夏から逃げて道東 ラッコとシャチに会う旅
こんにちは。 funwarioisii です。
7月の頭。東京は十分暑くって、涼を求めて北海道へ行くことにしました。
主な目当ては、ラッコとシャチです。この2種は本州だと野生で見られません。
まずラッコについて。
ラッコは、国内では3頭が飼育されていて、福岡のマリンワールド海の中道に1頭、三重の鳥羽水族館に2頭います。
ラッコは体重の4分の1ほどを毎日食べるので、餌代がかかります。そして、それが漁場にいると…。
また、乱獲や海洋汚染により、生息数が減り、絶滅の危機に瀕しています。
そんなラッコを野生で見られるのは、北海道の道東の一部で、最近は霧多布岬で見られることが多いようです。
次にシャチについて。
シャチは、国内では鴨川シーワールドに4頭、名古屋港水族館に3頭。
シャチも飼育が難しく、野生のシャチを水族館に連れてくることは出来ないと言われています。
ラッコと同様にシャチも絶滅危惧種です。
↑ これは古い情報で、今はデータ不足になっているようです。
そんなシャチは、北海道の知床半島の羅臼沖で見られるようです。
道東は尊い。いろんな命が育まれている。
こちらから寄付などできるようです。所得税控除もあるようなので是非。
1日目: 羽田→女満別空港→網走
羽田から女満別空港へ。
女満別空港でレンタカーを借りて、網走へ向かいました。
一週間近い旅のレンタルなので、在庫が少なく、選べた普通車はダイハツトールでした。
たしか楽天トラベル経由でオリックスレンタカーで借りて、66,000円くらいでした。
ホテルは網走駅前の東横 INN にしました。
繁華街はもう少し先なので、車で行くならセントラルホテルあたりに泊まるとよかったかもしれません。
夜ご飯は吉田三八商店で。
ホタテのバター焼きやサッポロクラシックでとりあえず北海道の雰囲気を感じていきます。
長天も結構イケます。
2日目: 網走→知床
15時にチェックイン予定のホテルに向けて、網走から知床へ移動します。
朝ごはんには網走駅で売っているカニ飯の駅弁を購入。
こちらは駅での販売よりも駅前のモリヤビルに入っているお店のほうが朝早くから売っています。
知床に向けて国道244 → 国道334 と進みます。
途中、原生花園駅という駅を見かけたので、ちょっと寄ってみました。
展望台から広大な湿原が眺められます。湿原に向かってみると、柵の向こうには馬がいました。馬って野生でいるんですね。
そのまま進んでモンベルオホーツク小清水店へ。
限定の Tシャツを買いました。速乾性が高くて、夏に着るのにちょうどいいです。
次はインスタ映えスポットとしておそらく有名そうな天に続く道へ。
思ったより日本の若者は少なく、中国の家族連れが多かったです。
圧縮効果でコラージュのようになってる謎の写真がこちらです。
このあとはお昼ごはんを食べにウトロへ。
ウトロと言われるとパッとイメージつきにくいと思うのですが、大雑把にいうと知床半島の西側がウトロで、東側が羅臼です。
友人らからの前評判がかなり高かったウトロ漁協婦人部食堂へ。
ウニ丼は食べられませんでしたが、三色丼を食べられて大満足でした。
特にいくらの弾力がパチンとしてて新鮮でした。
そういえばこの時期は蝦夷梅雨といって、天気が悪いらしい。天気が悪いとウニが取れないのかもしれません。(蝦夷梅雨を思い出して書いたので、正確な情報ではないかもしれません。)
近くにはオシンコシンの滝という観光スポットがあるのですが、今回はスキップして、知床五湖へ。
!!!
クマー!!!
知床まで来るとやはり野生のヒグマが出没します。
OSO-18 やピザを与えられたヒグマなど、今年はヒグマに関するニュースが多かった気がします。
近づいたり餌をあげないようにしましょう。
到着しました。知床五湖。
知床五湖…?ここどこ…?という霧の深さ。
肩を落として、ホテルへ向かいます。
今回の目玉の一つ、ホテルは北こぶしに泊まりました。
ドメイン強すぎだろ。 shiretoko.co.jp て。
冬に行くと流氷が見られるサウナなのですが、夏に行ったので流氷はありません。
それでもサウナから海が見られて最高でした。人も多くなく、ゆっくりできました。
宿泊時に友人に送ったメモを一部表現を変えて残します。
この日の移動はこんな感じです。
3日目: ウトロ → 羅臼 → 根室
知床から根室までの大移動があるので、早めに出発します。
羅臼に行く前に知床自然センターへ。
中の展示も新しくパネルと剥製などで、知床の自然を学べます。ここから散策に出る人も多いようで、案内を受けることが出来ます。
手書きのポップも丁寧で好き。
次は知床峠へ。
昨日の知床五湖と同様、霧が深くて何も見えませんでした。
そして羅臼へ。羅臼ではまず羅臼神社に行きました。
珍しいシャチのお守りが買えるので、願掛けに購入。
近くに面白い建物があったので近づいてみると中学校でした。
ラウチューかっけぇ!!
