自分史③

自分史の続き。今回で終わるといいな。

高校:

高校生になっても制服が大嫌いだった。中学を卒業しても食事内容は変わらず…そして中学の時よりもさらに身体の違和感が強くなり、周りに女性だと認識されたくなかった。他の人がいる更衣室で着替えられなくなり、公共の女子トイレに入れなくなった。テーピングで胸を潰したりと生活に支障がでてきた。

もともと自己肯定感が低いのもあって自分の存在価値について考えるようになっていた。「自分なんて早く死ねばいいのに」という結論が頭から離れない。自傷行為もした。

そんな中、インターネットで「性同一性障害」や「LGBT」という言葉を知った。自分はこれに該当するのかもしれないと思った。でもこの言葉を知っただけで身体に対する嫌悪感は何も解決しないし、この先どう生きていけばいいのか分からなかった。ネット上では否定的な言葉もあったりしてどうせカミングアウトしても「思春期の一時的なもの」と捉えられる。じゃあ一人でカウンセリング、治療ができる年齢になるまでカミングアウトせずに生活していたほうが安全だと考えていた。



大学:

入学式は親に用意してもらったレディーススーツ。自分がレディーススーツを着ていると思うだけで気持ち悪かった。

私服で通学できるようになって少し気持ちが楽になった。メンズ服を着ていても「女の子なのに」「可愛くしなよ」といった言葉をかけてくる友人はいなかった。お世辞だと分かっているものの「イケメン」「かっこいい」という言葉に口元が緩む笑

そのうち自分に嘘をついているのが辛くなってきて大学の友人や教員にカミングアウトした。時期は全然違うけど大きく言い方を変えたわけではない。それでも相手の反応は様々。変わらず接してくれる人もいれば、なかったことにしようとしているのか僕のことを過剰に「女の子」として接してくる人、カミングアウトをしてから避けられ、まるで人間じゃないといった目で見てくる人。←これは直接言われたこともある。その人にとって僕は他の人と関わってはいけないらしい。他の人と関わらずに生きていくのって無理じゃない?と思ったけど反論はしないでおいた。

あとは、SNSを通じてセクマイの友人ができた。これが一番大きい。大学生になって受け入れてもらえる場ができて少しは生きやすくなった。

次回は現在ついて書こうかな。



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