Article of the Day! :「倉庫」という不可欠な世界が晒されている危険

おはようございます。

ここ東京も、いよいよ緊張感のある生活が身近になってきました。
LAの友人たちや、ヨーロッパに住む家族など、日々切迫した情報が耳に入る今日この頃ですが、自分ができることを毎日精一杯やって、家族と出来るだけ笑顔でいられるように心掛けております。

さて、自称スーパージェネラリストのライターがこれは!と選んだ記事を紹介する「The Article of the Day」。今日の記事はこれ。

米国に限らず、世界の様々な場所で今「物流」だけが「通常営業中」と言ってもいいのではないでしょうか。世界規模で「小売業」が、店舗を閉鎖する状況に追われていて、特に「エッセンシャルプロダクト=生活必需品」ではないとされる製品を扱う、つまり食料品を扱わないビジネスは、店を閉めざるをえない状況に陥っています。

しかしこの米国の記事は、多くの企業が「店舗」→「オンライン店舗」に業態を移行し、力を入れ始めましたことに対して一つの懸念を訴えています。

多くの企業は多くの従業員を抱えているわけで、単純に「明日から閉めます」と言って、それまでの給料を全従業員に払い続けられるのには、限界があります。そのための策として、オンライン販売を行うというアイデアですが、そのビジネス活動を続けるためにも、どうしても実際に人員を手配せざるを得ない。

私はアパレルで働いていた時に、年に数回倉庫での仕事を経験しました。(いわゆる倉庫応援というやつです)また、仕事の関係で、米国の倉庫を訪れたりした経験も何度もあります。

その時に体験したことを思い出してみると、まず倉庫の空調や換気状況は、自宅とは違います。またオフィスとも違います。例え空調が効いていても、「乾燥」していました。積荷の荷揚げ、荷下ろしなどをする関係から、入り口が大きく開けはなれたりしていますので、倉庫の部分的には換気がされていますが、空気が淀みがちなエリアも存在していました。

Googleで、「倉庫勤務 平均年収」と調べて出てきたのが求人ボックス.comに書かれている情報で

倉庫管理の仕事の平均年収は約384万円。 日本の平均年収と比較すると低い傾向にあります。

とあります。平均年収はその人たちの社会的な立場や環境を表します。そしてその環境や立場は、残念なことに現在の新コロナウイルスの問題においてて、あらゆる点で不利な立場に置かれているのではないでしょうか。

正確な情報を得られているのでしょうか?ニュースを見る時間があるのでしょうか?マスクを買いに行く時間があるのでしょうか?その費用が出せているのでしょうか?

ハフポフの記事によれば、「ピア1」の倉庫で起きている現状は

彼らはグローブを着用しておらず、管理者は塗装工用のマスクを配布しているが、全員に行き渡るには不足しているという。

ということです。これは日本でも同じ状況になのではないでしょうか。

ハフポストUS版に提供された写真では、ピア1のスタッフはシフトの開始と終業時に集合し、休憩時は3〜4人のグループで、多くはお互い30センチも離れず着席している様子が見られる。

とあります。こうした状況を改善するには、今こそ政治とビジネスのリーダーたちに、「確固としたリーダーたる行動姿勢」が求められる状況に置かれているな、と感じざるをえません。

私も今いくつかの小さい組織でリーダー的仕事を任されている中で、この危機意識を本気で持って対応していこうと思っています。出来るだけ嫌な思いをさせないように、それでいて強い意志で対応をしていきたいと思っています。

倉庫で働く多くの皆さんに、心から「ありがとうございます」という感謝の気持ちを込めると共に、ホワイトワーカーとして、この問題の解決策に何かいいアイデアはないか、少し真剣に考えてみたいと思います。


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