「二度とくるな!」といいながら
弟のうちで飼われているダックスを預かっていたある日、
隣の部屋から怒鳴るような文句が響き渡ってきた。
見に行くと、ペットシーツをマナーベルト代わりにして、ガムテープで犬の胴回りにくるりと巻いた状態を固定しようとしている九郎と、構って貰えて楽しそうに動き回っている1歳のダックスの姿。
遊びだと思っているので犬は動き回り、ガムテープも変なところにひっついたり、胴体に巻いていた物が剥がれたりしている。
何度も同じことを繰り返していた末の怒鳴り声だと分かった。
「お前なんか二度とみてやらん、二度と来るな!!」
と言いながら、顔が楽しそうなので手伝うのをやめておいた。
そして、持参のものが切れたからとペットシーツを代用しなくても、
マナーベルトがあるよ、とそれを渡す。
じわじわと、九郎とダックスの関係に笑いがこみ上げる。
九郎は預かりダックス担当、私は愛犬担当、と、自然に役割分担している今日この頃。
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