雪の模様のニットが届いた、2018年の晩秋
ハロウィーンで変な盛り上がりの様相を見せる渋谷を友人と歩きながら、彼女がこんなことを言いました。
「ハロウィーンの時期に、仮装をしてはじけちゃう人は、普段自分を出すことを抑えているんだろうな」
私はこう返しました。
「普段から着たいものを着ていたら、いつでもなりたい自分になれるのにね」
好きなものを着て生きられるのは、とても贅沢なことなのかもしれません。
薄く積もった雪をほうきで掃いた跡をプリントしたニット
その夜、〈Nahyat〉に注文していた、受注生産のニットが家に届きました。
今年の3月の受注会に行った直後、興奮冷めやらぬうちに書いたnoteがこちらです。
届いたことがうれしくて、今、着たままnoteを書いています。今夜は少し寒いから、ちょうどいいです。
綿の生地にロウを染み込ませる加工をしたという素材でつくられた袋も同梱されていました。
発注したときには無かったサプライズです。ちょっとゴワゴワしていて、ロウの特長で折れ目が少し白っぽくなって残っていく素材なので、使い込むのが楽しみです。
ニットを着て持ってみたらとてもよく合っていたので、一緒に使いたいな。
応援するなら、買って、着る
ブランドをやっている人に、「すごいね、かっこいいね」と言うのは、悪くないし、モチベーションキープのためにはなるのかもしれません。
でも、ブランドはビジネスです。
続けて欲しいと思ったら、続けられるように商品を買ってお金を出すこと、これも消費者の醍醐味です。安くないし、たくさんは買えないけど(今回は1着しか買ってないけど!)、素敵なものをつくってくれる人の未来にちょっとだけでも協力したい、そんな気持ちもあってこのニットを買いました。
始まったばかりのブランドは、生まれたての赤ちゃんみたいなものです。
どう育つか分からないし、強く生きられるかも分からない。
デザイナーさんが物静かな方だったので少し心配していたのだけれど、添えられていたお手紙には、次の予約販売会を2019年の1月末頃に予定していると書かれていました。一安心です。
このニットを着て、うかがいます。
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