乗船のチェックインをして、羅臼港へ。
いくつか船を選べそうでしたが今回はここからエバーグリーンに乗船しました。
別の船とも連絡を取っているようで、「カムイワッカ」「はまなす」といった船も同じ場所で観察していました。
沖に出ると信じられないほどきれいな青さの海が広がっています。
そしてすごく寒いです。
夏でも防寒着が必要です。体感10℃くらいですが、私はなめていたので、下船後も震えが止まりませんでした。
イワイルカがいる様子です。
イワイルカも珍しいらしいです。 出典を調べようとして Google で検索しても「イワイルカ」がヒットしないのでもしかしたら別の名前なのかもしれません。
(追記)イワイルカではなくってイシイルカでした。白い腹が見られるといいのですが……。
イルカは水面に顔を出さないので、なんだかよくわからない写真になってしまいました。
クジラもいました。マッコウクジラです。
クジラも顔を出さないのですが、尾びれや噴気などが見られました。
念願のシャチはというと……。
またの機会に。
ここから一気に根室に向かいます。
道中には巨大な砂嘴、野付半島があります。
「潟湖・砂嘴・砂州・陸繋島」でお馴染みですが、今回はスキップです。
この日はゲストハウス・ネムロマンに泊まりました。
朝からも普通にシャワーを浴びられるのでよかった……。念願の「根室で眠ろう」が出来て満足です。
根室の夜が旅を通して一番涼しかったかな。
イスラエルから来た人と、関西から来た人とちょっとお酒を飲みながら旅行の話をした。
旅って感じがして良き。
晩ごはんはすし善で。写真を撮り忘れてる。
カウンター席で食べていたのですが、関西から来た、ちょっといかついお兄さんに話しかけられてしまい、なんだかちゃんと味わえなかったんだよな。でも美味しかったという感想を覚えています。おすすめです。
すし善からネムロマンへの帰り道に地元のお祭の練習を見かけました。
多分これだったと思います。イオンも近くにあり、思っていた以上に活気ある街でした。
この日の移動はこんな感じです。
4日目: 根室 → 納沙布岬 → 霧多布岬 → 阿寒湖
この日の目玉はなんといってもラッコです。
ラッコに会う前に、まずはせっかく根室まで来ているので納沙布岬を訪問します。
この半島では「本土最東端の〜」がいくつかあり、納沙布岬灯台、珸瑤瑁郵便局やエネオス歯舞SSなどがあります。あと最東端のやきとり弁当(豚バラ)もあります。
北海道はこういうローカルフードが多くて楽しいです。
納沙布岬に行きました。
北方領土問題について、自分はあまり考えたことがなかったのですが、ここに昔から住まれてた方の地域感?(地元感?)としては北方領土も含めてこの地域だというのがあったようです。(ちょっと上手く表現できないから是非現地で確認してください)
行けて当たり前の場所に行けないのは悲しい…。
珸瑤瑁郵便局でハガキを出して、エネオス歯舞SSで給油し、根室駅に向かいます。
根室駅の駅前では花咲蟹のお店が軒を連ねています。
おばちゃんに声をかけられ、うっかり花咲蟹を買ってしまったのですが、時間がないのでお店で食べられず、お店で箸をもらって霧多布岬で食べました。
店内で食べるのを強くおすすめします。外だとすごく食べづらくて難儀するので。でもいままで食べた蟹の中でトップクラスの美味しさでした。
ここからは道道142号を走って霧多布岬へ。
北太平洋シーサイドラインという名前が付いていて、海沿いを走れる快走路です。
風景が良すぎて「ティアキンで見た!!」と何度も叫んでしまいました。恐ろしいぜ。
北海道で一番好きな道になりました。3つの写真から広大さが伝わると良いなぁ。
霧多布岬につきました!
霧がない!!!
そしてラッコだー!!!!
はしゃいで初めて TikTok にも投稿しました。
最近はラッコの繁殖・子育てが見られているようで、毛むくじゃらに見えるのはラッコが赤ちゃんを抱えているからですね。
霧多布岬はその名の通り、霧が多いことで有名ですが、この日は晴れていました。ラッキー!
