見出し画像

お客様仮面のナンパから身を守る方法

販売員のみなさん、

店頭でちょっとお話をしたお客様から、プライベートについて聞かれたり、外で会いたいようなお話をされて困ったことはありませんか?

今朝、こんなツイートをしたら結構反応がありました。

もちろん、お店での時間以外もご一緒したいほどの素敵なお客様はいらっしゃると思いますが、ぶっちゃけ

店になにしにきたんすか?!

と言いたくなるような、お客様の仮面を被ったナンパに遭遇することがありますよね。とくに、店頭で異性のお客様との接触が多い販売員の方は、面倒なトラブルになる前に一通りの対処法を頭の隅にでも置いておいてください。

連絡先を聞かれたら

会社でルールが決まっているところもあるを思いますが、基本的には個人の連絡先は教えないほうがベターです。

まず連絡先を聞かれたら、しれっとお店の電話番号をお伝えしましょう。

「そうじゃなくて、おねーさんの連絡先」とか言われたら、会社で店外でのお客様との個人的やり取りが禁止されている旨をはっきりと伝えましょう。

それでも食い下がってきたら「バレてクビになったら私が困るのでできません~!」と笑って一蹴しましょう(ほんとに蹴っちゃダメですよ)。

それでも、「教えてくれるまで帰らないよー」とか言う人がたまにいます。ここまでくると既にお店の営業とは関係なく、迷惑行為なので、「お教えできないです」と伝えて、距離をおいて放っておきましょう。もちろんその日の店舗責任者に報告すること。長引くようなら館の警備に速やかに相談し、あくまでさりげなく巡回に来てもらうといいです。相手にそっと引き際のきっかけを与えることが必要です。

プライベートやあなたの好みについて聞かれたら

住まいや最寄駅を聞かれたら、「田舎なので言いたくないです(笑)」とか、休みの日の過ごし方を聞かれたら、冒頭のツイートのようにひたすら寝るアピールとか、絞り込める情報を明かさないことです。

また、何度かご来店のあるお客様からは「甘いものとか好き?」「この辺で〇〇が美味しいお店知ってる?」などの質問があった場合は、一瞬ちょっと不穏な空気を感じていてもつい、お客様だし…などと真面目に答えてしまいがちですが、よく考えましょう。

もちろん、普通にわきまえてくださっているお客様で、話の流れでという展開もありますから、毛嫌いする必要はありません。でも、あなたが少しでも「ここでそういう話はしたくないな」と思ったら、無理に答えなくていいと思います。

甘いものが好きでも、「なんでも好きなので違いがわからないんですよねー」とか「休みの日は寝てるので出歩かないからわからないんですよねー、すみません!」これでOKです。

繰り返しますが、絞り込める情報や切り口を見せないことが、話を続かなくさせる方法です。

なぜ、個人的な付き合いをしない方がいいのか

お客様と個人LINEでのやり取りや、連絡先の交換を容認している会社もあるようです。

しかし私の見解としては、その会社はものすごいリスクを背負っていることを知ってか知らずか、または何かあった場合は従業員ごと切り捨てるつもりのどちらかだろうと思っています。

「お客様」はいつ、お客様でなくなってしまうかも分からないのです。

以前勤めていたアパレルの会社で、実際にあったこととして聞いた話ですが、こんな事例があります。

洋服の話がお好きでファッションに詳しく、いつもたくさん買ってくださる顧客様がいたそうです。担当のスタッフを何度も食事に誘ってくださって、丁重にお断りしていたものの、「店頭での長話はいつも仕事の時間を取らせてしまって悪いから」という申し出を受け、ついにお客様と二人で食事に出かけたそうです。会社は一応禁止しています。

結果、数日後、お客様から本社に電話が入りました。

「御社のスタッフさんは、客である私と食事に出かけておいて飲食代を払わなかった」

私はこの記事で、なにもニュースになるような事件事故を懸念する大げさな話をしたいのではありません。このように、ちょっとしたボタンの掛け違えで、これまで築いてきたはずの顧客様との関係はもろくも崩れ去るということを言っておきたいのです。

既に顧客関係のあるお客様から執拗に迫られたら

最後に、こうした顧客関係がすでにあるお客様から執拗に誘われたり、連絡先の交換を迫られたら、私はこう答えています。

「○○様は、このお店の、そして弊社の、大切なお客様です。プライベートの私と接点を持つことで、お店のイメージや会社のイメージを壊すようなことがあったり、○○様とのご縁を断つようなことがあったりしたら私は責任が取れません。未熟ですのでそんなことは起こらないという自信もありません。なので、どうかご容赦ください。これからも店頭でお待ちしております。ぜひいらしてくださいね」

参考になれば使ってください。


いいなと思ったら応援しよう!

LINO
読んでくださりありがとうございます。いただいたサポートは、個人ブログの運営費に使います。