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ひとりになりたくないよ!!! 

 私って高3らしい。変な学校にいるから気づかなかった。

 テストが返ってきた。どれも自慢なんてできないような点数だった。
 大学編入諦めようかな。

 返却の際に先生が「今から農業や漁業を目指してもいいんです」みたいな話をしてきた、クラス全体に向けて。要するにオブラートに包んだ「工業向いてないよ」だ。しかも複数の教科で言われた。悲しくなった。
 さっきは父親に「あんた地頭はいいはずだから」と言われた。父親はまだテストの結果を確認していないはずだけど、私の点数に呆れているように聞こえてしまった。


 クイズで知り合った大切な友人が、クイズを辞めるって言ってる。やだ続けてほしい。
 この大会でいいところまで進んだら引退するって。そんなこと言われたら素直に応援出来ないよ。
 私にあなたの人生に口出しする権利なんてないけど。それに私と違って全力で取り組んだ結果の考えだろうから余計に何も言えないけど。

 あなたと知り合えたことが嬉しいからその共通点を失いたくない、ということかもしれない。


 別の友人は、第一志望が私の近所の大学らしい。そしたらたくさん会えるから嬉しいなって思う。
 地元の友人も何人かそこを目指しているらしい。

 しかし私は高専生だ。

 みんなが大3になるタイミングで、私だけ遠くに行くことになってしまうだろう。
 行けるかわからないけど行きたい大学があって、そのためには遠くに引っ越さなきゃいけない。就職だとしても、たぶん遠くへ行く。
 別に今だって近くにいるわけじゃないしSNS繋がってるしいいんだけど、なんか、やだなーって。
 大会あればこっち帰ってくるけどさ。遠いって言ったって新幹線ですぐなんだけどさ。
 ちょっとだけ、やだな。

 その心配よりもまずは、私の頭を心配するべきなんだけどな。


 まわりとタイミングがズレているぶん、未来への不安が大きい。
 みんなが進路の話をしている間、私は不安になることしかできない。
 なにもかもが怖い、どうしよう、

 みんなと出会う前は、未来について、はっきりとはしていないが別れに対する不安などは感じなかった。
 でも今は、みんなと離れたくない、失いたくない、一緒にいたい。

 大丈夫、世界は小さいから大丈夫。と、自分に言い聞かせています。


 私は、みんなを応援している。こんな人の泣き言なんて聞かずに羽ばたいてほしい。

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