少し気が早いが、2022年の仕事を振り返る
サッカーワールドカップの日本対コスタリカ戦が、つい先ほど始まりました。初戦のドイツに勝った翌日、よくお電話をくださるお客様の声がガサガサだったので「風邪ですか?」と聞いたら、「あ、いや、ちょっと昨日ワールドカップ観ていて…」「あぁ…(察し)」というやり取りがあり、夢中になれるものがあるっていいな、と思いました。
と言うのも、最近私自身が夢中になったものがあるかと自問した時に、特に思い当たらなかったからです。必死だけど、夢中ではない。ヒリヒリするけど、ワクワクしない。なんだか最近、そんな日々を送っています。2021年は、手探りでオンラインストアを始めたので、撮って・見せて・売って・作ってを、PDCAと言うよりDACで繰り返し、自分の手で一生懸命やって、ヒリヒリしたけどワクワクもしていました。不本意なこともあったけど、色々な面でできることが増えて、できることが増えると収入も上がる手応えを感じながら生きていた、そんな一年でした。
では、今年はどうかというと、まぁ必死(苦笑)。今年就職して始めたのは弁護士事務所のお仕事で、楽しいか楽しくないかと聞かれたら、マジでどちらでもないです。どちらでもないの選択肢が無いならその質問は受け付けたくないくらい、どちらでもないです。なんで必死かというと、入って二か月目に直属の先輩がいなくなったんですよね。二か月目なんて、何が分からないかがまだ分からない頃です。驚いた。それでも担当は引き継いでしまったわけで、ナニコレどうする?ナニソレもう一回言って?の毎日でした。右も左も分からないけれど案件は向こうからやってくるし、止まっているわけにもいかないし、誰に聞いたらよいのか?をまずは名前を知っている人に電話して聞く、そんな感じで、色んな人の時間をもらって何とかやってきたわけです。面倒を見てくれる方々、本当に感謝しています。一方で、だってしょうがないよね!?とも思っているけれど。
おかげさまで周りに支えてくれる人がちょろっといるので、うまくいっているかどうかで聞かれたら、一年目にしてはうまくいっているかもしれません。でも、来年再来年は楽しくなっていくかというと、仕事自体に自分の手で成果に直結させられることが少ないから、大して変わらないんじゃないかと思うんですよね。業務上で分からないことが減ってきて、周りに聞かなくても自分でできるようになるだろうけど、じゃあそれで楽しくなるかというとそこはイコールではなくて。
結局、自分自身が何に楽しさを感じるかが問題なのであろうと、いまさらながら自問自答してみました。私は、試行錯誤して最適解にたどり着いたように思える瞬間が好きで、それで誰かが笑顔になってくれたなら、とても嬉しく感じる人間です。そういったことの精度を上げて、突き詰めていくことに楽しさややりがいを感じます。それから、知らなかった世界や素敵な物事に触れることも仕事冥利(…あぁ、これは、服飾や芸能でないと無理かしら。過去を振り返りすぎました)。今の仕事は、案件を取ってくるのは自分だけれど、受任したらその先は弁護士なんですよね。一生懸命関係性作って、ご相談をいただいて、見積もり取って受任したら、あとは弁護士。服屋の店員に例えると、お客様の入店からタイミング見てアプローチしてヒアリングして試着室入れたら、あとは他人任せ、みたいな感じです。服屋の店員だったら、「ちょっとこのお客様最後までやりたいからポジション代わって」というのもアリだけど、士業はそうもいかない。弁護士資格がないことが恨めしく感じる今日この頃です。
あと二か月で、この仕事も一年です。二年目があるのか、ないのか。にわかに、話の出来るお客様も出来つつあって、深入りするのかしないのか結構真剣に悩むところです。仕事が嫌いかどうかで聞かれたら、嫌いじゃない。これは迷わず、嫌いじゃない。でも正直、ちょっとつまらない。全部途中までなんだもん。もうじき、この一年間では必死過ぎて見えていなかったものが見えたり、試行錯誤できるものを得たりできたら、モチベーションも変わるかな。モチベーションは自分で上げるものですよね。ところで、隣の席の人がお茶飲んでおやつ食べてばっかりなの、何とかならんかな。
おわり