「ブレない子育て」に必要なことは、すべてWBCで学んだ。
アメリカで定番の育児・子育て本、WBC(The Whole Brain Child)に出会うまで
米カリフォルニア州で3人の子育てをしてきた「もん」と申します。
「子育てをしてきた」と書きましたが、「子育てを通して学ばせてもらいました」という方が正確です。
全米トップ1%を目指す、とか、アメリカでは大事だと言われる課外活動で、コンクールや大会なんかでの入賞を目指すとか、そういうことはまったくしてきませんでした。
もともと、そういう「結果重視」の教育に疑問を感じて、教育学を学んできたので、子育てもゴール重視にはできなかった。
でも、じゃあ子育てっていったい何なのか。結果でなく過程(と家庭?)を大事にするとは一体どういうことなのか。
自分自身、昭和にしては多くの習い事をさせられて、いやさせてもらって育ってきた身で、正直、子育てというものが何なのか、全く、そう、1ミリもわかっていませんでした。
そして教育学で学んで、理論上ではわかっていても、何か腹の底から納得することはできていなかったような気がします。
今も大した知恵があるわけではないのですが、ただ、ダン(・シーゲル)博士の「The Whole Brain Child」、略して「WBC」を改めて読んで、ストンと腹に落ちたとき、本当に、ブレなくなったのです。
…正直に言いますとまだ時々、1ミリぐらいはブレているかもしれません。笑
今はSNSやらメールマガジンやらニュースアプリやら、情報過多の時代。
どうしてもいろいろな成功例とか、新しいトレンドとかが目につきます。
そういう時、以前はいちいち落ち込んでいたものです。
意外と「繊細」なもので。
でも、WBCを知ってからはかなり減りました。
色々読んでも、WBCを軸に「この意見は参考になる」「これはナンセンス」と自信を持つことができるようになりました。
2022年2月現在もWBC、アメリカのAmazon.comの子供の発達部門では1位!
子育てに高額投資が必要な時代?
「子育て」は本当に大変な「仕事」です。本当に何が大事なのか、学校のようなところで教えてはくれない。
自分で見つけて行かなければいけない。
家族で助け合っていければいいけど
そうでないケースも多い。
究極の、自学自習の成人教育だと思います。
それなのに、世間では「できて当たり前」のように思われている。
しかも、「こうすれば中学受験で成功する」とか、メールやラインで言ってくる。
高額セミナーへのお誘い付きで。
別にそういうセミナーが悪いとはいいません。
それだけの投資額に見合うと思う方がいるから、繁盛しているんでしょうし。
でも目の前のお子さんと話をして、社会の中のおかしいところと折り合いをつけて、ということがごく普通のことになるために
本1冊読んで、無料の教材を利用して、自分の頭で考えていく。
各地で、あるいはオンラインで、そういうことができる場を作っていく。
という、経済的で草の根的な方法もいいんじゃないだろうかと思ってしまうのです。
本1冊、あるいは数冊と、仲間を見つける方法なら、値段としては数千円から可能です。
安けりゃいいとも思いませんが、高額セミナーは?です。
なぜならその後、もっと別のところにお金をかけていく必要、ありますよね。
受験は、日本では大きな区切りだと思います。
アメリカでも、大学は大きな決定です。
でもWBCに書いてあるように、そして最近、茂木健一郎氏も書いていたように、人間の脳は20代半ばにやっと完成してくる。
バランスの取れた、脳の部分部分がうまくつながることを意識して
子供と話をして、体験をしていくこと
これがとても大事なんじゃないかと思っています。
親業ダメ出しされていたダメ親に効いたWBC
我が家の子供の1人は、昔から周囲の子供と違う行動ばかりしていました。
新しい環境に全く慣れない。
集団の中、1人で泣いている。
時間になっても動いてくれない。
何をしたいか分からないというので何か提案するとそれはいやだという。
……
就学前から小学校低学年の頃は 今思い出してもつらい笑
親としてやっていることすべてにダメ出しされている感じ。
もっと大変な思いをしている親、もっと本当に大変な方もいるとは分かっていても精神面が参りました。
それでも親業(Parenting)について学ばせてくれるプリスクールがあったから
そこの先生とママ友たちに励まされ
なんとか毎日をこなし
その子が思春期に入る前にWBCを読み直し
やっと心底納得して
コロナ禍にやられても
家庭内が完全崩壊せずに済んだと思います。
3月にまた、WBCを読む「日米子育てサロン Book Club」の座談会を開催したいと思っています。
「ブレない子育て」に興味がある方、こちらでもアナウンスしていきます。
時差の関係もあり、開催時間に悩むところですが、日本時間に合わせた会も今年は何回か行う予定です。
興味を持っていただけたらぜひ、フォローよろしくお願いいたします。
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