阿寒湖にあるホテルに向かいます。遠い……。
この日はホテル御前水に宿泊。
駐車場が湖畔なのはやや新鮮。臭かったら嫌だなぁと思ってたけど臭くなかった。接客も丁寧でした。
客室から湖や他のホテルが見られるのも良い。湖の遊覧船が発着するところを眺めていると旅行をしているなぁという気持ちが高まります。
館内でまりもが見られて満足です。
お金に余裕があれば鶴雅グループのホテルに泊まるのも良さそうでした。
このあたりに宿泊した理由はカムイルミナというナイトウォークを楽しみたかったからです。
東京でいうとチームラボが近いのでしょうか。行ったことがないのですが多分似てると思います。違ったらごめん。
国立公園を夜安全に歩けるのは良かったです。
この日の移動はこんな感じです。
5日目: 阿寒湖 → 上士幌 → 池田町
特別急ぐ用のない、まったりした日です。
アイヌコタンに博物館やおみやげを目当てに行きました。
妹に会うために上士幌へ向かいます。道中の足寄で見つけたお土産が最高でした。
鹿カレー!美味しすぎです!3種類買って、全て正解の味でした。
また、足寄では Woody Bell というお店でハンバーガーを食べました。
量も多く、味もうまいことで有名のよう。
今回は店内で食べられず、車の中で食べることに。しばらく店内は改装中なのかな?
こぼさないように気をつけて食べたのですが結構美味しかった。もう少し細かいことを気にしないで済むよう、次はお店の中でゆっくり食べたい。
上士幌につきました。
上士幌すごい。自動運転バスが走って気球も飛ぶ町だった。
道の駅が新しく、町役場も入っていた。
妹に会ったあとは、今夜の宿がある池田町へ向かいます。
チェックイン後、晩ごはんまで時間が余ったので給油したりドラッグストアでシャンプー買ったり、明野ヶ丘公園で遊ぶ。
そして晩ごはん。
ここの晩ごはんはご主人がバイヤーで、食材に強いこだわりがあるようで、とんでもなく贅沢に色々食べさせてもらいました。何もかも美味しかったです。
ズワイガニ・毛ガニ・タラバガニ・しまえび・A5ステーキ・・・・・・
もう文字に並べるだけで垂涎。自分は毛ガニチャーハンが一番好きでした。
じゃらんで1位を何度も獲得されてるのに、値段も高くない。コスパ最高です。何度でも行きたい。男気溢れるオーナーでした。
翌日の写真ですが、部屋からの眺望も良い。
この日の移動はこんな感じです。
6日目: 池田町 → 帯広 → 羽田
帰るぞ!!!
帰る前に帯広で寄るところがあります。六花亭です。
バターサンドで有名な六花亭は帯広発祥で、札幌にも本店があったり、いろんなところに喫茶室があります。
しかしせっかくなので、帯広の本店には寄りたかったのです。
帯広の本店は朝早くからやっていますが、喫茶室は11時からと時間が違います。店内には立ち食いスペースがあるのでそこでいただくことに。
お土産に買っためんこい大平原も大好評でした。
時間がまだあるので、このまままっすぐ帯広空港には向かいません。
帯広空港に向かう道中にある幸福駅に行ってみます。
北海道は既に廃線になってしまった駅が多く、その中でも幸福駅は有名です。
幸福駅もインスタ映えスポットかなぁと思ったのですが、意外にも中国の方が多かったです。
日本の廃線に興味があるのかな?それともなんか縁起がいいとかそういうのがあるのかな。
どういう取り上げられ方をされているのか少し気になりますw
駅舎の中は天井まで願掛けがされています。なんか xxxHOLiC でこういう話ありそう。神社じゃなくても呪術的な場所になり得る的な。
ということでここからはもう帯広空港に向かいます。
時間がそれほどないけど急にお腹が空いたので、空港内のレストランの持ち帰り豚丼を購入して機内へ。
この日の移動はこんな感じです。今回もいい旅でした。
その他
書いてるうちに思い出した雑多な情報を書いていきます。
レンタカーの予約について
期間が長くなるほどレンタカーが予約しにくいことを今回改めて気づかされました。余裕を持って早めに予約しましょう。
撮影機材について
主にシャチを撮るつもりでレンズとテレコンをレンタルしました。
150-600mm のレンズとx2のテレコンバーターです。これで最大1200mmの望遠レンズになります。
ただ、灯台からラッコを撮影するにあたってはこれでもやや不十分に感じました。霧多布岬は風も強く、三脚も必須でしょう。
なのでラッコはスマホでは満足に撮れないと思います。見るにも肉眼だと厳しく双眼鏡が必須です。
私はここでカメラのレンズをレンタルしましたが、対応が非常に良かったです。
帯広は意外と暑い
7月の昼日中は意外と暑いです。
特に帯広は暑いですし、海側は湿度が高いので、避暑感覚で行くとちょっとがっかりするかもしれません。蝦夷梅雨もあり、雨も降ります。
池田町から帯広に行くには道道73号がおすすめ
国道38号よりも良い風景だし、車通りが少なくて快適です。