Ethereumに生きた証を残す方法[ブロックチェーンにメッセージを残す]
EthereumがPoWからPoSに移行した直後、
コメント欄にメッセージを残した人がいました。
"Hello, PoS! -vividot" (Etherscan)
今回は、vividotさんのようにEthereum上にコメントを残す方法をご紹介します。誰でもノーコードで簡単に出来ますので、コードを書けない人も気軽に見てみてください。
A. 前提知識/スキル
Metamaskを利用してEthereumの送金が出来ること。(以上)
*Metamaskの使い方は色んなところで解説されているので、不明な方はググってください。
B. 事前準備[記録したいメッセージの準備]
記録したいメッセージを16進数(hex)に変換します。
ここでは、ラッコツールズさんをご紹介しますが、16進法(hex値)に変換出来れば何でも構いません。
1) 上のサイトを開き、右側の枠変換したいテキストを入力し、「テキスト→16進数」を入力します。[例]Hello World
2)右側にカンマ区切りの文字列が生成されるので、この文字列をコピーしてください。[例]48,65,6c,6c,6f,20,57,6f,72,6c,64
3)生成された文字列のカンマを取ります。
[例]48656c6c6f20576f726c64
C. メッセージをブロックチェーンに乗せよう!
メッセージをブロックチェーンに乗せる方法は色々とありますが、今回はMy EtherWalletというツールをご紹介します。
*以下、Ropstenテストネットにて説明していますが、メインネットでも同様です。
1)サイトを開き、Access My Walletをクリックします。
2)Browser Extensionをクリックします。(Metamaskを利用している場合)
3)Sendをクリックします。
4)送信アドレス(任意のアドレス)を「To Address」欄に入力。Amount(送金金額)はゼロで構いません。 Add Data(0xの後)に事前準備で作成したメッセージ(16進数)を入力します。入力内容を確認し、Nextを押します。
5)トランザクションの確認画面が出るので、Confirm&Sendを押します。
6) Metamaskに接続され、トランザクションの承認画面が出てくるので、
内容を見て承認します。
7)Transaction initiated が出たら完了です!
D. メッセージの確認方法
1) 前項の7)Transaction initiatedの画面にある「View on Ethereum」をクリックします。
2)Etherscanの下部、Input Dataの部分「View Input As」をUTF-8に変えてみてください。すると、記録したした文字列が表示されます。
E. 何の役に立つの?使い道は?
ブロックチェーンに投稿された文字列を削除することは出来ないので、
投稿の証明に利用できます。
「xx年xx月xx日に自分はこう言いました!」と言い張ることが出来るので、さまざまな契約ごと、証拠残しなどに使えるのではと思います。(法的に有効かなどの側面については分かりません。少なくとも、こんなメッセージを残したよ!という自慢要素には使えますね!)
(ご参考/閑話休題)
ブロックチェーン上のメッセージで最も有名なものは?
Bitcoinのジェネシスブロック上のメッセージかと思います(Bitcoinのブロックチェーンで一番最初に記録されたメッセージ)。
メッセージは、2009年1月3日のタイムズ紙の新聞の見出しでした。
"The Times 03/Jan/2009 Chancellor on brink of second bailout for banks"
(銀行救済に二度目の公的資金注入へ)
2009年1月3日の新聞の見出しをブロックチェーン上に残すことで、ジェネシスブロックは1月3日以降に作成されたものであるという「証明」になっているのです。
こんな感じで、さまざまなことに使えるかもしれないメッセージ機能です。
こんな活用をしてみたよ!などありましたら、当方に教えていただけると嬉しいです。
ということで、今回はこれにて終了します。
役に立ったよ!という方いましたら、投げ銭をくれたり、エッジをくれたりするととっても嬉しいです。笑。それでは。