れなくなります。その1日の繰り返しの中で恋を含めた多くのことを経験する、といったものです。
主人公ははじめ、その1日の繰り返しに嫌気がさして自暴自棄になり、暴力や浪費、犯罪、自殺などを繰り返します。何をやらかしてもまた翌日の朝には前日の朝の状態まで時間が戻り、生き返っているためです。
そんな状況で一喜一憂している間、毎日(?)出てくる浮浪者が居るのですが、ある時主人公は、その浮浪者がその日で死んでしまうことを知ります。主人公が何をしても、その浮浪者はその日に何かしらの理由で必ず死んでしまうのです。
それをきっかけとして、主人公は繰り返される1日の中で、浮浪者やその他大勢の人々に対して、精一杯優しく接するようになります。
その優しさのおかげで、主人公はその地方の多くの人々から信頼されるようになります。そのおかげで恋人と上手くいき、ついにその繰り返しの1日を抜け出すことができる、といった内容です。(映画の解説って難しい、、、)
はじめは、1日の大切さを教えてくれる映画なのかな、と思って見ていました。しかし、全て見終えてからは、毎日を積み重ねて生きることが出来ているありがたみと、時間が戻らないことの儚さ、挑戦することの重要性、そして生きることの意味を教えてもらったような気がします。
特に主人公の生き方次第で、同じ1日でもこんなにも周囲との関係性や環境が変わるんだ、ということに感心させられました。
主人公の特殊な能力によるバイアスもあるとは思いますが、自分が他者にどのように振る舞うかで、返ってくる自分への影響も大きく変化するということを教えてくれているのではないかと思いました。